中東北の拠点都市を

中東北の拠点都市を形成していくために23年度に引き続き「中東北拠点都市形成特別推進事業」に取り組みます。

これは、中東北の拠点都市としての基礎を築くため、早急に取り組むべき事業について特別に予算を確保して行うもので、24年度の新規・拡充事業費は48億929万円。
このほか23年度から実施している「小学生医療費の無料化」なども継続して推進します。

重点施策10項目

次の10項目を重点施策として予算を編成しました。

  1. 「中東北」の拠点都市一関 の形成
  2. 雇用対策
  3. 企業育成
  4. 産業振興
  5. 教育・人材育成
  6. 保健・福祉・医療の連携強化
  7. 地域コミュニティの自立支援
  8. 環境対策
  9. 震災からの復旧・復興と教訓を生かしたまちづくり
  10. 骨寺村荘園遺跡の世界遺産登録に向けた取り組み

これらの施策とあわせ、各関連事業を実施するとともに、地域経済の活性化、雇用の確保創出を図るため、経済対策として生活道路の改良、簡易水道の整備など25年度以降に計画していた事業を前倒しで実施します。

各事業の主な内容は、次のとおりです。

中東北拠点都市形成特別推進事業5つの事業

事業 予算額 内容
災害に強いまちづくり 31億599万円

 これまで進めてきた“災害に強いまちづくり”を平成24 年度の施策の柱として強力に推進します。

  1. 防災行政情報システム整備(平成25 年度完成予定)
  2. コミュニティFM放送を活用した防災情報の提供、中継局の追加整備
  3. 市が所有する全ての指定避難所に発電機を配備
  4. 全ての自主防災組織を対象に、防災用資器材の購入費用を助成
  5. 市内2カ所に飲料水兼用耐震性貯水槽と災害用マンホールトイレを整備
  6. 幼稚園、保育園、小中学校等の耐震化
  7. 防災拠点となる消防署や市庁舎の整備・耐震化、非常用発電機の配備・更新
  8. 全ての中学校に心肺蘇生法学習教材を配置、全ての中学生に心肺蘇生音声誘導機を配布。これにより学校で実技を通じて救急救命の知識を学び、家庭や地域への普及を図る“命をつなぐプロジェクト”を推進
  9. 家庭や近所、職場などで防災について話し合う“となりきんじょ防災会議の日”を制定
  10. 全ての世帯に災害時に必要な情報をまとめた冊子を配布
「世界文化遺産 平泉」の玄関口としての受皿づくりと誘客 1億92万円 JR一ノ関駅前トイレの整備、東口南駐車場の拡張、一関・平泉バルーンフェスティバルの開催、世界遺産登録やいわてデスティネーションキャンペーンなどを契機とした誘客などを関係機関と連携しながら進めます。
(仮称) 一関市学術研究都市構想の推進 1,075万円 学術研究都市としての将来的なまちづくりを見据えて(仮称)一関市学術研究都市構想を策定し講演会などを開催します。
読書環境の整備充実 15億2,450万円 一関図書館と花泉図書館の建設に着工します。新館オープンなどに向けて読書指導員を増員するとともに、学校図書館においても図書充実と読書普及員を増員するなど、子どもの読書環境の充実を図ります。
高齢化社会に対応した地域づくり 6,713万円
 

人口減少や高齢化が進む中で、今後の行政サービスをどう展開していくべきか、平成24年度から全庁的な体制の下、中長期的な視点での取り組みを始めていきます。

  1. 地域医療の充実・確保を図るため、地域医療・介護連携推進事業に新たな内容を加えて実施
  2. 全ての世帯に医療機関受診ガイドを配布し、かかりつけ医の定着や受診マナーを啓発
  3. 70歳到達者を対象に肺炎球菌ワクチン接種費用の一部を助成
  4. 公共施設トイレの洋式化、支所窓口のローカウンター化など高齢者にやさしい施設改修
  5. 世代を超えたふれあいの場や、高齢者が経験を生かしながら働ける場の確保などゼロ予算の取り組みを推進

広報いちのせき「I-Style」 平成24年4月15日号