東消防署:防災拠点が待望の完成

一関の東部地域の消防防災拠点となる東消防署
老朽化した一関東消防署の移転新築が終了し、2月15日、千厩町千厩の現地で落成式が行われました。
これまでの一関東消防署は、昭和47年に現在の一関市消防本部の前身である両磐地区消防組合千厩消防署として建設されたもの。
これまで旧東磐井地域の防災拠点施設として位置付けられていました。
しかし、38年が経過し、老朽化していたため昨年7月から新庁舎が建設されていたものです。
落成式には、消防団関係者、近隣市町関係者など110人が参列。
関係者がテープカットで完成を祝いました。
関係者がテープカットを行 い、落成を祝いました
式で勝部市長は「防災施設の整備や地域防災力の強化は、特に重要ととらえている。整備した消防署庁舎は大規模災害にも対応できる高い耐震性とし、消防職員、消防団員の訓練などに対応するため訓練施設なども整備した。今後もより一層住民が安心安全な暮らしを送ることができる施設の整備に努めたい」と式辞を述べました。
敷地面積は、約1万5800平方メートルのうち、平場部分約8千平方メートル。
総事業費が約3億5258万円で、鉄筋コンクリート造り平屋建ての庁舎と主塔、副塔、補助塔からなる救助訓練施設で構成され、飛行場外離着陸場も整備しました。
庁舎は、出動体制の短縮のため、出動動線に配慮した部屋の配置。仮眠室を個室化するなど24時間体制に配慮した構造となっています。
救助訓練施設は、これまで仮設の訓練塔により行っていた訓練が常設となったことからさまざまな救助場面を想定した一体的な訓練を行うことが可能となりました。
さらに飛行場外離着陸場は、管内で初めて消防署の敷地に整備しました。
これにより林野火災時の消火活動や遠距離救急搬送など県防災ヘリコプターとの連携による救助活動などを展開できるようになります。

ご当地ナンバー:平泉ナンバーの実現を

平泉ナンバーの実現に向け活動を確認した決起大会
自動車のご当地ナンバー「平泉」の導入を目指す、「平泉ナンバーを実現させる会」の設立総会と決起大会が1月28日、東山地域交流センターで行われました。
ご当地ナンバーは、国土交通省が自動車のナンバープレートに表示する地名について地域振興や観光振興の観点から対象市町村の区域を限定し、独自の地名を定めることを可能にした制度です。
設立総会は、当市、奥州市、金ケ崎町、平泉町、藤沢町の5市町と商工、観光関連団体の代表が出席し行われました。
発起人を代表して宇部貞宏一関商工会議所会頭が「この活動が平泉の文化遺産の世界遺産登録実現の大きな力となり、この地域の素晴らしい価値を内外に情報発信できると確信する」とあいさつ。
同会を設立することを決定し、会長に宇部さんを選出しました。
引き続き行われた決起大会には、構成市町の住民など約350人が出席し、地域が一体となった運動を強力に進める決議を採択し、参加者全員で「頑張ろう」を三唱しました。
同会では、今後、世界遺産登録と併せ世界遺産の名を冠した全国初となるご当地ナンバー「平泉」の実現に向け、広報宣伝活動や国土交通省などへの要望活動を精力的に行う予定です。
 (広報いちのせき 平成23年3月1日号)