山の春告げる純白の花々 厳美でミズバショウ観察

かれんに咲くミズバショウを眺め、写真に納めるなどする参加者いちのせき健康の森が主催するミズバショウ・キクザキイチゲ探勝会は4月6日、厳美町の国有林内で行われ、45人の参加者が、雪解け水が流れる湿地に清らかに咲くミズバショウを楽しみました。
今年は例年より少し雪解けが早く、この日の花はちょうど見ごろ。ミズバショウはサトイモ科で、花びらのように見える白い部分は葉が変化した仏炎苞と呼ばれる部分です。花のころには約20センチメートルの草丈ですが、夏には1メートル以上に成長します。友人と参加したという佐々木知子さん=三関=は「初めて参加しましたが、時期もちょうど良くて美しい花を楽しめました」とにこやかに感想を話しました。

本の魅力に引き込まれて 県立図書館巡回展が開催

うれしそうに本を手にする子どもたち国内外の優れた作品を集めた県立図書館巡回展は4月4日から13日まで、大東図書館で催され、来館者らに本の魅力を紹介しました。県内14館を巡って行われ、市内では6月に花泉図書館でも催されます。
展示されたのは、18年以降に国内外で児童文学賞を受賞した、個性豊かな絵本や児童書71冊。普段から図書館を利用しているという児童らは「読んでみたい本がたくさんあった」と喜びながら、思い思いに本を手に取り、力強い絵や写真、魅力的な物語にみるみる引き込まれていました。

大きな声で左右を確認! 長坂小学校交通安全教室

校庭内に作られた交差点で道路の渡り方を練習しました長坂小学校(千葉喜代一校長、児童222人)の春の交通安全教室は4月16日、校庭と周辺道路で全校生徒が参加して行われました。長坂駐在所小山所長と地域の交通指導員が指導。低学年は校庭内に作られた交差点で横断歩道の正しい渡り方を学んだ後、道路で実際に渡る練習をしました。高学年は、自転車の乗り方を中心に練習しました。
最初のうちは緊張した面持ちだった新1年生も、上級生のお兄さん、お姉さんと一緒になって横断歩道の渡り方を練習。「右を見て、左を見て、信号を見て」と大きな声を出していました。

イチゴはみんなの人気者 グリーンツーリズム事業

プロの手つきを間近で見ながら大福づくりに挑戦道の駅かわさき主催のグリーンツーリズム事業「イチゴ狩りとイチゴ大福作り体験」は、ぽかぽかの陽気に恵まれた3月30日、川崎町内の観光農園などを会場に催され、市内外から延べ107人が参加しました。
イチゴ大福作り体験は、町内で菓子店を営む滝澤虔祐さんが講師となり、25人が挑戦。「あんと皮のバランスが大事。もちに砂糖を混ぜると硬くなりにくい。イチゴが酸化するのでその日に食べること」など、おいしい菓子づくりのこつを伝授された参加者たちは、大粒のイチゴをあんで包んだあん玉をつきたてのもちでくるみ、甘い香り漂うほんのり桜色の大福を作り上げました。

青空の下で買い物楽しむ 春の風物詩花泉互市開催

「新鮮な苗だよ」の一声に人垣。次々と売れていました春の花泉互市は駅前中央通り商店街の歩行者天国で4月1日から3日まで催され、晴天の中、店主との掛け合いで買い物を楽しむ人々でにぎわいました。春の鉢花や野菜の苗、竹細工、かまやくわなどの農具、地場産の野菜など、500メートルの通りに約110の出店が立ち並びました。春休みとあって親子連れ、小中学生も多く、おもちゃのくじ引きやわたあめなどで楽しんでいました。
市内滝沢から来たという夫婦は、「互市は苗が新鮮だね」「70歳だけど今年はくわを買い、畑仕事を頑張ろうと思ってね」と値段を交渉しながら、ぴかぴかのくわを買い求めていました。

水利施設の大切さ伝える 農業農村紙芝居の上演会

手作りの紙芝居でため池の大切さを訴える千厩高美術部員県千厩農林センターと室根土地改良区は3月26日、室根町の「有切百間堤」改修工事の終了をきっかけに、農業水利施設を築いた先人の苦労を伝え、施設への関心を高めてもらおうと、室根公民館で農業農村紙芝居上演会を催しました。
千厩高美術部1年生6人による「室根のため池物語」と同土地改良区による「作太郎堰」の2作品を上演。同校美術部は原画作成やストーリー構成も行い、町内の小学生約20人を前に紙芝居を読み上げました。
手作りの紙芝居に子どもたちはじっくり見入り、上演した美術部員も満足そうな様子でした。

地域の力で市道整備実施 「たまご湯」進入路を舗装

市が原材料提供、住民が労力奉仕を行い舗装された進入路地元の鉱泉を活用し「たまご湯」を運営する千厩町第10区自治会(遠藤敏男会長、65世帯)は3月25日、会員の労力奉仕で同鉱泉の進入路となっている市道約90メートルのコンクリート舗装工事を行いました。
23日から始まった作業には連日約30人の会員が集まり、市から支給された原材料を活用し、スコップや重機を使って路盤の整地、砂利敷き、型枠の設置などの作業を行いました。25日には、県南生コン業協同組合の指導を受けながら、丁寧にコンクリート舗装を行い、念願の進入路が完成しました。

