春の叙勲・褒章が発表され、長年それぞれの分野でその進展に尽くされた功績により、市内からは叙勲に11人、褒章に1人が栄誉に輝かれました。
受章おめでとうございます。

旭日双光章

地方自治功労

佐々木時さん(70)一関市萩荘
元市議会議長
佐々木時さん(70)一関市萩荘
平成4年に初当選以来、5期17年9カ月間の議員生活の間、合併前の旧一関市議会副議長、合併後の新一関市議会の議長を歴任されました。
地方自治の大きな変革の時にあって、新市議会の一体感の醸成、土台作りに尽力されました。
「身に余る光栄で大変な名誉。地区の皆さんの後押しのおかげでやってこれたと感謝している。家族にも大変な思いをさせた」と語られました。

旭日双光章

薬事功労

櫻木辰二さん(83)一関市大手町
元県医薬品配置協議会長
櫻木辰二さん(83)一関市大手町
昭和25年に富山県の医薬品製造会社に就職し「富山の薬売り」の道へ。
以来60年余り、各家庭を回り薬の補充や交換、情報提供する配置販売に携わられました。
また、県医薬品配置協議会長を平成8年までの10年間務められ、後進の育成などに尽力されました。
「先用後利が基本。信頼を得ることが何より大事。健康でやってこれたこと、東北の人たちの温かい人柄に感謝の一言に尽きる」と語られました。

瑞宝双光章

教育功労

大澤弘毅さん(75)一関市赤荻
元公立中学校長
大澤弘毅さん(75)一関市赤荻
昭和33年の宮城県登米市迫町の新田小学校を皮切りに山目中、桜町中などを経て、厳美小、山目中、一関中校長を歴任。
平成8年から17年までは市教育長として児童・生徒の学力向上や教育環境の整備などに貢献。
学校現場、教育行政の両面から地域教育の振興に尽力されました。
「自分に関わってくれた皆さんの代表として受章したものと思っている」と感謝していました。

瑞宝双光章

地方自治功労

坂本紀夫さん(70)一関市萩荘
元副市長
坂本紀夫さん(70)一関市萩荘
昭和39年、市職員となり産業、建設部長などを歴任。
平成11年10月から21年9月までは助役、副市長を務められました。
この間、県立磐井病院の移転問題や新市の基礎固めに尽力。
さらには岩手・宮城内陸地震の復興の陣頭指揮に献身的に当たられました。
「浅井前市長をはじめ、家族、市民、職員のおかげで仕事一筋に完全燃焼できた」と感謝の言葉を述べられました。

瑞宝単光章

消防功労

熊谷典男さん(74)一関市舞川
元一関市消防団副団長
熊谷典男さん(74)一関市舞川
消防団の消火活動を手伝ったことが縁で昭和34年、当時の一関市消防団に入団。
退団するまでの50年間、地域の防火防災に努められました。
この間、常襲する水害や数々の火災など多くの災害に対応。
平成15年からは副団長として団の指揮に当たられたほか、自主防災会の会長として今も地域を見守っています。
今回の受賞に「家族や地域、団の仲間のおかげ。感謝の一言に尽きる」と語られました。

瑞宝単光章

児童福祉功労

半澤清次郎さん(75)一関市南町
元睦保育園長
半澤清次郎さん(75)一関市南町
昭和50年日本基督教団一関協会付属睦保育園長となり平成14年まで27年間にわたり児童福祉の向上に尽力。
平成18年から平成19年まで修紅短大附属幼稚園長などを務められました。
「子供との心の通い合いがあって初めていい保育・教育ができるもの。親は今を生きるが、子供は未来を生きる。『今』のみを考えると本来の児童福祉からはかけ離れてしまう」と児童福祉への熱い情熱を語られました。

瑞宝双光章

警察功労

鎌田良裕さん(71)一関市城内
元警視庁警部
鎌田良裕さん(71)一関市城内
昭和34年警視庁入り。
高輪警察署を皮切りに機動隊刑事部捜査2課などを経て小平警察署を最後に平成12年退職。
3分の2が私服の刑事畑でした。
高輪署時代には交通事故による「サイドミラー殺人」を手掛け、自動車業界に改良を促しました。
また大掛かりな汚職事件の大半にも携わりました。
「妻や家族の支えがあったからこそやってこれた。大変に光栄に思う」と語られました。

瑞宝単光章

防衛功労

氏家栄悦さん(61)一関市舞川
元3等陸尉
氏家栄悦さん(61)一関市舞川
昭和44年に自衛隊に入隊。
広報員、輸送陸曹などの業務に尽力。
岩手地方連絡部での広報員として通算12年勤務。
旧一関、大東、東山地区を担当しました。
平成16年に宮城地方連絡部援護センター援護官で定年退職されました。
受章にあたり「被災地支援に当たる自衛官もいる中で複雑な心境」としながらも「自衛隊に好意的な地域で仕事ができた。支えてくれた家族のおかげ」と語られました。

緑綬褒章

社会奉仕活動功績

小山章さん(78)大東町摺沢
環境美化奉仕者
小山章さん(78)大東町摺沢
約40年にわたり自宅から近いJR摺沢駅の清掃奉仕活動を続けた功績により受章。
旧大東町職員だった昭和45年に日課のジョギングで立ち寄る同駅の汚れが気になったことがきっかけ。
以来、日曜日と雨の日以外の毎日、1時間ほどかけて駅周辺のごみ拾いやモップがけなどを行っています。
「大変とは思わなかった。ご苦労様と言われるのが励み。元気なうちは続けたい」と語られました。

瑞宝単光章

警察功労

星徳さん(73)一関市山目
元県警部
星徳さん(73)一関市山目
昭和31年県警に入庁。
退庁までの39年間、ひき逃げや免許証偽造の摘発など主に交通、防犯関係に携わりました。
駐在所勤務時には、女性や高齢者の運転免許取得を支援。
「やったことがすぐに返ってくる面白さがあり、やりがいがあった」と話す星さん。
交通に関して知識を付けることで事故防止につながればと、地域一丸となって取り組んだ当時を振り返りました。

瑞宝単光章

消防功労

小野興之さん(74)千厩町磐清水
元消防司令長
小野興之さん(74)千厩町磐清水
昭和39年に千厩町常備消防部団員となり、その後、両磐地区消防組合に身分移管。
平成7年に千厩消防署長、8年に消防本部通信指令課長を歴任。
10年に退職されました。
「財産や思い出などすべてを失う火事を出さないよう防火活動に力を入れた」と当時を振り返り、受賞について「同僚や家族の支えがあってのこと。皆さんのおかげでいただいたもの。感謝している」と語られました。

 (広報いちのせき 平成23年8月1日号)