幸せ祈る若水送り 平泉の世界遺産登録など願い込め

若水をくむ石川裕希くん(松川小1年)と介添えの父・良裕さん
新年最初にくんだ東山町松川の磐井清水を平泉町の中尊寺に届ける「磐井清水若水送り」は1月1日未明に行われ、160人余りが中尊寺まで約20キロの道のりを歩きました。
磐井清水若水送りは、藤原秀衡公が磐井清水を若水としてくませ、柳之御所まで届けたという故事を再現したもので、今年で19回目。
午前1時すぎ、白装束と桧笠姿の一行が磐井清水から平泉に向けて出発。
奈良坂、東岳の二つの峠を越え、午前7時すぎに中尊寺に到着。
平泉の世界遺産登録実現と今年1年の幸せの願いを込めた若水を山田貫首へ献上しました。

郷土で遊び、学ぶ 荘園遺跡で「もちつき体験と雪遊び」

完成を目指し、大きなかまくらを作る参加者
厳美町本寺の骨寺村荘園休憩所で1月7日、「ふる里の宝・荘園遺跡で『もちつき体験と雪遊び』」が行われ、小学生と保護者21人が参加しました。
本寺の歴史や自然・文化に触れ、郷土の宝を守り伝えることの大切さを理解してもらおうと開催された同事業。
参加者は、荘園遺跡の見学、雪遊び、縄ない、もちつきなどを体験しました。
粉雪が舞う中、幅2.5メートル、高さ140センチを越すかまくらを夢中で作った岩山奈生君(赤荻小4年)は「寒いけど頑張った」と、初めて作る大きなかまくらの完成を喜びました。

豊作願いまゆ玉ならし 室根公民館で小正月行事

団子を丁寧に飾り付ける参加者たち
室根公民館で1月7日、地域に伝わる恒例の小正月行事が行われました。
室根地域内の子どもたち16人が参加し、まゆ玉ならしや餅つきを体験しました。
かつて豊作を祈願し行われたまゆ玉ならし。
地域の人から昔ながらの習わしを教わりながら、稲穂をイメージした飾り付けや色づけした団子などを丁寧にミズキの枝に飾り付けました。
餅つき体験では、初めて臼ときねを使う参加者も多く、交代で餅つきをすると、いい香りとぬくもりが立ち込めて楽しく体験した様子でした。
つきたてのお餅は、あんこやきなこなどで味付けし、おいしくいただきました。

戦場カメラマンが熱く語る 大東で渡部陽一さんが講演

戦場での体験談を全身で表現した戦場カメラマン渡部陽一さん
大東芸術文化協会などが主催する文化講演会は1月13日、大東コミュニティセンターでテレビなどで大活躍の戦場カメラマン、渡部陽一さんを講師に行われました。
渡部さんは「家族、戦場からの報告」と題し講演。
戦場カメラマンになったきっかけや、120カ国以上の戦場などでの体験談を撮影した写真を見せながら独特なゆったりとした口調で話しました。
600席ある客席は満席となり、渡部さんの話に聞き入っていました。
最後に渡部さんは、「外国に飛び出し、世界の人と話をしてほしい。そうすると大きな勇気と今まで知らなかった自分の力がわいてくる」と若者にメッセージを送りました。

卒園した1年生と交流 門崎保育園の園児たち

1年生と一緒にすごろくをして楽しむ園児たち
門崎保育園で1月7日、昨年春に同園を卒園した門崎小学校の1年生を招いて「1年生とあそぶ会」が行われました。
小学校の冬休みを活用して行われたもので、8人全員の1年生が参加。
1人ずつ自己紹介し、学校生活での楽しいことや好きな勉強のことなど、先生や園児からの質問に答え、ひと回り大きくなった姿を披露しました。
また、8人揃って校歌を合唱すると、園児らから大きな拍手が送られました。
その後、1年生と園児はすごろくゲームをして遊びました。
一緒にすごろくの盤に絵を描き、一年生のリードでさいころを転がし、駒を進めていました。

地域に伝わる小正月行事 老松であわ穂、ひえ穂作り教室

地元のお年寄りの手ほどきを受けながら作業する参加者たち
老松公民館が主催する学びの土曜塾[粟穂・稗穂作り教室」は1月8日、同公民館を会場に催されました。
粟穂・稗穂とは、作物の花や実に見立てた飾りで豊作を祈る地域に伝わる小正月行事の一つ。
参加した親子連れ14人は、地元のお年寄りの指導を受け、カツノキを小刀で削り、白い花に見立てた「粟穂」と黒い花に見立てた「稗穂」を作り、細い竹の先に飾り付けました。
老松小4年の熊谷未来さんは、「小刀で削る作業が難しかったけど、うまく出来た」と、出来ばえに満足そうでした。

ラリー繰り広げ熱戦展開 千厩オープン卓球大会

寒さを吹き飛ばすラリーの応酬
市卓球協会が主催する第8回千厩オープン卓球大会兼第33回東磐井カップ争奪卓球大会一般の部が1月10日、千厩体育館で行われました。
大会には岩手県南、宮城県北の中高生や一般から27チーム、90人が参加し、団体戦と個人戦で争われました。
リズミカルな音が響く中、選手たちはサービスの一瞬の緊張の後、一気にスピード感あふれる熱戦を展開。
声を上げながらカットやスマッシュを駆使し、相手コートに渾身の一球を打ち込んでいました。
試合後は対戦相手やチームメイトからねぎらいを受けて笑顔を見せていました。
 (広報いちのせき 平成23年2月1日号)