平成24年度消防本部総合訓練
連携し、訓え練る
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キィー、ドン、ガシャーン。
午前10時30分、川崎町薄衣小学校付近の国道284号でマイクロバスと乗用車が正面衝突。
さらに後方を走る乗用車がバスに追突。車内に多数の負傷者が発生―これが訓練のシナリオである。
「訓練。関消本部から各局、出場指令。現場は、川崎町薄衣小学校前、国道284号上。マイクロバスと乗用車の関係する事故から負傷者多数の模様。以上」
「訓練。東指揮了解」
消防本部から連絡を受け、サイレンを鳴らしながら現場へ急行する各署の隊員たち。
現場に広がる悲鳴と唸り声。
緊迫した交通事故現場を想定した「平成24年度消防本部総合訓練」(一関市消防本部主催)は「119番の日」の11月9日、千厩町の東消防署訓練場で行われた。
訓練には、市消防本部のほか、千厩警察署、県立磐井病院DMAT(災害時派遣医療チーム)、国際医療福祉専門学校一関校、県防災航空隊から総勢84人が参加。
現地指揮本部や応急救護所を設置したり、トリアージ(識別救急)などを行ったりして、大規模事故時の連携を強化したほか、それぞれの役割を確認した。
事故や災害の状況はその都度違う。
規模や現場に合わせ、迅速に救助・救急などの対応を課せられている隊員らの勇姿をカメラが追った。
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1)訓練はマイクロバスと2台の乗用車が絡んだ交通事故を想定
2)重症者に救命処置を行う救急隊員
3)岩手県防災航空隊が防災ヘリ「ひめかみ」で重傷者を高度救命センターへ搬送
4)正面衝突した乗用車から負傷者を救出
5)5つの関連機関が参加した
6)3人の指揮隊員が現場の指揮を行った
7)磐井病院DMATによる救護活動
8)県の防災ヘリ「ひめかみ」
9)重症者を救急隊から防災航空隊へ引き継ぐ
広報いちのせき「I-Style」 平成24年12月15日号