健康塾

転倒しない丈夫な体で健康寿命を延ばしましょう

老健ふじさわ 千葉恵美子 理学療法士
老健ふじさわ 千葉恵美子 理学療法士

加齢で足腰が弱り、転倒事故などで骨折し、そのまま寝たきりになる人は少なくありません。

高齢者の転倒事故は、屋内での発生比率が高くなります。
頭ではわかっていても筋力が低下し、動きが鈍くなると、ふすまの段差やこたつ布団などちょっとしたものにつまずいてしまいます。
このため、▼床に物を置かない▼足元を明るく照らす▼コンセントのコードを端に寄せる―など、転倒の危険性を除く気配りが必要です。

一番重要なことは、転倒しない丈夫な体づくりです。
椅子に座り、足踏みや膝伸ばしなど手軽にできる運動を続けましょう。
バランス感覚を養う運動も効果的です。
毎日20分程度の運動を日課にして行うことが大切です。

運動と併せてバランスの良い食事を取り、心身ともに健康に暮らしましょう。

*健康寿命…日常的に介護を必要とせず、自立した生活ができる生存期間のこと

元気のひみつ

脳に刺激を与えながらウォーキングを40年以上続ける

小山玄夫さん
小山玄夫さん 東山町松川 81歳

竹細工研究会に所属し、地元の保育園などで竹細工を通して交流しています。
竹の魅力を感じてもらいたいです。
血糖値の高さを指摘され、約25年前からウオーキングを始めました。
毎日1時間程度、2キロを歩きます。
植物を眺めながら四季を感じながら歩くことで、脳に刺激を与えるようにしています。
今では、血糖値も血圧も平常値を保っています。
 

広報いちのせき「I-Style」 平成25年3月1日号