第6回道路側溝土砂に係る放射性物質サンプリング調査結果

1 調査目的

  • 平成28年度に行った「第5回道路側溝土砂に係る放射性物質サンプリング調査」から1年が経過したことから、その後の状況を確認するため実施したものです。

2 調査期間

  • 検体採取 平成29年10月23日~平成30年1月12日
  • 検体測定 平成29年12月  4日~平成30年1月17日

3 調査方法

  • 過去5回調査を行った114カ所(市内全域38地区ごとに3カ所)と同一箇所において、空間放射線量と堆積した土砂の放射性物質濃度を測定(ただし、堆積土砂がなく採取できなかったところが12カ所あったことから、結果は102カ所分。)
  • 空間放射線量の測定には、堀場製作所製の環境放射線モニタ(PA-1000 Radi)を使用
  • 土砂の放射性物質濃度は、トライアスラーベクレルファインダー(シンチレーション放射線核種簡易測定器)により測定(測定時間は30分間)

4 調査結果

(1)空間放射線量
  • 採取した102カ所の空間放射線量は、1mの高さで、毎時0.03~0.17マイクロシーベルト(平成28年度は毎時0.03~0.25マイクロシーベルト)であり、毎時0.23マイクロシーベルト以上の箇所はありませんでした。(平成28年度は1カ所)
(2)土砂の放射性物質濃度
  • 放射性物質濃度は、21~4,291ベクレル/kg(平成28年度は24~7,658ベクレル/kg)であり、8,000ベクレル/kgを超えるものはありませんでした(平成28年度は0カ所)。

5 まとめ

  • 空間放射線量は、半減期による自然減衰などにより、すべての側溝で毎時0.23マイクロシーベルトを下回り、102カ所の平均でも毎時0.06マイクロシーベルト(平成28年度は毎時0.07マイクロシーベルト)となり、生活空間同様、安心できるレベルとなっています。
  • 放射性物質濃度は、空間放射線量と同様、半減期による自然減衰などにより、低下傾向にあり、102カ所の平均で778ベクレル/kg(平成28年度は1,091ベクレル/kg)となっています。
  • 今後とも、国に対し、放射性物質に汚染された側溝土砂の処理基準を早急に示すよう強く求めていきます。 

第5回道路側溝土砂に係る放射性物質サンプリング調査結果

1 調査目的

  • 平成27年度に行った「第4回道路側溝土砂に係る放射性物質サンプリング調査」から1年が経過したことから、その後の状況を確認するため実施したものです。

2 調査期間

  • 検体採取 平成28年10月24日~12月15日
  • 検体測定 平成28年11月28日~12月19日

3 調査方法

  • 過去4回調査を行った114カ所(市内全域38地区ごとに3カ所)と同一箇所において、空間放射線量と堆積した土砂の放射性物質濃度を測定(ただし、堆積土砂がなく採取できなかったところが9カ所あったことから、結果は105カ所分。)
  • 空間放射線量の測定には、堀場製作所製の環境放射線モニタ(PA-1000 Radi)を使用
  • 土砂の放射性物質濃度は、トライアスラーベクレルファインダー(シンチレーション放射線核種簡易測定器)により測定(測定時間は30分間)

4 調査結果

(1)空間放射線量
  • 採取した105カ所の空間放射線量は、1mの高さで、毎時0.03~0.25マイクロシーベルト(平成27年度は毎時0.02~0.25マイクロシーベルト)であり、毎時0.23マイクロシーベルト以上の箇所は1カ所(平成27年度、1カ所)で除染実施計画区域内でした。
(2)土砂の放射性物質濃度
  • 放射性物質濃度は、24~7,658ベクレル/kg(平成27年度は24~7,131ベクレル/kg)であり、8,000ベクレル/kgを超えるものはありませんでした(平成27年度、0カ所)。

5 まとめ

  • 空間放射線量は、半減期による自然減衰などにより、ほとんどの側溝で毎時0.23マイクロシーベルトを下回り、105カ所の平均でも毎時0.07マイクロシーベルト(平成27年度は毎時0.08マイクロシーベルト)となり、生活空間同様、安心できるレベルとなっています。
  • 放射性物質濃度は、空間放射線量と同様、半減期による自然減衰などにより、低下傾向にあり、105カ所の平均で1,091ベクレル/kg(平成27年度は1,223ベクレル/kg)となっています。
  • 今後とも、国に対し、放射性物質に汚染された側溝土砂の処理基準を早急に示すよう強く求めていきます。 

