いわて南牛

×

腕自慢シェフ

いわて南牛レストランin一関
いわて南牛 腕自慢シェフ いわて南牛レストランin一関
一関地方の恵まれた自然の中で、良質の稲わらと乾草、厳選した配合飼料によって育てられた最高級の牛肉、「いわて南牛」。
全国的なブランドに育てるために、まずは地元の人たちにその魅力を知ってほしい―
一関地方の腕自慢シェフが自慢の料理を持ち寄った「いわて南牛レストランin一関」が催されました。
この紙上レストランで、いわて南牛の魅力をご堪能ください。

知名度をいかに高めるか
まずは地元がよく知り
地元から全国へ情報を発信

全国レベルの共励会でも上位に入賞し、高い評価を得ているいわて南牛。
課題は地元をはじめ多くの消費者への知名度が低いことです。
そこで開かれた「いわて南牛レストランin一関」。
一関地方6店舗のシェフが腕によりをかけて新メニューを披露し、来場した200人が各店の料理や他のブランド牛肉との食べ比べを楽しみました。
会場内に設けられれた各レストランのコーナーで、熱い料理、冷たい料理などそれぞれ食べごろの状態で提供されましたお客さんを前に、シェフの表情も自然とほころびます
ブランド牛肉食べ比べのコーナーには、シンプルな調理法で肉のうまみを味わってもらおうと一口ステーキが提供されました取り分けられた料理を、自席でゆっくりと味わう来場者
目にも美しく整然と並べられた料理開会前の会場。来場者の料理への期待で、華やかな雰囲気でした
 
チケット制で200人限定で行われた「いわて南牛レストランin一関」。
ベリーノホテル一関を会場に、2月9日、催されました。
3500円で販売された前売り券は、当日までに完売。
期待の高さがうかがわれました。
一関地方農林業振興協議会といわて南牛振興協会が主催。
二つの会の会長を務める勝部市長が「地元から全国へ情報発信していきたいと企画しました。
いわて南牛を名実ともに一関地方のブランド品にしましょう」と呼び掛けました。
提供されたのは、▽地元食材を牛肉以外に2品以上使用▽比較的安価に提供できること▽長く地元で愛されること―をコンセプトに、参加店舗が考案したオリジナルメニュー。
▽カフェ・モンテ(柳町)が「いわて南牛の醤油漬け丼」▽カフェレストランLaぱすと(千厩町千厩)が「いわて南牛と県産ポークのハンバーグ」▽ビストロシェルボレ(花泉町涌津)が「いわて南牛の鉄人ビーフ」▽レストランあさひや(千厩町千厩)が「いわて南牛のハンガリー風ビーフシチュー」▽ファミリーレストラン古戦場(赤荻)が「いわて南牛のせいろしゃぶ」▽ベリーノホテル一関テラスロンド(山目)が「いわて南牛のブフ・アラモード・フォア」を提供。各シェフが料理の特徴を紹介し、試食がスタートしました。
会場には各レストランのコーナーが設けられ、バイキング形式で各自が食べる方式。橋本充豊さん(54)=川崎町=は「食べ応えがあり、満足できるボリュームだった。今度は店を訪れてゆっくり味わってみたい」と語りました。気仙沼市から友人と二人で訪れた女性は、市内のレストランでいわて南牛を食べたことがあるそうで、「どれもおいしくて満足。いい素材とプロの技を堪能させていただいた」と笑顔を見せていました。
生産者も来場。JAいわて南肥育牛生産部会の高泉茂美部会長は「このような機会は生産者だけで設けるのは難しく、ありがたい。今後の生産の励みになる」と歓迎。JAいわい東肥育部会の千葉隆一部会長は「地元の皆さんに知っていただくとてもいい機会になった」と話していました。
JAいわい東の鈴木昭男代表理事組合長は「これだけの皆さんに集まっていただき、大成功。これをきっかけに、地元レストランや地元商店との関係をさらに深めていきたい」と手応えを感じていました。
いわて南牛のおいしさを他のブランド牛肉と比べてもらおうと、仙台牛、山形牛と3種類が並んだ食べ比べコーナーも設けられました。
会場にできた長い列、そして来場者の満足そうな表情が、この特設レストランの成果を表しているようでした。
この日提供された料理は、各レストランで今後実際に提供されます(詳細6、7ページ)。

