ぶなの雫(25)
北上川の増水によりたびたび冠水していた道路である主要地方道一関北上線舞川工区バイパスの開通式が7月5日に行われました。水害時に水がつかない道路は長年の悲願。周辺は緑豊かで、見晴らしのいい高台、トンネル、橋りょうと変化に富んだ、気持ちのいい立派な道路です。
日本刀の源流といわれている舞草刀の発生の地でもあるこの地。そのことにちなみ、刀工の正装をさせていただきましたが、往時に思いをはせ、まさに身が引き締まる思いでした。地域の皆さんによる立派な顕彰碑の除幕も行われました。
産業に、生活に、今後大いに役立ってくれるであろう道路や橋などの社会の基盤。先人の足跡を郷土の誇りとして大切にする心。その両方があってこそ、地域の人々が豊かに暮らせるものである、と改めて感じた瞬間でした。
(広報いちのせき 平成21年8月1日号)
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