FM難聴エリア 年度内解消へ
中継局増設などにより本年度中に市内全域で聴取できる環境を整備
コミュニティFMは「災害に強いまちづくり」を実現するツール。
その機能を最大限に発揮するためには、受信環境の整備が不可欠です。
市は、市内全域で放送を聴取できるよう中継局増設などの準備を進めています。
コミュニティFMは
安全・安心なまちづくりの
中心的情報インフラ
東日本大震災では、停電などにより多くの情報インフラが遮断されました。
そんな中ラジオ放送は、地震発生直後から24時間体制で災害情報などを発信。
災害時に有効な情報伝達手段として再認識されました。
08年の岩手・宮城内陸地震、11年の東日本大震災と2つの大地震で大きな被害を受けた本市は、コミュニティ放送の早期開設が必要と判断。
当初の計画を前倒しして準備を進め、今年4月に一関コミュニティFM「FMあすも」を開局。
全世帯に専用ラジオを配布して、コミュニティ放送を提供しています。
緊急時や災害時にはFMあすもを通じて、防災情報や災害情報を速やかに発信する体制が整いました。
3中継局でスタート
難聴エリアの解消に向け
中継局を増設
コミュニティFM局へ割り当てられる周波数は1波(FMあすもは79.5MHZ)だけのため、一度に多くの中継局を設置すると、電波が混じり合って難聴を起こす「混信」を招く恐れがあります。
そこで市は開局時、川崎町の石蔵山、花泉町日形、室根山の3カ所に中継局を設置して電波を発射しています。
現在、良好に受信できるエリアは市全域の約7割です。
約3割(藤沢地域の南部、千厩地域全域、花泉地域の県境付近、室根地域の津谷川、大東地域の興田・猿沢など)が難聴エリアになっています。
市は、混信などの影響に配慮しながら、9月頃をめどに新たな中継局を設置して受信エリアを拡張していきます。
中継局を追加設置しても聞こえない場合は、さらに中継局を増設します。
それでも聴取できない世帯は個別対策を行います。
市内全域でFM放送が正常に受信できる環境を整えていきます。
緊急時や災害時には
臨時災害用FM放送局を
開局して情報提供
通常のラジオ放送は、一関コミュニティFM(株)が行います。
大きな災害が起きたときは通常放送を切り替え、市が開設する「臨時災害用FM放送局」から緊急情報や災害情報を提供します。
臨時災害用FM放送局は、市民の安否確認情報、電気・ガス・水道などのライフラインの復旧状況など災害関連情報を発信します。
緊急放送は、大きく次の2つに分けられます。
- 「FMあすも」番組内で▼地震情報=最大震度など▼気象情報=雨量や水位情報など▼災害情報=火災発生時の情報など-をお知らせします。
- 市が開設する「臨時災害用FM放送局」は▼土砂災害▼大雨による河川の氾濫▼広範囲な大規模火災発生▼災害時の避難指示-などをお知らせします。
市は、住民の生命身体に影響を及ぼす恐れがあると判断した場合、専用ラジオを自動起動させて緊急放送を発信します。
自動起動の際は、最大音量で放送が流れます。
普段はAC電源で
ラジオを聴いてください
電池は非常時専用に
専用ラジオは、本体スイッチを切っても緊急情報を受信できるよう常時、待ち受け状態になっています。
電池だけだと3日ほどしか使用できません。
電池は停電時に備えるためのものです。
普段はACアダプターをコンセントにつないで使用してください。
電池の消耗を防ぐことができます。
寄せられた質問など | 質問に対する回答 |
電源ランプが赤点滅する | 電池が消耗していることの合図です |
突然聞こえなくなった | 電池だけで使用している場合、電池が消耗すると電源が落ちます |
電源ランプが緑と橙に点滅している | ラジオ本体に電池が入っていないと点滅します。また、消耗している電池が入っている場合も点滅します |
電池が飛び出す | 規定の乾電池に比べ、サイズが小さい乾電池があります。その電池を入れていると飛び出しやすくなります |
電池が液漏れした | 新しい電池と古い電池を混ぜて使用するとまれに液漏れが発生します |
受信ランプが赤く点滅する | アンテナを伸ばしてください。または設置場所を変更してみてください |
夜間に受信ランプが点滅する | 送信所点検のため、電波の発射を停止することがあるためです |
ラジオが聞こえなくても、緊急情報は聞こえるのか | 通常のラジオ放送が受信できないと緊急情報も受信できません |
緊急地震速報は流れるのか | 一般の緊急地震速報は流れません |
緊急放送はどのような時に流れるのか | 大地震や増水など緊急事態が発生したときに放送します |
ラジオがまだ届いていない | 配送業者が市内全世帯、事業所へ配布しましたが、まだ届いていない場合は市政情報課へ連絡してください |
リクエストや番組についての問い合わせ先はどこか | 通常の放送は、一関コミュニティ放送株式会社が行ってます。同株式会社へお問い合わせください |
AC電源を使った場合、電気代はいくらかかるのか | 契約電力によっても異なりますが、待機状態(電源スイッチオフ)で1カ月当たり約35円です |
電波状況を確認してほしい | サポートセンターへ連絡していただくと、受信状況の調査にうかがいます |
葬儀や火葬の場所・時間、地区の行事、火災などの情報を流してほしい | 市民課へ届け出された慶弔情報は朝のシティインフォメーション(9:20~9:30)で放送しています。今後、可能な限り詳細な情報を放送できるよう検討します |
受信できない 雑音が入ってしまう…
そんな時は試してみましょう
感度を良くする方法(1)
中継局から発射される電波は、地面と平行して飛んできます。
コミュニティFM専用ラジオのアンテナを水平に倒してみてください。
また、この状態でラジオ本体を左右に動かしてみてください。
感度を良くする方法(2)
家電から発せられる電磁波が干渉して電波の受信感度が低下する場合があります。
ACアダプタはパソコンやテレビと別のコンセントに差してください。
ラジオを高いところや窓に近いところに置いてみてください。
※(1)と(2)の方法を試しても受信感度が向上しない場合は、問い合わせてください。
コミュニティFMの問い合わせは
- 本庁市政情報課 tel0191-21-8633
- ラジオについて
一関ラジオサポートセンター tel0800-800-4918(平日9:00~17:00) - リクエストや番組について
一関コミュニティFM株式会社 tel0191-48-3651
広報いちのせき「I-style」7月1日号