いわて南牛はどんな牛肉なのか、どのように生産されるのか、改めて紹介します。

いわて南牛 「いわて南牛」は一関市、平泉町、藤沢町で最長期間飼養された黒毛和種で、いわて南牛振興協会が認めた日本食肉規格A3等級以上の牛肉。
平成21年2月、JAいわて南、JAいわい東の黒毛和牛肥育牛を統一して生まれたブランドです。
産地がまとまることで、市場への安定供給につながっています。

 

子牛

いわて南牛の特徴は、子牛も一関地方生まれであること。

繁殖から肥育まで、地域一丸となって育てています。

繁殖農家は大切に子牛を約9カ月間育てます(肥育素牛)。

良質米の産地

いわて南牛のふるさとは、温暖で安定した気象条件と北上川やその支流が潤す豊かな大地。

(財)日本穀物検定協会の食味ランキング7年連続「特A」に格付けされたひとめぼれなど良質米の産地です。

 

愛情たっぷりに育てられるいわて南牛

肥育素牛は肥育農家で一頭一頭愛情たっぷりに育てられます。

農家は稲わらや乾草など粗飼料生産、堆肥施用や有機肥料づくりで自然循環型農業を実践。

環境にも優しいいわて南牛です。

出荷されるいわて南牛

手塩にかけて育てられ、月齢30カ月になった牛は、東京市場に向けて出荷されます。
肥育牛生産農家は約60戸。

JA全農いわてを通じて首都圏を中心に年間約1200頭を出荷しています。

 

全国肉用牛枝肉共励会の様子

東京食肉市場でも人気が高く、優れた評価を獲得しているいわて南牛。

20年には最高級の肉牛が集まる全国肉用牛枝肉共励会(和牛雌部門)で、最優秀賞を受賞。日本一の栄誉に輝きました。

 

