川崎中学校
村上卓也監督・滝澤香花主将・部員13人

あきらめず、粘り強く、いつも「全力プレー」
「全員ソフト」で県準V、東北大会出場

4川崎中ナイン
●取材協力 福島県猪苗代町 大坂圭

「平成24年度岩手県中学校総合体育大会ソフトボール競技」は7月21、22の両日、花巻市石鳥谷ふれあい運動公園で開かれた。

一関地区第2代表の川崎は、初戦で金田一(二戸)を3-0と完封し、幸先良いスタートを切った。
2回戦は松尾(岩手)と対戦。
1回、先攻の松尾に2点を先制されるが、2回、藤村綺良々の三塁打などで4点を挙げ逆転。
3回に追いつかれるものの4、5回に打線が爆発、大量11点を奪い突き放した。
守っては、エース鈴木里紗子が要所を締める投球で松尾打線をかわし、11-4(5回コールド)で勝ち、準決勝へ進んだ。

東北大会出場を懸けた準決勝は種市(久慈)と激突。
1回表に2点を先制されるが、その裏5本の長短打で4点を奪い逆転。
4、5回にも長短打で5点を加点。
9-2(5回コールド)で勝利し、5年ぶり3度目の東北大会出場を決めた。

決勝は一関勢対決。
地区予選決勝のリベンジを期し、藤沢に挑んだ。
藤沢は4 連投の川崎エース鈴木を攻め、序盤から得点を重ね、3回までに11-0と突き放す。
川崎は藤沢菅原菜月の前に打線が沈黙。
わずか1安打に封じられた。
敗れはしたが、女王藤沢に真っ向勝負を挑んだ全力プレーに古豪の意地を見た。

福島県石川町クリスタルパークで8月3日から5日まで開かれた東北大会は初戦で東雲(しののめ)(秋田第2)と対戦。
試合は序盤から息詰まる投手戦。
鈴木の好投と堅守が光ったが、得点することができず0-2で惜敗した。

2012年夏、旋風を巻き起こしたヒロインたち。
大舞台での経験を自信と誇りに、次のステージで頂点を狙う。

DATE

上位から下位までどこからでも得点できる攻撃力と、エース鈴木里紗子を中心とした堅い守りが自慢。
どんなときも元気よくプレーする「全員ソフト」が信条。
1975年には東北大会で優勝している古豪。
【戦績】
<県>1回戦○3-0金田一、2回戦○ 11 -4松尾、準決勝○9-2種市、決勝●0- 11 藤沢
<東北>1回戦●0-2東雲(秋田県第2代表)

1父兄 2ピッチャー 

3バティング 5堅守
1_県大会決勝戦を見守る父母ら
2_地区大会から東北大会まで投げ抜いた絶対的エース鈴木里紗子
3_県大会決勝、敗れはしたが最後まで真っ向勝負を挑んだ
4_県準V、東北大会出場を決めた川崎中ナイン
5_東北大会東雲戦。好プレーで出塁を阻止し、歓喜する内野陣。初戦で惜敗したが随所に堅守を発揮した

広報いちのせき「I-style」9月1日号