「新しい生活様式」のもとでの障がいのある方への配慮等について

 新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、「新しい生活様式」が定着してきています。

 しかし、障がいのある方の中には、感染防止を心掛けながらも、マスクの着用などの「新しい生活様式」の実践が難しい場合や、実践することで日常生活に新たな困りごとが生じている場合があります。

 感染症を予防しながら、誰もが暮らしやすいまちをつくるため、「新しい生活様式」の実践が難しい方がいらっしゃること、障がいの特性などにより困っている方がいることにご理解をいただくとともに、必要な配慮をお願いします。

聴覚障がいのある方

このようなことで困っています
  • マスク着用で話しかけられた場合、相手の表情がわかりにくく口元の動き(口形)も読み取れないためにコミュニケーションが取りづらいです。
  • 感染防止対策としてビニールカーテンなどが使用されることによりさらに話が聴き取りにくくなり、マスクを着用している人に声をかけられても気づかないことがあります。
このような配慮をお願いします
  • 聴覚に障がいのある方は、相手の表情や口元の動き(口形)を参考にしています。可能であればで視覚的に分かるようにフェイスシールドや透明マスクの着用をお願いします。
  • マスクを外すことができない場合は筆談で短く分かりやすい文章で要点をメモする、イラストや図・身振りなどを用いたコミュニケーションを図るなどの配慮をお願いします。
  • 筆談以外にも必要に応じてスマートフォンやタブレット(音声認識アプリ)などで文字として情報を伝える配慮をお願いします。

視覚障がいのある方

このようなことで困っています
  • 相手との距離の把握が難しいため、ソーシャルディスタンスを保つことが難しい方がいます。
  • 買い物をするときには商品に触れて確かめる必要があったり音声での案内がないとわからない場合があります。
このような配慮をお願いします
  • 視覚障がいのある方は障がいの特性から距離感の把握が難しい、またはできないことを理解しましょう。
  • 買い物をするときに商品を手に取って確認することについて理解しましょう。また、困ってみえるときには声をかけるなどの配慮をお願いします。

上肢・下肢などの肢体障がいのある方

このようなことで困っています
  • 上肢に障がいがありマスクの着脱やアルコール消毒の操作が難しい場合があります。
  • 下肢に障がいがある方は、車いすを利用している場合アルコールが手の届かないところに置かれていたり、足で操作するタイプのアルコール消毒の器具をうまく使えない場合もあります。
このような配慮をお願いします
  • アルコール消毒などの手助けをしたり、子どもにとっても操作しやすい位置に消毒液を設置するなどの配慮をお願いします。

発達障がいのある方など

このようなことで困っています
  • 発達障がいや知的障がいのある方などの中には、子どものみならず、成人に至っても感覚の過敏さから肌に触れるマスクをつけることが苦手な方もいます。
  • また、フェイスシールドなどのマスク着用に代わる方法についても、重度の知的障がいなど障がい特性によっては困難な場合があります。
  • 適正な体調管理を自分で行うことが難しい場合もあり、熱中症が心配される方もいます。
このような配慮をお願いします
  • 障がいによってどうしてもマスクをすることができない場合があることを理解しましょう。

ヘルプマークについて

 ヘルプマークとは、義足や人工関節を使用している方、内部障がいや難病の方、または妊娠初期の方など、外見からは分からなくても援助や配慮を必要としている方々が、周囲の方に配慮を必要としていることを知らせることができるマークです。

 市では、周囲の方からの援助を得やすくなるよう岩手県が作成したストラップ型のヘルプマークを配布しています。

 ヘルプマークを身に付けた人が困っているように感じたら、声がけや手助けをお願いします。詳細は以下をご覧ください。

援助を必要とする方のマーク(ヘルプマークなど)(市HPリンク)