肉質に優れ、風味豊かないわて南牛

枝肉全体に入った美しい脂肪交雑(霜降り)は和牛本来の「肉質」に優れ、「風味」が豊かなことで高い評価を得ています。  

あふれ出るうま味、まろやかな芳香
最高級の和牛の各部位を食べ尽くす

いわて南牛の醤油漬け丼
いわて南牛の醤油漬け丼シェフ 小山学さん
Cafe' Monter(カフェ・モンテ)
シェフ 小山学さん
シェフのコメント
ロース肉を優しくローストして、たれに漬け込み、ご飯の上に載せました。
ほうれん草のごまあえを肉の下に敷き、薬味はミョウガのピクルスとシイタケの甘煮。
どれも一関産の素材を使っています。
子供からお年寄りまで好んでいただける味です。
いわて南牛と県産ポークのハンバーグ
いわて南牛と県産ポークのハンバーグシェフ 千葉善也さん
カフェレストランLa ぱすと
シェフ 千葉善也さん
シェフのコメント
スネ肉とロースの切り落としをブレンドしたもの8割と八幡平市産の三元豚の杜仲茶ポークを2割ブレンドした合い挽き肉を使用。
ソースも牛肉にこだわり、千厩産の南部小麦を使ったフィットチーネ(生パスタ)を付け合わせにしました。
いわて南牛の鉄人ビーフ
シェフ 牧尾勲さん
Bistro Ciel Voler(ビストロシェルボレ)
シェフ 牧尾勲さん
シェフのコメント
『料理の鉄人』坂井シェフに挑戦したメニューをアレンジしたものです。
肩ロースとすね肉に焼き色を付けて、イモ焼酎、黒砂糖、八角、しょう油などで味付けして長時間煮込みました。
付け合わせのダイコン、ニンジン、ブロッコリーは花泉産です。
いわて南牛のハンガリー風ビーフシチュー
いわて南牛のハンガリー風ビーフシチュー調理長 原田良一さん
レストランあさひや
調理長 原田良一さん
シェフのコメント
ハンガリー・ドイツ圏で食べられている「グーラッシュ」と呼ばれるシチューです。
玉ねぎをあめ色に炒め、パプリカを加えてもも肉とすね肉を柔らかく煮込みました。
付け合わせは千厩産の南部小麦を使ったシュペッツェレ(すいとんのようなパスタ)です。
いわて南牛のせいろしゃぶ
いわて南牛のせいろしゃぶ総料理長 菅原登さん
ファミリーレストラン古戦場
総料理長 菅原登さん
シェフのコメント
素材のうまみを味わっていただきたいと、もも肉にさっと火を通し、自家製ポン酢を添えました。
肉の赤身がさっと変わったときに、熱々で食べるというタイミングがポイントです。
曲りネギ、南部一郎かぼちゃ、大東産シイタケなどを添えています。
いわて南牛のブフ・アラモード・フォア
いわて南牛のブフ・アラモード・フォア洋食料理長 中道幸雄さん
ベリーノホテル一関テラスロンド
洋食料理長 中道幸雄さん
シェフのコメント
すね肉を使って、冷たいものに挑戦しました。
タマネギ、仔牛肉のだしを加えて煮込み、ゼラチン質を十分に引き出しています。
しょう油と仔牛のだしで和と洋をバランス良く仕上げました。
※この日に提供したメニューは、参加レストランのメニューの一つとして実際に提供されます。
※今回の写真はイベント時に撮影したもので、各レストランで提供される際は量、セットメニューの有無などが異なります。

一関地方でいわて南牛を提供している店を紹介します。

いわて南牛取扱店の証

店名 住所 電話番号 区分
焼肉 高粱 平泉町平泉字鈴沢4-1 0191-46-4059 食事
ファミリーレストラン古戦場 赤荻字堺78-2 0191-25-4176 食事
カフェ・モンテ 柳町2-5東口交流センター2階 0191-26-7300 食事
居酒屋どっと 新大町16 0191-21-1199 食事
大昌園 大手町5-10 0191-23-6675 食事
蔵元レストラン「世嬉の一」 田村町5-42 0191-21-5566 食事
梅茂登 田村町8-8

0191-23-4000

食事
居酒屋こまつ 大町6-20 0191-23-5744 食事
ベリーノホテル一関 山目字三反田179 0191-23-1000 食事
ビストロシェルボレ 花泉町涌津字道下54-4 0191-82-5335 食事
レストランはずみ 花泉町老松字下宮沢159-1 0191-82-4066 食事
レストランあさひや 千厩町千厩字宮敷43-8 0191-52-2325 食事
マリアージュ 千厩町千厩字石堂26-5 0191-52-5700 食事
サンプラザ及善 千厩町千厩字町221 0191-52-2432 食事
カフェレストランLaぱすと 千厩町千厩字町210 0191-53-3039 食事
ヒルトップ 千厩町清田字峠下25-1 0191-52-5789 食事
Aコープいちのせき店 竹山町7-1 0191-23-3315 食肉販売
イオンスーパーセンター一関店 狐禅寺字石ノ瀬11-1 0191-31-6111 食肉販売
丸江スーパー 萩荘字金ケ崎22-1 0191-32-1166 食肉販売
せんまや青空市 千厩町千厩字町212 0191-53-2900 食肉販売
いつくし園 厳美町字南滝ノ上15 0191-29-2101 食事
渓泉閣 厳美町字南滝ノ上3-1 0191-29-2311 食事
瑞泉閣 厳美町下り松65-2 0191-39-2031 食事
かみくら温泉 厳美町祭畤32 0191-39-2877 食事
かんぽの宿一関 厳美町字宝竜147-5 0191-29-2131 食事

 (広報いちのせき 平成23年3月1日号)