鼻ぐりの崖(花泉町日形)

北上川水運屈指の難所

鼻ぐりの崖

かつて、陸路より栄えたともいわれる川の道、北上川。ひらた舟が往き来し、荷を積みおろしする河岸場は大いに栄えました。一関藩の米蔵があった花泉町日形もそのひとつ。川港としてはかなり大きいほうでした。
この河岸場の少し上流にあるのが、流れの中に渦が3カ所もあるといわれる「鼻ぐりの崖」。ここは、水運の難所として恐れられ、遭難した舟が多数あったと伝えられています。
現在の日形字町裏の河岸場にある桑畑の中には、水死した人々を葬った墓がひっそりと立ち、往時をしのばせてくれています。

アクセス

県道白崖弥栄線四日市バス停より弥栄方面へ車で2分

(広報いちのせき 平成21年6月1日号)