大雨・洪水で被害を受けた人を支援 独自の支援制度を創設

「平成25年7月26日から28日の大雨・洪水」は、本市に大きな被害をもたらしました。
8月20日現在の市内の被害額は、詳細がわかっているものだけでも23億9849万円に上ります。

時間雨量が室根で49ミリ、花泉と川崎で46ミリ、大東で42ミリなど、猛烈な雨は断続的に降り続き、市内各地に土砂崩れ、土地の浸水、河川の増水や氾濫などを引き起こしました。
住宅被害は256棟。このうち2棟が全壊、1棟が一部損壊したほか、多くの住宅が床上・床下浸水などの被害を受けました。
また国道、県道、市道は各地で冠水し、交通が遮断されたほか、農地や農作物も大きな被害を受けました。

市は、独自の支援制度を創設することにし、市議会9月定例会に補正予算を計上、議決を得ました。支援制度は下記のとおりです。

7月26日~28日の大雨・洪水による被害状況(8月20日現在)

被害区分 被害箇所 数被害額(万円)
住家等被害 256 6,717
農地・農業施設被害 2,723 調査中
林業関係被害 171 調査中
農業施設(共同利用施設等)被害 33 350
農作物等被害 381 調査中
土木施設被害 2,136 218,502
学校・社会教育施設等被害 6 1,107
社会福祉施設等被害 5 404
都市施設等被害 29 6,200
商工・観光関係施設被害 37 6,200
その他被害 24 369
  239,849

市独自の支援制度
自然災害対応特別資金利子補給補助金
  • 制度の内容
    「平成25年7月26日から28日の大雨・洪水」により被害を受けた農家に対して、JAいわて南およびJAいわい東が融資する資金の利子補給を行います

お問い合わせ 本庁農政課 電話21-8421

農地災害復旧費補助金
  • 制度の内容
    「7月12日から15日の豪雨」、「7月17日から19日の豪雨」および「平成25年7月26日から28日の大雨・洪水」により被災した農地のうち、国庫支援の対象にならないものについて、市が補助します
  • 対象経費
    復旧工事費が13万円未満のもの
  • 補助額
    対象経費の1/2

お問い合わせ 本庁農地林務課 電話:21-8434、各支所建設課

私道災害復旧工事補助金
  • 制度の内容
    「平成25年7月26日から28日の大雨・洪水」により被災した私道(受益戸数2戸以上)に係る復旧工事に要した経費の一部を補助します
  • 対象経費
    復旧工事費が20万円以上のもの
  • 補助額
    対象経費の1/4(限度額50万円)

お問い合わせ 本庁維持課 電話:21-8521、花泉・室根・川崎・藤沢支所建設課、大東・千厩・東山支所地域振興課

宅地災害復旧工事補助金
  • 制度の内容
    「平成25年7月26日から28日の大雨・洪水」により被災した宅地に係る復旧工事に要した経費の一部を補助します
  • 対象経費
    復旧工事費が20万円以上のもの
  • 補助額
    対象経費の1/2(限度額200万円)

お問い合わせ 本庁都市計画課 電話:21-8541、花泉・室根・川崎・藤沢支所建設課、大東・千厩・東山支所地域振興課

食の安全と安心の確保に向けて 米、大豆、ソバを出荷前検査

検査終了まで出荷を自粛

これから収穫期を迎える米・大豆・ソバの安全性を確認するため岩手県は、放射性物質の出荷前検査を行います。
この検査は基準値(100ベクレル/キログラム)以下の安全なものだけを流通させるためのもので、地域(昭和25年当時の旧市町村)単位で行います。

併せて県は、出荷前検査の結果が出るまで各品目の出荷などを自粛するよう要請しています。
この要請により、検査の結果が出るまで出荷・販売・譲渡・贈答はできなくなりますので注意してください。
自粛要請は、検査の結果、地域全ての検体が基準値以下だった場合に解除されます。

9月中旬から検査

検査は、収穫後に乾燥調整したものから検体を採取して行います。

米は82点を検査します。開始は9月中旬を、結果は下旬を予定しています。
刈り取りや乾燥・調整は、検査結果が出る前に行っても構いません。
ただし、カントリーエレベーター、ライスセンターなどの乾燥調製施設は、結果が出るまで受け入れしません。
受け入れ開始時期は最寄りのJAに確認してください。

