市指定有形文化財
屋須弘平の遺品

屋須弘平の遺品

屋須弘平(藤沢町藤沢出身)は明治7年、メキシコの金星観測隊が日本を訪れた際、通訳に選ばれました。
天文学者を目指した屋須は、観測隊と共にメキシコに渡ります。
しかし、夢破れ、グアテマラで写真館を開き、同国で亡くなりました。

昭和51年に起きたグアテマラ大地震の際、屋須の写真館を継いだノリエガ家の本棚が倒れ、千枚にも上るガラス湿板(写真)が発見されました。
そこには、100年以上前のアンティグアの街が鮮明に映し出されていました。
写真は、街の復興に役立てられた後、歴史的価値が高いことから現地の中南米歴史人類学調査センターに保管されました。

遺品は、写真のほかに写真館開業当時の撮影機材や手記など156品目、181点。
本年6月に市有形文化財に指定され、その一部は藤沢公民館ロビーに展示されています。

問い合わせ先:藤沢支所教育文化課TEL0191-63-5302

広報いちのせき「I-style」11月1日号