市民活動の元気を発信

市民と行政が共に考え行動する「協働のまちづくり」を進める上で、大切な要素の一つが市民活動。
市民、団体、企業、行政の参加で8月31日行われた「いちのせき市民フェスタ08」の様子をリポートします。

アートで明るぐ生ぎるかわさきによるフラッグアートワークショップ

同フェスタは管内NPO団体の連携や情報交換を行っているいちのせき市民活動促進会議インアーチが主催し、一関文化センター体育館で行われました。
これまで、同会は市民活動団体の交流の場として「いちのせき市民活動I―フェスタ」を2年間開催。今年は、まちを元気にするのは市民活動団体だけでなく市民、企業、行政などすべてであるとの思いから、名称を変更して行ったものです。
生活や地域のための自発的な市民活動が元気に行われることは、協働のまちづくりを進めるための大切な要素。フェスタは市の地域おこし事業の助成を受け行われました。
▽地域おこし▽ちびっこ▽文化・スポーツ▽環境▽福祉▽飲食―の六つにゾーニングされた会場に38団体が出展。各団体の工夫を凝らした展示、体験、販売のほか、二つのステージでのイベントや文化センター中ホールでの講演会など、さまざまな催しが繰り広げられました。
フェスタは午前10時、老松先人顕彰太鼓保存会による勇壮な太鼓演奏で開幕。七つのライブイベントが多様な来場者を引きつけました。

東北ヘアーモード学院のヘアーショー透明感ある歌声で観客を魅了したよりこライブ

東北ヘアーモード学院の学生40人は「チェンジ」をテーマにしたヘアショーで、人の魅力をヘアスタイルで表現しました。ステージの最後はシンガーソングライター「より子」ライブ。「夢の果実」など7曲を電子ピアノを演奏しながら歌うより子さんは、繊細さと力強さを併せ持った歌声で観客を魅了しました。
展示・体験・販売ゾーンでは、農家の女性で組織するファイトグループが優しい味のトマトアイスとトマトパンを販売。きらり☆わいわいっこまつり実行委員会は0円おもちゃ市やフリーマーケットを行いました。
ちびっこゾーンで子ども2人と過ごしていた橋本優子さん=藤沢町=は「今日はより子ライブが目当て。ボランティアの方もいるコーナーは、子どももわたしもゆっくり過ごせていいですね」と話していました。
インアーチの代表を務めるNPO法人レスパイトハウス・ハンズの小野仁志さんは、「今後もこの取り組みを継続することが大切。継続した情報発信で市民活動が活性化されれば」と語りました。
多様な団体による多彩な催しは、さまざまな考えを持つ市民が自分なりの形で市民活動に参加するきっかけになりそうです。

千厩地域男女共同参画推進クラブの寸劇モッフルをはじめとした飲食コーナー

川嶋印刷㈱の「大きな絵をかこう」一関地域子育てネットワークコーナー

(広報いちのせき平成20年10月1日号)