まちのトピックス
森川海がみんなをつなぐ
森は海の恋人植樹祭開催
気仙沼市の牡蠣の森を慕う会と室根町第12区自治会が主催する「森は海の恋人植樹祭」は6月1日、室根町の矢越山ひこばえの森で催されました。気仙沼市に注ぐ大川上流に健全な森を育てることで豊かな海をはぐくもうと毎年行われ、今年で20回目。全国各地からこれまでで最多の約1100人が参加し、ブナやオオヤマザクラなどの広葉樹43種類1200本が植えられました。その後、これまで植えられた木々の下刈り作業や森の観察会も行われました。
20年間で延べ1万800人が参加し、約3万本を植樹。森―川―海のつながりは、大川流域の住民だけでなく、環境保全活動を展開する全国の人々をもつないでいます。
自慢の品がずらりと並ぶ
第3回乾しいたけ品評会
一関市乾しいたけ品評会は5月27日から3日間行われ、市内の生産者が丹精込めて栽培したシイタケ98点が品質を競いました。同27日に大東開発センターで行われた審査では、かさの形状や色、重さ、大きさ、乾燥状態、品ぞろいなどを基準に、どんこ、こうしんなど部門ごとに審査。5部門で42点が入賞しました。
28、29の両日には、イオンスーパーセンター一関店で出品物の展示・即売が催されました。「乾しいたけのダシのうまみとは」と題した講演会も行われ、訪れた買い物客や生産者らは、ダシの取り方を学びながら、ずらりと並んだシイタケに感心していました。
この川で大きく育ってね
磐井川でアユ稚魚を放流
市が主催するアユ稚魚の放流は5月22日、磐井川の白鳥ふれあいの水辺付近で行われました。坂本副市長が「磐井川は皆さんの飲み水も取っている川。みんなが磐井川を誇りに思い、楽しむ場所になってほしい」とあいさつ。青葉保育園児51人や一関釣りクラブ会員、一般参加者らが参加し、体長約8センチメートルに育った2万4100尾のアユ稚魚をそっと川に放しました。
魚を介し水産資源の保全や川の清流化に関心を持ってほしいと昭和48年から続けられているこの行事。稚魚は川石のコケなどを食べ、アユ釣りが解禁になる7月には体長約20センチメートルに成長。秋に産卵し、1年間の生涯を終えます。
川の生きもの観察したよ
ほたる探偵団2008結団式
NPO法人北上川サポート協会が主催する「ほたる探偵団2008」の結団式は6月8日、川崎町の川崎防災センターで、地元の小学生など11人が参加して行われました。団員は8月いっぱいの活動期間中、ホタルが生息する川の清掃活動をはじめ、川の生きものや水質の調査、ホタル観察会などを行っていきます。
この日は、ゲンジボタルとヘイケボタルの違いや、ホタルが住む川にするために大切なことなどを学んだ後、門崎地区内を流れる風呂川へごみを拾いながら移動しました。その後、会員と一緒に川に入り、石をひっくり返して川の生きものを調べたり、水質を調べたりしました。
育てる楽しさ畑で学ぼう
永井小でサツマイモ植え
花泉町の永井小(山本明彦校長、児童153人)1、2年生48人は6月2日、学校農園でサツマイモの苗を植えました。1年担任の高橋良子教諭が「苗は横に寝かせて根っこに土をかけてね」と説明。児童はビニールで覆われたうねに沿って並び、「家でもサツマイモ植えたよ」などと話しながら丁寧に土をかけていました。2年生は25センチメートルほどに伸びたミニトマトも定植しました。
ミニトマトの隣には3、4年生の植えたブロッコリーが青々と育っています。児童らは「水かけ当番を頑張りたい」「収穫祭でサツマイモスティックが食べたい」と成長を楽しみにしていました。
にぎやかにシーズン到来
力合わせキャンプ場開き
千厩町の黄金山キャンプ場開きは、6月1日に行われました。小梨自然愛護少年団や地元住民など約350人が参加し、早朝から草刈りやごみ拾いなどで汗を流し、清涼感あふれる会場をつくりました。
安全祈願祭の後、キャンプ場開き実行委員長の尾形孝二さんが「昭和59年に開設して以来、地域の宝として守ってきた。自然に恵まれた黄金山キャンプ場を町内外、市外からも多く利用していただき、地域の活性化につなげていきたい」とあいさつ。地元の黄金太鼓による太鼓演奏やよさこいソーラン演舞が威勢よく行われ、にぎやかにキャンプシーズンの到来を祝いました。
古里の豊かな自然を守る
森林愛護少年団清掃活動
東山町のたばしね森林愛護少年団は5月30日、束稲山に登り、山頂と束稲風力発電所を結ぶ約2キロメートルの区間で清掃活動を行いました。この登山は、団員の森林愛護の意識を高めようと毎年実施しているもので、少年団を構成する田河津小の4、5年生16人が参加しました。子どもたちはごみ袋とごみばさみを手に、沿道に捨てられた空き缶やペットボトル、たばこの吸い殻などを拾い集めました。
団長の高橋こはくさん(5年)は「ごみがたくさんあってがっかり。これからも自然を守り、伝えていきたい」と、自然を守る大切さを肌で感じた様子でした。
(広報いちのせき平成20年7月1日号)