収穫の日を楽しみに作業 しいたけ植菌教室に50人

原木に種駒を打ち込む参加者JAいわい東主催の原木しいたけ植菌教室は3月22日、東部園芸センターを会場に催され、市内と藤沢町から約50人が参加しました。参加者は、電気ドリルで慎重に原木に穴を開け、シイタケの種駒を木づちで打ち込む作業に取り組みました。
植菌した原木は、直射日光を避け、適度に水を与えながら管理すると、翌年の秋ごろからシイタケが発生し始め、翌々年の春から本格的に収穫できるようになります。作業を終えた参加者は、「自分が育てたシイタケを食べるのが楽しみ」と話していました。

満開の桜の下さわやかに 吉川なまずの里マラソン

満開の桜並木を快走する選手たち本市の友好都市、埼玉県吉川市で4月6日、「吉川なまずの里マラソン」が行われ、市内から室根町を中心に選手17人、同伴11人が参加しました。
同マラソンは吉川市市政施行を記念して始まり今年で13回目。満開の桜並木もあざやかな吉川路で5822人の選手がさわやかな汗を流しました。
3キロメートル中学生の部に参加した室根AC所属の佐藤優介君(川崎中3年)が優勝、遠藤凌平君(室根中3年)が準優勝と市内選手が上位を独占。好成績を残した2人は「調子が上がってきていたので、いい感じで走れた」と充実したレース展開を振り返りました。

防災は地域のきずなから 高倉集落で防災訓練実施

初めての消火器使用ながらしっかりと訓練した参加者高倉集落振興協議会(岩渕虎雄会長)は、日ごろから防災への意識を高めようと3月29日、高倉介護予防センターで防災訓練を催しました。日中留守を預かるお年寄りを中心に約60人が参加し、南消防署員から消火作業、地震時の避難方法、火災警報器設置の義務付けなどを学びました。非常時の炊き出し訓練なども行いました。
参加者は「消火器は初めて使いましたが、体験できてよかった」などと災害への心構えを新たにしていました。岩渕会長は「これを機に地域のきずなを深め、地域を守るお年寄りの健康講座や災害訓練、井戸やため池の整備など、地域ぐるみで災害に備えたい」と語りました。

自分で作るとおいしいね 春休み体験!バスツアー

ソーセージの腸詰めを体験。長さをそろえちょうどいい具合にひねって春休みの恒例となった「来て・見て・発見一関おもしろ館春休み体験バスツアー」は3月27日、行われました。小学生やその家族ら87人が参加し、3グループに分かれてもちつき、アイスクリーム作り、こけしの絵付けなど9つの企業が提供する特産品の手作りやもの作り見学で楽しい春休みの一日を過ごしました。
萩荘の(有)一関ミートを訪れたBコースの一行30人は、エプロンと三角きんを身に付け、ソーセージの腸詰めに挑戦。参加者は、味付けひき肉が詰められたブタの腸を、長さをそろえてひねり上げました。力を入れすぎると腸が破れ、ひねりが足りないとソーセージ特有の歯ごたえが出なくなるとあって、一見簡単そうでも実際にやってみるとなかなか難しそう。苦労してでき上がったソーセージはゆでられて、ツアーのおみやげとして手渡されました。
鉄製の焼き型にせんべいの生地を詰め、火にあぶるといい香りが次に訪れた(株)佐々木製菓では、せんべい作りを楽しみました。温めた鉄製の焼き型に落花生、ごま、アーモンドから好きなトッピングを選び、その上に職人さんにせんべいの生地をはさんでもらい、自分たちで火の上に約80秒、型を反転させながらかざすと焼き上がり。いつもとは違う、焼きたてでやわらかいせんべいを味わった佐藤春香さん(厳美小2年)は「アーモンドとゴマをのせたせんべいを焼きました。あつあつでとってもおいしいです」とうれしそうでした。

多彩な催しでにぎやかに せんまや夜市今年も開幕

炎のパフォーマンスに観衆は息をのんでいました「せんまや夜市」(千厩夜市実行委員会主催)は4月12日、開幕しました。通算で201回目の開催となったこの日は、午後7時の花火を合図にスタート。よさこいグループの演舞や千厩町第10区自治会「たまご湯」の出前足湯、ファイアパフォーマンスなどが行われました。
少し肌寒いながらも、さえ渡る月明かりの下、本町・新町商店街の歩行者天国は、夜店を楽しむ大勢の家族連れなどでにぎわいました。
「せんまや夜市」は、10月までの毎月第2土曜日(8月は14日木曜)、午後7時から10時まで行われます。

はつらつプレーに大歓声 オープンティーボール大会

ヒットを飛ばしベンチが沸きました東山町オープンティーボール大会(岩手県ティーボール連盟主催)は4月6日、東山球場で催され、長坂、田河津、松川の3スポーツ少年団が参加しました。
バッティングティーに乗せた止まったボールを打って行われるティーボール。大会は、野球人口の底辺拡大とスポーツ少年団の交流のため、10年ほど前から続けられています。
リーグ戦による試合では、大きなヒットや豪快な空振りなど、好プレー・珍プレーが続出。チームメートや応援団から大きな声援が送られていました。

決意を新たに活発な議論 子ども会・育成会研修会

ディベートを体験しながら親子の立場について意見を交わしました川崎町子ども会・育成会リーダー研修会は3月23日、川崎公民館で催され、各自治会から子ども会役員の小学生と育成会役員約200人が参加しました。
子ども会事例発表では、石畑、布佐、本町・仲町の各子ども会が19年度の活動について写真などを使用して発表。その後、子ども会連合会総会で新年度の役員を選出し、さらに各自治会子ども会に分かれ、新年度の目標と活動計画を話し合いました。育成会は県生涯学習推進センター職員を講師に、“親と子ではどちらが得か?” をテーマとして、肯定、否定に分かれて議論するディベートの仕方を学びました。

(広報いちのせき平成20年5月1日号)