【特集】一関コミュニティFMが開局 いつもそばに明日も「あすも」 4
人と人をつなぐ 地域と地域を結ぶ FMの可能性
電波という見えない糸で、人と人、地域と地域、現在と未来をつなぐFMあすも。
情報が地域の発展に大きく影響する時代、あすもでつながるコミュニティーは、無限の可能性を秘めています。
明日を開く鍵はリスナーの私たちが握っています。
地域の価値や魅力を 発掘・発信するメディア
市内には、地産の新鮮な食べ物、歴史や文化が香る観光名所、古くから継承されてきた伝統芸能や地域行事などさまざまな資源があります。
それらは一関の価値であり、魅力です。
しかし、私たちが気付いていない資源がまだまだ眠っていることも事実です。
リスナーから寄せられる「地元ネタ」やコミュニティFMが発信する情報をきっかけに、新しい価値や魅力を発掘できるかもしれません。
たとえば、小さくても優れた技術を持つ企業、地元の人にしか知られていない隠れた名店などを電波に乗せて紹介、地域の活性化につなげていくこともできるのです。
内外の交流を促進する コミュニティ放送
コミュニティ放送は、市民はもとより市外から訪れた人に聴いてもらうこともできます。
一関を訪れた人が、電波を通じて地元の良さを知れば、相乗効果で「また来たい」という気持ちになるかもしれません。
市内を通過する人が、ラジオから流れる情報に興味を示してくれたら、立ち寄ることも考えられます。
交流人口の拡大は、観光振興につながります。
商店街のにぎわい創出にも結びつきます。
市内の交流はもちろん、市内と市外の交流が活発になれば、新しいコミュニティーが生まれます。
より多くの人を一関に呼び込むことができます。
地域の一体感を醸成する 市民の財産
市町村合併で県内2番目の面積になった一関市。
広大な市域の中で地域と地域のつながりがこれまで以上に重要になった今、コミュニティFMはその一体感の醸成に大きく貢献できるメディアです。
市内全域で同じ情報を共有した人たちによる新しいコミュニティーが生まれ、地域を活性化させた例も少なくありません。
当市と同様に市町村合併で誕生した奥州市の奥州エフエム放送(株)。
かつて同社のパーソナリティーとして活躍した塩竃一常さんは、その経験から「ラジオはリスナーが共有するコミュニティー。地域の一体感を醸成するのに、これほど適したメディアはありません」と言い切ります。
村上耕一社長は「地域を本当の意味で一つにするには、市全体で情報を共有できる環境が不可欠。
コミュニティFMならそれが可能です。
市民の暮らしにも、まちづくりにも貢献できるメディアを目指します」と自信をのぞかせます。
情報が地域の発展に大きく影響する時代、一関に特化した一関市民のための情報を、いつでも、どこでも、誰にでも、最速で伝えるコミュニティFMは、ここにしかない唯一無二の財産。電波という見えない糸で、人と人、地域と地域、現在と未来をつなぎます。
無限の可能性を秘めた「あすも」でつながるコミュニティー。
明日を開く鍵は、リスナーの私たちが握っています。
旧ダイエー1階に設置されたサテライトスタジオ。
気軽に見ることができます
人や地域のつながりを日常放送でつくる
村上耕一代表取締役社長 一関市萩荘 41歳
初年度はラジオ事業に特化し、放送に専念します。
2年目からは、ラジオをメーンにさまざまなイベントを展開します。
公開録音なども積極的に仕掛けていきます。
県内で5番目の開局。
後発なだけに、一関らしい特色と市民参加を前面に出していきます。
市民の皆さんには、番組に出演してもらうだけでなく、企画の段階から参加してもらおうと考えています。
放送モラルを守りながら、皆さんから寄せられるアイデアをどんどん採用したいです。
スタッフは個性的な面々がそろいました。
よそで武者修行してきたベテランもいれば、新しい人材もいます。
社員みんなが気持ちを一つに取り組み、私たちの意欲と情熱を電波に乗せて皆さんに届けます。
