施設だより
文化財探訪
一関市指定有形文化財 三好家の甲冑(みよしけのかっちゅう)
この甲冑は、紺糸威桶側胴具足(こんいとおどしおけがわどうぐそく)といわれるもので、江戸時代末期の作と考えられます。
三好家家紋の三階菱(さんがいびし)を打ち、兜(かぶと)、頬当(ほおあて)、胴(どう)、草摺(くさずり)、籠手(こて)、袖(そで)、佩盾(はいだて)の一式がそろっています。
また、眉ま庇(まびさし)、吹返(ふきかえし)、胸板(むないた)、脇板(わきいた)、佩盾に小桜革(こざくらがわ)を用いていることと、家地(いえじ/甲冑の裏および下地に張り付ける布)がいずれも紺地雲巻龍金襴(こんじくもけんりょうきんらん)であることから、全て制作当初のものであると思われます。
入念な作りであり、更に幕末の戊辰戦争において仙台藩勤王派(きんのうは)主導者となった仙台藩士三好監物(みよしけんもつ/藤沢町黄海出身)の居館に保管されていたことからも、上級武士が使用した甲冑と推測されます。
地域に伝わる貴重な歴史資料ということが評価され、平成24年6月29日に一関市指定有形文化財となりました。
現在は、藤沢公民館ロビーに展示されています。
図書館情報 1月は藤沢図書館
茅の家 雪国の古民家 桜庭文男 写真
秋田在住の写真家が約30年かけて、東北6県の茅葺民家を撮影した写真集です。
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戦国軍師の智略(一個人別冊) KKベストセラーズ 編集
豊臣秀吉に天下を取らせた戦国随一の軍師として名高い黒田官兵衛ほか30人の軍師を特集した雑誌です。
2014年大河ドラマの時代背景や人物関係の参考になります。
広報いちのせき「I-Style」 平成26年1月15日号