開始時刻 午前11時00分

 

○市長発表事項

なし

○その他

 【記者】
 先週と先々週と連続して消防団員の酒気帯び運転による検挙の発表があったことに対する受け止めと対策について聞きたい。
 また、10月8日で市長就任から2年が経過するが、これまでの市政運営に対する自己分析と残り2年間に力を入れて取り組みたいことを聞きたい。
【市長】
 消防団員の飲酒運転について、2つの点で残念だと思う。一つ目は飲酒運転をした事実。二つ目は最初の発表と後の発表の発生時期が逆になっていた。飲酒運転をしてはいけないことは当然だが、報告の義務やそれに伴う処分についてきちんと知っていなかったこと。当局側としても、特に後段の部分が反省点であったと思う。
 対策としては、消防団員も我々一般の公務員と同じ服務の中にあることを共有してもらい、団の内部であるいは当局としても知ってもらうための努力をすることだと思う。 
 まもなく市長就任から2年が過ぎようとしているが、現在は令和6年度当初予算の編成方針を作成し、庁内に発している。週明けに説明会を開催する。
 令和4年度と5年度の予算編成に携わったが、令和4年度予算は人口減少を最大の課題として捉え、まち・ひと・しごとの逆のしごと・ひと・まちで対応していくことをベースにして、若者活躍や女性活躍、DX推進を打ち出した。
 令和4年度に新規予算での対応に主軸を置いた。令和4年度と5年度は2年間でセットという意識がある。若者活躍や女性活躍、DX推進がどの程度進んだかチェックをして、これまでの若者活躍、女性活躍、DX推進に外国人支援も含めて進化及び深化させるため、令和6年度の予算編成に臨みたい。
 自己分析に関しては、令和3年6月に副市長を辞して10月の市長就任までは市役所にいなかった。その間に蓄積したものは多く、令和4年度当初の市政組み立てに活用した。
その後、市役所庁舎にいるようになって鈍ってきた気がする。外から市を見ることが無くなったので、移動市長室や高校生への講話など、いろいろな方法で補おうとしている。
新しいものを取り入れたいと思うが、限界がある。自分としては鈍ってきていると感じる。ただし、若者活躍や女性活躍、DX推進、外国人支援など外からの刺激を得ることで新たな目線で物事を見ることもできているので、プラスもあればマイナスもある。
 深掘りしていくために一関市を俯観できるかは、自分の課題だと思う。

【記者】
 今年に入って、ベトナムを訪問し、外国人受け入れのための材料を仕入れたりしているのは、人口減少対策などの課題に対処するためだと思う。
 市内には1,000人以上の外国人の方がいるが、数字的にどの程度増やすなどの目標をいずれ設定するのか。
【市長】
 外国人市民等への支援を行うことは、そのとおり。組織として対応していく。
 労働力不足や人口減少対策にコンタクトしている訳ではない。
 若者活躍や女性活躍は日本人に限った話ではない。外国人も同じ。
市内どの場所にいても仕事ができ、生活しやすいようにする。
 
【記者】
 市が何のために外国人市民等への支援を行うのか、市民はよく分かっていないと思う。
 一定の予算を使って、長期間取り組むものだと思うが、市民の理解が及んでいないと思う。単純に労働力不足の解消が主目的だと思われているのではないか。
【市長】
 ベトナムとの交流を勧めてくる方の目的は、労働力不足の解消や人口減のこと。議会の答弁の場で17の具体的な項目について話したが、これはベトナムの方から一関市で生活するうえで課題だと言われたこと。
 労働力不足や人口減対策は17の項目のうちいくつかに該当するだけ。

【記者】
 4年任期満了後について、出馬するのかいつ頃判断するのか。
【市長】
 4年の任期を前半と後半で分けて考えると、今は後半のロケットにいつ火をつけたら良いのか考えているところ。2年前に言っていたことがどの程度解消されたのか、これから自己分析しながら考えているところなので、今は考えられない。

【記者】
 骨寺村荘園について、関係者会議から1カ月も経過していないが、市と地元の方とのやり取りについて何か進展はあったのか。
【市長】
 私と直接のやり取りは無いが、教育委員会から関係者会議の内容をお伝えしている。一方通行で伝えているので、地元の方からの意見等について把握していない。
 本日の午後から本部会議が開催される。本部会議には通常参加しないが、臨時会議であるので、冒頭あいさつする予定。今後、地元の皆さんからの意見等を集約していく。
 いつまでに何をしていくのかは決まっていない。