第4回道路側溝土砂に係る放射性物質サンプリング調査結果

1 調査目的

  • 平成26年9月から10月にかけて行った「第3回道路側溝土砂に係る放射性物質のサンプリング調査」から1年が経過したことから、その後の状況を確認し、その処分方法を検討するために実施したものです。

2 調査期間

   平成27年10月21日~11月24日

3 調査方法 

  • 過去3回調査を行った114カ所(市内全域で、38地区、各3カ所)と同一箇所において、空間放射線量と堆積した土砂の放射性物質濃度を測定(ただし、堆積土砂がなく採取できなかったところが4カ所あった)
  • 空間放射線量の測定には、堀場製作所製の環境放射線モニタ(PA-1000 Radi)を使用
  • 土砂の放射性物質濃度は、トライアスラーベクレルファインダー(シンチレーション放射線核種簡易測定器)により測定(測定時間は20分間、検出下限値は核種ごとに20ベクレル/kg)

4 調査結果

(1) 空間放射線量
  • 採取した110カ所の空間放射線量は、1mの高さで、毎時0.02~0.25マイクロシーベルト(平成26年度は毎時0.03~0.27マイクロシーベルト)であり、毎時0.23マイクロシーベルト以上の箇所は1カ所(平成26年度は2カ所)で除染実施計画区域内でした。
(2) 土砂の放射性物質濃度 
  •  放射性物質濃度は、24~7,131ベクレル/kg(平成26年度は29~14,915ベクレル/kg)であり、8,000ベクレル/kg を超えるものはありませんでした(平成26年度は2カ所)。

5 まとめ

  • 空間放射線量は、半減期による自然減衰などにより、ほとんどの側溝で毎時0.23マイクロシーベルトを下回り、110カ所の平均でも毎時0.08マイクロシーベルト(平成26年は毎時0.10マイクロシーベルト)となり、生活空間同様、安心できるレベルとなっています。
  • 放射性物質濃度は、空間放射線量と同様、半減期による自然減衰などにより低下傾向にあり、110カ所の平均で1,223ベクレル/kg(平成26年度は1,902ベクレル/kg)となっています。
  • 今後とも、国に対し、放射性物質に汚染された側溝土砂の処理基準を早急に示すよう強く求めていきます。

第3回道路側溝土砂に係る放射性物質サンプリング調査結果

1 調査目的

  • 昨年9月下旬から10月中旬にかけて行った、第2回道路側溝土砂に係る放射性物質のサンプリング調査から1年が経過したことから、現時点での状況を確認し、その処分方法を検討するために実施したものです。

2 調査期間

   平成26年9月27日~10月3日

3 調査方法 

  • 過去2回調査を行った114カ所(市内全域で、大字単位38地区ごとに3カ所)と同一箇所において、空間放射線量と堆積した土砂の放射性物質濃度を測定
  • 空間放射線量の測定には、堀場製作所製の環境放射線モニタ(PA-1000 Radi)を使用
  • 土砂の放射性物質濃度は、トライアスラーベクレルファインダー(シンチレーション放射線核種簡易測定器)により測定(測定時間は20分間、検出下限値は核種ごとに20ベクレル/kg)

4 調査結果

(1) 空間放射線量
  • 採取した114カ所の空間放射線量は、1mの高さで、毎時0.03~0.27マイクロシーベルト(平成25年は毎時0.06~0.40マイクロシーベルト)であり、毎時0.23マイクロシーベルト以上の箇所は2カ所(平成25年は5カ所)で、すべて除染実施計画区域内でした。
(2) 土砂の放射性物質濃度 
  •  放射性物質濃度は、29~14,915ベクレル/kg(平成25年は41~18,134ベクレル/kg)であり、8,000ベクレル/kg を超えるものが2カ所(平成25年は8カ所)で、除染実施計画区域外それぞれ1カ所ずつ確認されました。

5 まとめ

  • 空間放射線量は、半減期による自然減衰などにより、ほとんどの側溝で毎時0.23マイクロシーベルトを下回り、114カ所の平均でも毎時0.10マイクロシーベルト(平成25年は毎時0.13マイクロシーベルト)となり、国の除染基準を大幅に下回る状況となっております。
  • 放射性物質濃度は、空間放射線量と同様、半減期による自然減衰などにより、低下傾向にあり、114カ所の平均で1,902ベクレル/kg(平成25年は2,671ベクレル/kg)となっています。
  • 今後とも、国に対し、放射性物質に汚染された側溝土砂の処理基準や方法並びに財政措置のあり方を早急に示すよう、強く求めていきます。

