館蔵品

衣料切符いりょうきっぷ

衣料切符

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 紙
 縦12.5cm 横18.0cm
 昭和22年(1947)、昭和23年(1948)


 第2次世界大戦中は、人的にも物的にも統制がはかられ、国中の全エネルギーが戦争に注がれていました。しかし、終戦を迎えても、すぐに人びとの生活が豊かになったわけではありません。経済は壊滅的な状況にあり、品物の多くが配給制であったため、日常品さえも容易に手に入れることができませんでした。
 衣料切符は、衣料品を購入する際になくてはならないものでした。当時は、衣料品の種類ごとに点数が定められていたので、品物を買う場合には必要な点数の切符を店で切り取り、代金と一緒に渡すことになっていました。原則として1人に1枚が1年分として交付されましたが、点数に制限があったので、お金をたくさん持っていたとしても好きな品物を好きなだけ手に入れるということはできなかったのです。
 戦後の衣料切符制は、昭和25年(1950)に実質的に廃止となりました。

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