【記者】
 ひらいずみ遺産に関して、今月の奥州市の定例記者会見で奥州市長に聞いたが、関係者会議の後に奥州市、平泉町、一関市の首長が集まって、県の動きを待つのではなく、これからは、こちらから提案していくべきではないかという話になったと話していた。佐藤市長も同じ認識なのか。

【市長】 
 一関市はあの提案に対して了とした訳だが、ひらいずみ遺産に関して、市町が提案をするのは、ある話。しかし、一関市では具体的な提案がしづらい状況。
 本寺の皆さんの生活の場であり、生産の場でもある。それを踏まえながら、学術的な観点から文化財としてキープまたは高めていくのか。それとも極端な言い方になるが、放棄するのか。いろいろな意見を聞いて判断することになる。

【記者】
 ごみ処理場に関する住民説明会が千厩で開催される。12月からは生活環境調査も始まる。地元とは未だ溝があると感じる。管理者として、どのような気持ちで生活環境調査を進めるのか。
【市長】
 市と反対している地元の方との距離を縮めるのは簡単ではない。そのための生活環境調査ではあると説明しているが、何をしても反対という立場なので、どんなに丁寧に説明しても距離を縮めるのは難しいと思う。ただし、私どもとしても疑問等に説明を尽くすのはやるべきだと思う。
 物を造る事柄なので、スケジュールに基づき進めることにはなる。
【副市長】
 不安を持っている方への不安を解消するための一つなので、しっかりと説明して意見交換することは大切だと思う。

【記者】
 調査状況を説明することはあるのか。
【副市長】
 調査結果が出て、評価が終わってからでないと分からない。調査は現在の状況を調べるだけなので、調査結果から予測されることが分からないと説明できない。

【記者】
 知事選の受け止めと5期目に入った知事への注文は。
【市長】
 皆さんとの選挙の当落予想の話では、どっちが勝つのか分からないという情報であった中、10万票の差は驚きだった。これから期待するのは、改選前の7月に県へ要望を行っており、当日は知事が初めて出席していた。私から要望項目全般を総括する形で説明した。
 一関市は東西に長く、西側に東北新幹線と国道4号や高速道路があり、人口とインフラが集中している。一関市全体では昭和30年が人口のピークだった。ただし、平成までは旧一関市は人口が増加している。つまり東側から西側に移動があったことになる。
一関市全体で製造業に特化せずに一次産業も含めて産業振興していかなくてはいけない。外からの企業誘致だけでなく、市内事業所振興策を考えないといけない。
 また、県全体を考えれば、県央だけでなく県北、沿岸も含めた産業振興も要望した。
 改選後にあっても同じように提案していく。

【記者】
 県要望には今後も知事に出席してほしいか。
【市長】
 二つある。知事に出席してもらえるのはすばらしいが、直接話を聞きたいし、こちらからも話したい。ただし、タイトな日程の中で組み立てているので、決まった日に1時間だけとなった。
 以前は、振興局の方が来庁し、話を聞いてくれた。時間も長かった。もう少し時間の枠が長く、日程もこちらで決められるといい。物理的に難しいとは思う。

【記者】
 TGC teenの経済波及効果が約13億円となっていて、アンケートでは8割の方が来年も開催した場合参加したいという結果となっている。これに対する市長の受け止めと来年度も若者向けのイベントを誘致する考えはあるのか聞きたい。
【市長】
 TGC teenを開催した目的は、経済的効果は二の次で、若者活躍、女性活躍、わくわくドキドキだと記者発表した。ただし、大きなお金を使う大規模なイベントなので、経済効果を聞かれると思い、数値として把握し説明した。
 数字で説明できるものとできないものがある。数字で説明できるのはアンケートの結果、「人」や「円」という単位。数字で説明できないのは、「良かったね」、「もう一回」などの考えは、私どもで把握できる範囲で行った。把握できる範囲は、推進委員会や出展業者、お会いした人だった。11万人の市民全員に聞くことはできない。
 二元代表制であるので、市と議会という関係があるので、市民の理解を議員にジャッジしてもらう場になる。9月通常会議で昨年度の決算審査をする中で判断が示されると思う。
 今後については、皆さんが喜ぶのであれば開催したいが、2つの条件を満たす必要があると考えている。一つは財源。もう一つは市民の理解。
 市民の理解は、私どもで把握できるものは公表したが、全てではないので、議会で評価してもらうことで結果がでてくることになる。
また、運営側の考えも確認しないといけない。
条件が出そろったら状況を判断して発表したい。


以上


閉会時刻 午前11時40