第8回道路側溝土砂に係る放射性物質サンプリング調査結果

1 調査目的

  • 平成30年度に行った「第7回道路側溝土砂に係る放射性物質サンプリング調査」から1年が経過したことから、その後の状況を確認するため実施したものです。

2 調査期間

  • 検体採取 令和元年11月 8日~令和元年11月27日
  • 検体測定 令和元年12月16日~令和2年1月28日

3 調査方法

  • 過去7回調査を行った114カ所(市内全域38地区ごとに3カ所)と同一箇所において、空間放射線量と堆積した土砂の放射性物質濃度を測定(ただし、堆積土砂がなく採取できなかったところが12カ所あったことから、結果は102カ所分)
  • 空間放射線量の測定には、堀場製作所製の環境放射線モニタ(PA-1000 Radi)を使用
  • 土砂の放射性物質濃度は、トライアスラーベクレルファインダー(シンチレーション放射線核種簡易測定器)により測定(測定時間は30分間)

4 調査結果

(1)空間放射線量
  • 採取した102カ所の空間放射線量は、1mの高さで、毎時0.03~0.13マイクロシーベルト(平成30年度は毎時0.03~0.16マイクロシーベルト)であり、毎時0.23マイクロシーベルト以上の箇所はありませんでした。 (平成30年度0カ所)
(2)土砂の放射性物質濃度
  • 放射性物質濃度は、9~4,205ベクレル/kg(平成30年度は18~5,008ベクレル/kg)であり、8,000ベクレル/kgを超えるものはありませんでした(平成30年度0カ所)。

5 まとめ

  • 空間放射線量は、半減期による自然減衰などにより、すべての側溝で毎時0.23マイクロシーベルトを下回り、102カ所の平均でも毎時0.06マイクロシーベルト(平成30年度は毎時0.06マイクロシーベルト)となり、生活空間と同様のレベルとなってきています。
  • 放射性物質濃度は、空間放射線量と同様、半減期による自然減衰などにより、低下傾向にあり、102カ所の平均で628ベクレル/kg(平成30年度は662ベクレル/kg)となっています。
  • 今後とも、国に対し、放射性物質に汚染された側溝土砂の処理基準を早急に示すよう強く求めていきます。