市指定無形民俗文化財 布佐神楽(ふさかぐら)


岩戸開き 天鈿女尊(あめのうずめのみこと) 

布佐神楽は、江戸末期の文久3(1863)年、旧相川村(舞川)から旧川崎村布佐に伝わりました。

その後、旧東山町松川の法印から学び倭書記神楽(やまとしょきかぐら)の巻物を伝授されました。
大正4年、5代目に引き継がれた頃から式舞を充実させ、源平盛衰記・會我兄弟など10数演目が加わり南部神楽の全盛期になります。
昭和47年には、地域の人々の協力で布佐神楽保存会を結成。
石蔵山(いしくらやま)にある熊野神社の例大祭に合わせて神楽を奉納し、地域の繁栄などを祈願しています。

また、地域の祭礼での神楽の奉納はもとより、小学生や女性の後継者育成や神楽の普及にとどまらず、中国、アメリカやヨーロッパなどでの公演など、活動の場を世界各国へと広げています。
昭和53年3月に旧川崎村指定無形民俗文化財第1号に指定された歴史ある民俗芸能で、来年150周年を迎えます。

広報いちのせき「I-style」9月1日号