MLB開幕戦プレシーズンゲーム始球式に岩渕紘八君(萩荘中3年)が登板

岩渕紘八君

萩荘中3年の岩渕紘八(こうや)君。
被災地で活動する野球チームの代表として3月26日、東京ドームで行われたMLB開幕戦プレシーズンゲーム(オークランド・アスレチックス対阪神タイガース)で始球式を務めた。

メジャーリーガーのミットに投げ込んだ入魂のストレートに、大観衆から大きな拍手が贈られた。
「不思議と緊張しませんでした。わずかに外れ、ストライクにはならなかったが、いろいろな思いを込めて投げました。気持ちよかったです」と語る。
大役を果たしたその表情は、自信に満ちている。

萩荘小3年から野球を始めた。
5年からマウンドに立ち、中学入学の夏に硬式を握った。
171センチ、70キロの恵まれた体格を生かし、力のある速球とキレのある変化球で真っ向から挑む。

高い身体能力と抜群の運動センスは、投手兼内野手として活躍した父剛さん譲り。
6年の夏には、陸上400メートルリレーで県を制し、全国大会に出場した脚力と瞬発力を持つ。

所属する岩手ボーイズではエースで4 番。
主将としてチームをまとめる。
目標は、21チームがしのぎを削る東北大会を制して、東京ドームで開かれる全国中学選手権大会に出場することだ。

「今度は選手として(東京ドームの)マウンドに立ちたい」。

中学最後の夏にかける思いは、誰よりも熱い。

広報いちのせき「I-style」5月1日号