大豆は168点を11月から、ソバは14点を10月から検査する予定です。

各品目の検査結果は、岩手県ホームページ、新聞、市やJAを通じて速やかに公表します。
詳しくは、JAいわて南、同いわい東を通じて配布されるチラシをご覧ください。

野生キノコ類の出荷制限

野生キノコ類は昨年10月、国から出荷制限指示が出されました。
引き続き販売を目的とした採取と出荷は行わないでください。

自家用野生キノコ類の放射性物質測定は、次の手順で行います。

  1. 本庁農政課へ電話で申し込む
  2. 農政課から搬入の▼方法▼日時▼場所-などを指示
  3. 搬入された野生キノコを簡易測定器で測定
  4. 結果を通知

詳しくは、下記まで問い合わせてください。 

お問い合わせ

本庁農政課 電話:21-8427

農産物の放射性 物質濃度測定 野生キノコが基準値超

県が「県産農林水産物の放射性物質濃度の検査計画」に基づき8月に実施した本市産農産物の放射性セシウムは5品目8検体。
全て不検出でした。<表1>

<表1>本市産農産物の放射性物質濃度測定結果(8月分)

品目 測定結果 検出下限値
(ベクレル/キログラム)
小麦(4検体) 全て不検出 9.1から11未満
六条大麦 不検出 9.7未満
リンゴ 不検出 17未満
ブドウ 不検出 17未満
日本梨 不検出 17未満

  • 測定機関:岩手県農業研究センター他
  • 測定機器:ゲルマニウム半導体検出器

また、市民の依頼により市が8月に測定した農林産物は20品目33検体。
このうち食品衛生法上の基準値を超えたものが1検体(自家用野生キノコ類)、検出されたものの基準値を下回っているものが10品目18検体でした。<表2>

<表2>放射性セシウム134と137の合計値の検査区分ごとの検体数(8月分)

種別 基準値(100ベクレ
ル/キログラム)以
下の検体数。( )内は
「不検出」(※注1)検体数
基準値(100ベ
クレル/キロ
グラム)超過の
検体数
野菜類 ミョウガ 6(0) 0
ジャガイモ 3(2) 0
ニラ 2(0) 0
トウモロコシ 2(0) 0
果実類 ブルーベリー 2(1) 0
リンゴ 2(2) 0
林産物 野生キノコ 2(0) 1

  • 測定検体数が2以上の品目の一覧
  • 基準値(一般食品100ベクレル/キログラム)に基づき区分。
    ※注1…「不検出」は検出下限値未満を示す。検出下限値を放射性セシウムの合計で25ベクレル/キログラム以下になるよう測定
  • 測定場所 南部農業技術開発センター(花泉町金沢)、北部農業技術開発センター(大東町摺沢)
  • 測定機器 トライアスラーベクレルファインダー(シンチレーション放射線各種測定器による簡易測定)

 

自動車の新たな地域名表示ナンバープレート「平泉」ナンバーに関するQ&A(前編)

国土交通省は8月2日、自動車の新たな地域名表示ナンバープレート(ご当地ナンバー)に「平泉」ナンバーの導入を決定しました。
導入は2014年度中の見込みです(具体的な月日など詳細は現在、国などの関係機関で調整中のため未定)。

Q1 対象はどのような車ですか?

A_ 普通自動車、小型自動車、大型自動車(大型特殊を含む)、軽自動車、排気量125ccを超えるオートバイの5種類です。

Q2 対象地域はどこですか?

A_ 一関市、奥州市、金ケ崎町、平泉町の4市町です。

Q3 どのような場合に付けることになりますか?

A_平泉ナンバーの交付開始後に新車や中古車を購入する場合は、全て平泉ナンバーになります。
また、破損、汚損によりナンバープレートを交換する場合や自動車の構造変更(ワゴン車をキャンピングカー改造するなど)により、ナンバーが変わる場合も同様です。
なお、平泉ナンバーを希望する場合は、随時変更が可能です。

お問い合わせ

平泉ナンバーを実現させる会事務局(一関商工会議所業務課)電話:23-3434
本庁企画調整課 電話:21-8641

「平成25年7月26日から28日の大雨・洪水」被害に伴う災害義援金を受け付けています

市は、被災した人への義援金を受け付けています。

  • 受付期間
    9月30日(月)まで
  • 振込先口座
    【金融機関】 岩手銀行一関支店
    【口座名義】 一関市平成25年豪雨・大雨災害義援金(イチノセキシヘイセイ25ネンゴウウ.オオアメサイガイギエンキン)
    【口座番号】 普通預金2087651
    ※振込手数料が必要です。振込書控え(受領書)が領収書の代わりになります。
  • 持参する場合
    【受け付け窓口】市役所本庁会計課、各支所地域振興課・平日8:30 ~ 17:00(12:00 ~ 13:00 除く)
お問い合わせ

本庁児童福祉課 電話:21-8357 

 

 

 広報いちのせき「I-Style」 平成25年9月15日号