• 8 田村 建顕 (たむら たけあき) (1656~1708)

 田村 建顕(たむら たけあき)は、江戸時代前期から中期にかけての大名。陸奥国岩沼藩2代藩主、のち田村家一関藩初代藩主。田村家中興初代宗良の子。延宝9年(1681年)岩沼より所替。元禄3年釣山に聖堂(孔子像)を建て、藩士に学問を奨励し、和歌に堪能であった。元禄4年(1691年)に奥詰、翌年は奏者番と幕府の要職に昇進した。全国諸大名に注目された主なる事件が二つあった。一つは、元禄10年(1697年)に作州津山城受取りの上便を、また元禄14年(1701年)には殿中刃傷事件に及んだ播州赤穂城主浅野内匠頭の身柄預かりを命じられ大任を果たした。

8 田村 建顕