一関東中学校開校
弥栄、真滝両中学校が統合し誕生した一関東中学校(千葉泰校長)の開校式は4月5日、同校屋内運動場で、2、3年生徒と教職員、父母、地域の皆さんなどが参加し行われました。
式典では、国歌斉唱に続いて北村健郎市教育委員長から千葉校長に、校章が鮮やかに浮かび上がる真っ赤な校旗が授与されました。
北村委員長は「弥栄、真滝両校で長年培われてきた伝統の継承と融合を図りながら、一関東中の新たな歴史と伝統を築き上げていくことを念願する」と式辞。浅井市長が「このような素晴らしい環境での開校は誠に喜ばしく、一関東中の限りない発展を祈る」と告辞を述べました。
学校長あいさつ、来賓祝辞の後、生徒代表の古内翼君(3年)が「歴史に残る式典に参加できたことは、私たち生徒にとっても大きな喜び。新しい友達と互いに支え合いながら、弥栄中、真滝中の伝統ある文化を受け継ぎ、さらに発展させて一関東中の新しい歴史を築いていきます」と力強く述べました。
最後に生徒たちが真新しい校歌を披露し、出席者全員で開校を喜び合いました。
翌6日には新入生44人を迎えて入学式が行われ、全校生徒121人が、新しい学校での生活をスタートさせました。
一関東中学校 施設の概要
一関東中学校は、滝沢字水口地内の真滝中隣接地(敷地面積約3万9400平方メートル)に、平成18年度から校舎、屋内運動場を順次整備し開校しました。
校舎は鉄筋コンクリート造り2階建てで、延べ床面積は3071平方メートル。外観を真滝中と同じ切り妻屋根とし、内部には弥栄中のイメージを残して周辺の景観にも配慮したデザインとしました。八角形の外観と吹き抜けの高い天井が印象的な多目的ホールや少人数学級教室など、多様な学習に対応できる施設や設備を配し、壁、床、天井などに県産材をふんだんに使用した明るく、温かみに満ちた建物となっています。太陽熱利用システムの採用やトイレの洗浄水に雨水のろ過水を利用するなど、省エネや環境にも配慮した施設・設備となっています。
屋内運動場は鉄骨造り平屋建てで、延べ床面積は1246平方メートル。バドミントンコート6面が使用可能なアリーナのほか、ステージ、地域開放のための部屋などを備えています。
プールは真滝中の既存施設を使用します。
同中は本年度内にグラウンド整備などを行い、建設事業を完了する予定です。
一関東中学校校歌
作詞 北川れい 作曲 橋本祥路
新しき朝の光に
輝きわたる温き学び舎
ひたむきに真理を求め
明日に向かう力もて
ああ 拓き進まん東中学校
須川岳はるかに望み
清く流れる北上川
ひたすらに規ある道を
友と思いを共にして
ああ 強く生きよ東中学校
仰ぎ見る雲とぶ空に
響き奏でよ我らが誓い
溌剌と理想をかかげ
わが郷土を築こうよ
ああ 永久に栄えよ東中学校
校訓
「識己研能」(おのれをしりのうをみがく)
自分をよく見つめ、自分の良さを発見し、その才能を磨き、伸ばしていくことを意味しています。
(策定 西澤潤一・首都大学東京学長)
一関東中学校校章
上方の円は、スクールカラーの赤と一関東中学校からイメージされる朝陽を表し、中央に中学校の「中」の字を配しています。
周囲は、全体として一関の「い」、および「ひ」、右に「が」左に「し」を配し、全体として一関東中学校と分かるような校章となっています。
デザイン 駒井瞭さん(東大阪市)
(広報いちのせき平成20年5月1日号)