医療費の負担軽減について
医療費は年々増加傾向にあり、今後も医療費が増加した場合、保険料の引き上げや、医療費助成制度の維持が難しくなることが考えられます。
今後も医療制度を維持していくために、次の取り組みにより医療費の負担軽減を行うことが大切です。
- 医療機関の適正受診
- セルフメディケーション
- リフィル処方せん
- ポリファーマシー対策
医療機関の適正受診
医療機関・薬局の受診等にあたって
かかりつけ医を持ちましょう。
かかりつけ医とは、健康に関する相談ができ、必要な時は専門の病院を紹介してくれる身近な医院やクリニックの医師のことです。体調が悪くなったら、まずはかかりつけ医に相談しましょう。
ジェネリック医薬品を活用しましょう。
ジェネリック医薬品(後発医薬品)は、新薬(先発医薬品)と同じ有効成分、同等の効果を持つお薬のことです。開発期間やコストが抑えられ、結果として薬の値段を安く設定することができます。ジェネリック医薬品の使用は、一人一人の医療費の負担軽減につながるほか、医療保険制度を維持していくことへも貢献します。
病気の予防・早期発見
健康な身体を作りましょう。
適切な「睡眠習慣」「食習慣」「運動習慣」を身につけ、病気になりにくい体づくりをしましょう。手洗い、うがいなどを習慣づけ、風邪やインフルエンザ等の予防に努めましょう。
健康診断を受診しましょう。
健康診断は、病気の早期発見・早期治療に役立ちます。定期的に身体の状態を確認するよう心がけましょう。病気が見つかった場合でも、早期に治療することで、治療期間も短くなり、医療費も少なくなります。
子どもの医療費の軽減について
お子様が病気やケガをしたときに、安心して病院などを受診していただけるよう、保険診療の自己負担額の助成制度を実施しています。しかし、医療費は年々増加傾向にあるため、限られた財源を有効に活用できるよう、医療機関の適正受診を心がけていただくなど、皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。
なお、夜間の急なお子様の病気、事故などに対する判断に困った場合には、こども救急医療電話相談をご活用ください。小児科経験のあるベテラン看護師が、助言を行います。電話番号はプッシュ回線、携帯電話から♯8000、ダイヤル回線、公衆電話、IP電話などすべての電話からは019-605-9000です。相談時間は、毎日午後7時から午後11時まで(年中無休)です。
セルフメディケーション
セルフメディケーションとは、「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」です。日頃からバランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠や休息などを心がけ、軽度の身体の不調は薬局などで処方箋がなくても購入できる一般医薬品(OTC医薬品)を上手に利用しながら、病気の予防や体調管理を行い、自分の健康を自分で守りましょう。
リフィル処方せん
リフィル処方せんとは、症状の安定している方へ、最大3回まで繰り返し使用できる処方せんのことです。医療機関で医師の診察を受けなくても、調剤薬局で薬を受け取ることができるため、「薬を処方してもらうためだけの通院」を減らすことができます。リフィル処方せんについては、薬の種類や症状によって変わりますのでかかりつけ医にご相談ください。
ポリファーマシー対策
ポリファーマシーとは、多くの薬を服用しているために、副作用を起こしたり、正しく薬を飲めなくなる状態です。ポリファーマシーを防ぐためには、複数の医療機関に通っている場合でもお薬手帳は1冊にまとめるなど、服用する薬について医療機関と情報を共有することが大切です。