仲間とつかんだ10年目の栄光

千葉浩一さん 藤沢町黄海

千葉浩一さん 藤沢町黄海

「第36回東北鉢物生産組合品評会」(同組合主催)は11月29日、仙台市で行われ、出品された全16部門217点の頂点である最優秀賞に藤沢町黄海の千葉浩一さん(48)が栽培した6寸のシクラメン「シューベルト」が選ばれました。

昨年は気温が高く、栽培に苦労した生産者も多かった様子。
千葉さんは「県内の生産者で岩手鉢物研究会を組織し、情報や技術を共有しながら栽培を続けてきました。みんなで手にした栄光です」と互いに刺激し合う仲間の存在を称えながら、受賞を喜びました。

千葉さんがシクラメンの栽培を始めたのは10年前。
現在、10アールのハウスで4000鉢を栽培しています。
「毎年、同じ時期に、同じ高品質なものを作り続けたい」と毎日の管理を欠かしません。
「水かけ10年といわれるほど栽培が難しいシクラメン。ようやく一人前になれたかな」と新たな苗に目を向けます。

品評会では、葉の枚数の多さや花の多さなど、全体のバランスが審査されました。
市内の入賞者は次のとおり(敬称略)。
▼ポインセチアの部「プリンセチア」佐々木登(のぼる)(花泉町花泉)
▼シクラメンの部4・5寸以下「ミニシクラメン」佐々木和好(かずよし)(萩荘)
▼シクラメンの部5寸「オーロラ」佐藤修司(しゅうじ)(厳美町)

最優秀賞を受賞したシクラメン「シューベルト」賞状
最優秀賞を受賞したシクラメン「シューベルト」(左)と賞状(右)

広報いちのせき「I-Style」 平成25年4月1日号