第2回道路側溝土砂に係る放射性物質サンプリング調査結果

1 調査期間

平成25年9月27日~10月21日

2 調査結果

(1) 空間放射線量
  • 採取した114カ所の空間放射線量は、1mの高さで、毎時0.063~0.407マイクロシーベルト(平成24年は毎時0.092~0.540マイクロシーベルト)であり、毎時0.23マイクロシーベルト以上の箇所は5カ所(平成24年は35カ所)で、全て除染実施計画区域内でした。
(2) 土砂の放射性物質濃度
  • 放射性物質濃度は、41~18,134ベクレル/kg(平成24年は30~49,617ベクレル/kg)であり、8,000ベクレル/kgを超えるものが8カ所(平成24年は22カ所)で、除染実施計画区域内外それぞれ4カ所ずつで確認されました。
  • 平成24年実施の調査結果同様、空間放射線量が高い値であっても放射性物質濃度は低い値であったり、また、その逆であったりといった状況であり、単純に空間放射線量だけでは、堆積土砂の放射性物質濃度を推定することは難しいことがわかりました。 

3 まとめ

  • 平成24年5月の調査結果に比べて、空間放射線量が毎時0.23マイクロシーベルト以上の箇所が、35カ所から5カ所に、放射性物質濃度が8,000ベクレル/kgを超える箇所が、22カ所から8カ所に減少しました。しかし、放射性物質濃度が上昇した箇所もあり、放射性物質濃度の値の増減は、雨による土砂の移動も要因として考えられるところです。
  • 今回の調査結果から、除染実施計画区域内外や空間放射線量に関わらず、依然として8,000ベクレル/kgを超える汚染土砂が堆積している状況であることがわかりました。
  • 放射性物質に汚染された側溝土砂は市域全体にあり、これを処理するためには、空間放射線量が毎時0.23マイクロシーベルトを基準とする除染実施計画では対処しきれない問題となり、引き続き、国に対し、放射性物質に汚染された側溝土砂の処理方針の提示や財政支援措置の創設を早急に示すよう求めていきます。

第1回道路側溝土砂に係る放射性物質サンプリング調査結果

1 調査期間

    平成24年5月7日~5月26日

2 調査結果

(1) 空間放射線量
  • 採取した114カ所の空間放射線量は1mの高さで、毎時0.092~0.540マイクロシーベルトであり、文部科学省による校庭、園庭の空間放射線量の目安である毎時1マイクロシーベルトを下回っています。
  • 除染実施計画区域では、52カ所中27カ所が毎時0.23マイクロシーベルト未満で、除染実施計画区域外では、62カ所中52カ所で毎時0.23マイクロシーベルト未満でした。
(2) 土砂の放射性物質濃度
  • 放射性物質濃度は、指定廃棄物となる8,000ベクレル/kgを超えるものが22カ所(19パーセント)で確認され、その値は主に25,000ベクレル/kg以下でしたが、49,000ベクレル/kgを超える値が測定された箇所が1カ所ありました。
  • 除染実施計画区域内では、指定廃棄物となる8,000ベクレル/kgを超えるものが52カ所中13カ所で確認され、除染実施計画区域外では、62カ所中9カ所で確認されました。
  • 空間放射線量が高い値(毎時0.433マイクロシーベルト)であっても放射性物質濃度は低い値(6,981ベクレル/kg)であったり、空間放射線量が低い値(毎時0.140マイクロシーベルト)であっても、放射性物質濃度が高い値(20,551Bベクレル/kg)であったりといった状況であり、単純に空間放射線量だけでは堆積土砂の放射性物質濃度を推定することは難しいことが分かりました。

3 まとめ

  • 今回測定した114カ所の側溝(集水桝)は、局所的なものではありますが、文部科学省による校庭、園庭の空間放射線量の目安である毎時1マイクロシーベルトを下回っていました。
  • サンプリング調査結果から除染実施計画区域の内外や空間放射線量に関わらず、8,000ベクレル/kgを超える高濃度の汚染土砂が市内の2割程度のところに堆積しているものと推定されます。
  • 側溝土砂を処理するためには、毎時0.23マイクロシーベルトを基準とする除染実施計画では対処しきれない問題となり、国に対し、処理方針の提示や新たな支援制度の創設などを求めていきます。