地震に備える
岩手県地震・津波被害想定報告書
令和4年9月に岩手県が公表した「岩手県地震・津波被害想定報告書」は、日本海溝・千島海溝で発生する地震に伴う、津波及び地震動による被害想定を取りまとめたものです。
被害想定を行う対象地震は、「日本海溝(三陸・日高沖)モデル」、「千島海溝(十勝・根室沖)モデル」、「東北地方太平洋沖地震」の3種類で、M9(マグニチュード9)クラスの地震を対象としています。
この被害想定における地震ごとの当市の最大震度は、日本海溝(三陸・日高沖)モデルで震度6強、千島海溝(十勝・根室沖)モデルで震度4、東北地方太平洋沖地震で6強となっています。
揺れによる建物被害(全壊棟数)は、「日本海溝(三陸・日高沖)モデル」で230棟、「東北地方太平洋沖地震」で1,400棟となっています。また、人的被害は、「日本海溝(三陸・日高沖)モデル」で死者10名、「東北地方太平洋沖地震」で死者90名となっています。
一関市の被害想定(一部抜粋)
「※」は、わずかな被害(5未満)
出典:「岩手県・津波被害想定報告書」(岩手県Webサイト)
(https://www.pref.iwate.jp/kurashikankyou/anzenanshin/bosai/jishintsunami/1059428.html)
参考:「岩手県地震・津波被害想定調査報告書による震度分布」(一関市防災マップWebサイト)
※一関市防災マップWebサイトの「画面切替」から日本海溝(三陸・日高)モデル、東北地方太平洋沖地震の震度分布が確認できます。
(https://bousaimap.saksak.jp/)
参考:「岩手県地震・津波被害想定調査報告書による液状化危険度分布図」(国土交通省 国土地理院 重ねるハザードマップWebサイト)
※日本海溝(三陸・日高)モデルの液状化発生危険度が確認できます。
犠牲者ゼロを目指て
地震は、いつ発生するか分かりません。
いざというときに自分や家族の命を守るため、日頃から対策をしておきましょう。
建物の耐震診断と耐震化
耐震診断を行い、安全が低い場合には、耐震補強等を行う。
木造住宅耐震診断事業:https://www.city.ichinoseki.iwate.jp/index.cfm/8,8459,182,html
「岩手県地震・津波被害想定報告書」によると、耐震化率を100%にすることによって、揺れによる建物全壊棟数を、日本海溝(三陸・日高沖)モデルでは100%、東北地方太平洋沖地震では99.8%減少することが可能と示されています。また、人的被害も死者数をゼロにすることが可能と示されています。
ハザードマップの確認
自宅の危険性を認識し、避難場所等を確認しておきましょう。
実際に避難場所等まで歩いてみると、普段気づかない発見があるはずです。
一関市防災マップ:https://bousaimap.saksak.jp/
非常持出袋、備蓄食料品の準備(ローリングストック)
ライフライン復旧まで1週間以上を要するケースが多くみられます。備蓄品は、各家庭で1人3日分から1週間分を準備することが望ましいです。
また、普段の食品を少し多めに買い置きしておき、賞味期限を考えて古いものから消費し、消費した分を買い足す「ローリングストック」も意識的に行い、食品を備蓄しましょう。
[備蓄品の例]
飲料水、ご飯(アルファ米)、ビスケット、板チョコ、乾パン、カセットコンロ、簡易トイレ、ビニール袋、トイレットペーパーなど
出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/foodstock/chapter02.html)
家具の固定
屋内で避難の支障となる大型家具や窓ガラス等が転倒・破損しないよう補強しておきましょう。
就寝中に家具の下敷きとならないよう、背の高い大型家具を置かないようにしたり、なるべく背の低い家具とするなど工夫をしましょう。
このほか、地震への備えについては、一関市消防本部Webサイトも御覧下さい。
https://www.city.ichinoseki.iwate.jp/syobo/life/bousai/miyagi_jishin.html