緊急時や災害時に必要な情報をすぐに発信することもコミュニティFMの使命。
万一に備え、いつでも対応できる体制を整えます。
災害時に人と人、地域と地域をつなぐのはFMだと思っています。
そのつながりや仕組みを日常の放送でつくっていくことも大事な仕事です。
目指すは、市民の皆さんと協働で作る双方向のラジオ。
「うちのラジオ局」と言ってもらえるような放送局をつくります。
市が整備した環境を有効に活用したい
千葉康司代表取締役副社長・放送局長 川崎町門崎 52歳
高校時代から、この仕事に携わりたいと思っていました。
岩手宮城内陸地震と東日本大震災、2つの大きな災害を経験し、ラジオの必要性を痛感しました。
市がラジオを全世帯に配布したことは「あすも」にとって大変ありがたいことです。
私たちは、整えられた環境を有効に活用して広く、素早く、正確に情報を伝えます。
質の高い番組の提供と安定した経営が放送責任者としての自分の使命。
市民参加型をモットーに、リスナーの心と心をつなぐラジオを目指します。
塩竃一常さん パーソナリティ 一関市山目 33歳
コミュニティFMは、リスナーからのリアクションがないと成り立ちません。
リスナーの反応を受けとってただ流すのではなく、しっかり受け止めることが大事だと思っています。
同じ一関に住む市民として、心のこもった返し方を心掛けます。
聴く人、参加する人、関わった人全員がリスナーであり、番組制作者であると思ってもらえるよう、心を引きつける魅力的な番組を提供していきます。
河合純子さん パーソナリティ 室根町折壁 37歳
大学時代、アナウンスアカデミーで学び、24歳からこの仕事に携わっています。
FMあすもでは「Happiness」のメーンパーソナリティーとして、月曜から金曜の午前中に、ニュース、天気予報や交通情報をわかりやすくお伝えします。
声で伝える仕事は、わかりやすい言葉と正しい発音が大事。
これまで経験してきたことを生かして、たくさんの人たちに聴いてもらえる番組を提供します。
菅原万理恵さん パーソナリティ 川崎町薄衣 25歳
生まれ育ったまちで何かできることはないだろうかと考えました。
ラジオを通して、地域の元気を広げていきたいと思いました。
一関には自分の知らない歴史や文化がたくさんあります。
まずは地域を知ることが大事だと気付きました。
市民の皆さんの声や身近な情報がたくさん集まるとうれしいです。
パーソナリティー、リポーターとして各地を回り、一関の結束力を高められる番組を作りたいです。
佐藤嘉信さん ディレクター 藤沢町新沼 28歳
これまで学んできた放送の技術を生かせる仕事に就きたいと考えていました。
ディレクターとして放送素材の準備や放送機材の操作などを担当します。
ラジオの仕事は初めてですが、仕事を通して自分自身も高めていきたいです。
「あすも」は情報を発信するだけのラジオではありません。
リスナーの皆さんと共に明日の古里をつくっていく放送局です。
皆さんのご意見やご要望をお待ちしています。
新田貴江子さん 事務 東山町松川 34歳
事務全般を担当します。
ゼロからのスタート。
裁量を与えられやりがいを感じています。
パーソナリティーやスタッフが十分に力を発揮できるような環境づくりを心掛けます。
「あすも」は公共性の強い媒体です。
皆さんの心に寄り添って、信頼され、末永く親しまれるラジオ放送ができるよう本気で取り組みます。
市民の皆さんも、ラジオを存分に活用して一緒によりよいまちをつくりましょう。
佐藤恒弥さん 営業 千厩町奥玉 25歳
FMあすもの営業担当です。
コミュニティFM放送を通じて、この地域の発展に貢献したいです。
皆さんと直接触れ合って、交流を深めながら、市民参加型の楽しいラジオにしたいです。
「言葉」はラジオの命です。
私も営業の仕事で「言葉」を大事にしていきます。
一関地域初のラジオ局です。
皆さんが必要な情報をいち早く、そして正確に伝えます。
ぜひ聴いてください。
広報いちのせき「I-style」5月1日号