10周年を迎えた一関高専水泳部の「漢(おとこ)のシンクロ公演」
2日間で約4千人を集客した水の祭典を同校写真部と共同取材した

漢のシンクロ

緊張感が会場中に広がった「4段やぐら」完成の瞬間
緊張感が会場中に広がった「4段やぐら」完成の瞬間

秋空と競泳パンツ。
この異色の組み合わせが、見る人の心を揺さぶる。

シンクロナイズドスイミング(以下「シンクロ」)に取り組む国立一関工業高等専門学校水泳部(髙橋明徳部長)の「漢(おとこ)のシンクロ公演」は11月2、3の両日、同校プールで全6回行われ、県内外から訪れた4千人のファンが、躍動感あふれる男のシンクロを楽しんだ。

04年に初公演したシンクロは、同校学園祭「高専祭」の目玉。年々客足は増え、学園祭の域を超えた一大イベントに。
さらに、今年10周年を記念して難易度の高い「4段やぐら」に挑戦するとあって、例年以上に注目が高まった。 

11月2日午前11時、漢のシンクロ公演「ウオーターボーイズ10周年アニバーサリー」が開幕。
25メートルのプールサイドは超満員。熱気あふれる部員たちの登場に熱い視線が注がれた。
水男たちは、一糸乱れぬ配列やアクロバティックな演技で観客を魅了。真剣な表情や楽しいパフォーマンスに、プールサイドは同調し、釘付けになった。

6公演で4千人を超える動員は過去最高。
水男たちは、先輩から受け継いだ「伝統」と自らの「挑戦」をシンクロさせながら、10年の節目を飾った。

心のシンクロ
15月、例年より3カ月早く練習を開始。 2公演直前、気持ちを一つに士気を高める部員たち 313人の水泳部OB が応援に駆け付けた。

1_5月、例年より3カ月早く練習を開始。成功に向け、気合いが入るのは裏方も一緒。情熱と使命感は演技者と変わらない
2_公演直前、気持ちを一つに士気を高める部員たち
3_10 周年の節目を盛り上げようと、13人の水泳部OB が応援に駆け付けた。わずかな練習時間にも関わらず、現役の気持ちそのままに迫力満点の演技を披露

笑顔のシンクロ
4男子部員20人の息の合ったタイトルコール 5間近で見る「陸ダンス」は、互いの心の距離も縮める笑いあふれるパフォーマンスが魅力 6プールサイドは立ち見が出るほどの大盛況

4_公演の始まりは、男子部員20人の息の合ったタイトルコール
5_部員と観客との距離はわずか数十センチ。間近で見る「陸ダンス」は、互いの心の距離も縮める笑いあふれるパフォーマンスが魅力
6_プールサイドは、立ち見が出るほどの大盛況。部員たちの演技に歓声が沸き起こった

技のシンクロ
 
7水しぶきを上げ、息の合った手技を披露 8女子部員たちによる前座。

7_水しぶきを上げ、息の合った手技を披露
8_女子部員たちによる前座。男子顔負けの演技で華をそえた

音・水・光のシンクロ
 9軽快な曲に合わせてアクロバティックなジャンプを連発 10「成功」の二文字を目指し、同じ光を見つめる
11水滴や水しぶきがたくましさと美しさを引き立てる鍛えられた肉体 12水滴や水しぶきがたくましさと美しさを引き立てる鍛えられた肉体

9_軽快な曲に合わせてアクロバティックなジャンプを連発
10_「成功」の二文字を目指し、同じ光を見つめる
11,12_水滴や水しぶきがたくましさと美しさを引き立てる鍛えられた肉体 

 

 

 広報いちのせき「I-Style」 平成25年12月15日号