長坂子どもクラブ

心豊かな成長を願って安心な居場所をつくる

クリスマスを心待ちにしながらリース作りに挑戦しました

放課後や休日の安全・安心な居場所をつくろうと行われている「放課後子ども教室」。市内では20カ所で運営されています。東山町長坂地区では、平成16年から放課後子ども教室が設置され、現在「長坂子どもクラブ」として長坂小学校の児童45人が活動しています。
両親が仕事をしているなどの理由で、放課後、家庭に保護者のいない子供たちが帰宅するまでの楽しい居場所を提供し、地域の異なる世代の人たちとの活動を通して交流することにより、心豊かに成長することを目的に設立された同クラブ。東山地域子どもの居場所づくり実行委員会(菅原弘志委員長、委員19人)が運営し、子供たちの活動を支えています。
平日は、月・火・木・金の週4日の放課後、学習アドバイザーや安全管理員の指導を受けながら宿題をしたり、好きな遊びや読書、創作活動などをしたりしながら、家族の迎えを待ちます。
また、地区の老人クラブや婦人会の協力を得ながら、昔の遊び体験や本の読み聞かせなどで地域の皆さんと交流したり、夏休みや冬休みなどの長期休業中には、季節の遊びを楽しんだりと、さまざまな活動が行われています。
11月末のこの日は、クリスマスに向けて、身近にある新聞紙を丸めて布やリボンを巻きつけ、鈴や松ぼっくりの飾りをつけたクリスマスリースをみんなで作りました。鈴木瑠奈さん(2年)は「新聞紙を丸めるところが難しかったけどみんなで一緒に作って楽しかった。クラブの活動の中では、華道が一番好きです」と笑顔を見せます。
「学校が終わって家に帰っても、家族がいないと子供たちは寂しい思いをしてしまう。ここではいろいろな人と触れ合うことができて、心も成長できる場所ですね」と主に宿題などの学習面を教えるアドバイザーの菅原奈央さん。安全管理員として子供たちの活動を見守っている細川和子さんは「こういう場所があることで、お母さん方は安心して仕事ができると思います。子供たちの笑顔や成長を見られることがうれしく、わたし自身も子供たちから教えられることや元気をもらうことが多いですね」と優しいまなざしで子供たちを見つめます。

(広報いちのせき 平成22年1月1日号)