磐井川で流燈会 川面に揺れる光の帯大勢の市民が鎮魂を祈る

1947年にカスリン台風が、翌48年にアイオン台風が襲来し、大水害で多くの尊い命と大切な財産を奪われた一関地方。
毎年8月20日は、犠牲者を供養して、災害の記憶を後世に伝えながら水害のないまちづくりに祈りを捧げます。

市社会福祉協議会と一関仏教会が主催する「第66回水難物故者・一般物故者追悼法要と流燈会(りゅうとうえ)」は8月20日、磐井川河川敷で行われ、大勢の市民が鎮魂を祈りました。

磐井川観音像の前で行われた追悼法要には、遺族や市関係者ら約40人が参列。
御詠歌衆による歌の奉納、一関仏教会僧侶による読経の後、参列者が焼香しました。
その後、用意された約500個の灯籠を磐井川沿いの桟橋から静かに流し、物故者の冥福を祈って手を合わせました。

川面に浮かぶ灯籠は、オレンジ色の帯となってゆっくり川下へ。
幻想的な光景に多くの市民が足を止め、水害のない安全で平穏な暮らしを願っていました。 

 

 広報いちのせき「I-Style」 平成25年9月15日号