秋の叙勲
長年にわたって各分野の進展に尽力し、その功績が認められて平成23年秋の叙勲を受章した皆さんです。
瑞宝双光章
消防功労 元両磐地区消防組合消防監
時田節雄さん ときた・せつお 74 千厩町
1964 年旧千厩町消防団常備部団員に。
72年の両磐地区消防組合発足時に身分を移管。
以後、同組合一関消防署長、消防本部消防次長を歴任し、98 年に定年退職しました。
火災や災害から住民を守るため、昼夜を分かたず消防・防災活動に尽力しました。
「当時は今のように良い資機材がなく、手入れを怠ることはできなかった」と振り返ります。
11 月25日、市役所で勝部修市長から伝達を受け、「うれしい反面、『自分でいいのか』と恐縮している。
支えてくれた家族や周囲のおかげです」と感謝しました。
瑞宝双光章
更生保護功労 保護司
藤井忠男さん ふじい・ただお 74 山目
当時保護司だった行政区長の推薦がきっかけで1986 年保護司に。
過って罪を犯した人や非行に陥った少年の改善更生支援とその予防・啓発活動に25 年間尽力しました。
全国保護司連盟会長賞、法務大臣表彰なども受けています。
「日頃から保護観察処分の人たちとは同じ目線で対応することが大切。子供たちの性格や環境は違っていても、家族愛があれば大丈夫」とこれまでの活動を振り返ります。
「長年、続けてこれたのは亡くなった妻がずっと支えてくれたから」と感謝しました。
瑞宝単光章
消防功労 元一関市消防団副団長
熊谷悟さん くまがい・さとる 71 千厩町
1960年旧千厩町消防団に入団。
家業の商店を営みながら消防活動に努めました。
89年同消防団第4分団第1部長に。
その後、分団長、副団長などを歴任し、05年の合併に伴う組織変更で市消防団副団長に就任。
団長を補佐しながら団員の統率と後進の育成に尽力しました。
伝達式は11月25日、市役所で行われ、勝部修市長から勲記と勲章が代理出席した長男薫さんに手渡されました。
薫さんは「父の熱心な消防団活動を見て育ちました。本人も喜んでいると思います」と語りました。
瑞宝単光章
消防功労 元藤沢町消防団副団長
金野政志さん こんの・まさし 73 藤沢町
1960年旧藤沢町消防団に入団。
部長、分団長などを経て97年副団長に就任しました。
農業の傍ら、2000年に退団するまで40年間にわたり、火災予防活動や災害現場での団員の指揮統率などに尽力しました。
「初めての現場で足がすくみ先輩団員から激励された。深夜に土のう積みをしたことも忘れられない」と振り返ります。
11月25日、市役所で勝部修市長から伝達を受け、「正直恐れ多い。これからも地域のため微力を尽くしたい」と話していました。
瑞宝単光章
鉄道業務功労 元国鉄職員
佐藤功さん さとう・いさお 78 沢
1954 年日本国有鉄道に入社。
県内外の信号通信区で鉄道信号機、踏切警報などの維持管理に努めました。
当時はネズミによる機器の故障が多発し、大きな事故の原因にも。
被害個所の特定と復旧作業を効率化するための機器の開発に携わり、76 年国鉄総裁から特別功労賞を、78 年科学技術長官から同長官賞を受けました。
受章に当たり「身に余る光栄。自分だけ評価されたようで申し訳ない。全うできたのは同僚、上司、先輩のおかげ。皆さんに感謝したい」と話しています。
いちのせきの広報誌「I-style」1月1日号