1 開催日時 平成29年6月26日(月) 16時30分~18時30分(120分間)

 2 場  所 一関保健センター多目的ホール

 3 参  加  者 ・岩手県立一関第二高等学校(女性5人) 
                           ・岩手県立一関工業高等学校(男性3人)
                           ・学校法人一関学院一関学院高等学校(男性2人、女性3人)
                           ・学校法人健康科学大学一関修紅高等学校(男性1人、女性5人)
                           合計 19人(男性6人、女性13人)


 4 意見交換のテーマおよび実施方法
【意見交換テーマ】
「教えてよ 市長!」、「聞いてよ 市長!」という内容で高校生の発言に対し、市長が答え、ファシリテーターが内容を広げながら対話を行った。

【実施方法】
<配 置> フィッシュボウル形式(席をリング状に配置)


・市長を含む内側のリングをメインスピーカーとし、テーマについて発言
・外側のリングをオーディエンススピーカーとして、対話に参加

<進行方法>
   ● 発言したい人はトーキングスティックの代わりに、ジャベリックボール(当日はシャベリングボールと命名)を持って発言
   ● 発言する人は最初に「教えてよ!(聞いてよ!)市長アニキ」と言ってから発言というルールで実施
  (1) 「教えてよ 市長!」(「聞いてよ市長!」)について、市長を除くメインスピーカーがそれぞれ発言 
  (2) 発言された内容について市長がその都度コメント
  (3) ファシリテーターが発言内容などからテーマを広げ、オーディエンススピーカーにも他の質問を促し、積極的な発言ができる雰囲気を作り、対話を進行

 【主な意見交換などの内容】
<教えてよ!市長>
・市長のやりがいは何ですか。 
    ⇒自治体に1人の存在=全責任を負うという使命感。
・普段の仕事はどのようなことをしていますか。
    ⇒様々な業務があるが、各種行事には、広い市であるがゆえに、バランスを気にしながら広く顔をだしている。(日程調整が大変)
・趣味はなんですか。(なぜですか)
    ⇒石集め(宮沢賢治が好き)。(→市長が集めた実物の石を高校生に見せ、触れてもらった)
    ⇒花も好き。(→藤沢のラベンダー畑の写真を回覧)
・好きな食べ物はなんですか。
 ⇒豆腐、納豆。
・市長にならなかったら何をしていましたか。
 ⇒東山和紙でお面(和紙面)作り(母親がやっていた)またはキャリアカウンセラーなど。
 ⇒現在、選べる職種は無数にあるが、自分の将来は自分で絞り込んでいくことが大事。
 ⇒「誰かと同じでいいという安心感」は将来を狭めることになる。
・地域通貨を研究しているが、通貨として何を使ったらいいと思うか。
 ⇒木札という案は面白いかもしれない。
        通貨としての木札を作る人も必要になるので産業振興にも結びつくことも考えられる。
・一関市の好きなところはどこですか。
 ⇒たくさんあって答えられない。ひとことで言うなら横に広いところ。
・防災マップはありますか
 ⇒火山の噴火、洪水など分野ごとにある。
・市長を辞めたいと思ったことはありますか
 ⇒思いかけたことはある。辛いときもある。だけど、理解してくれている人がいるから、賛同してくれる人がいるから、がんばれるし、逃げられない。
・辛い時の気持ちの切り換え方はありますか。
 ⇒大きな声をだす!(その他にも歩くなど、いろいろあるが実行できないでいる)

 

 <聞いてよ!市長>
・一関市は合唱が盛んであるが、今まで以上に合唱のまちにしたい!
(駅前などに気軽に歌えるステージがほしい)
 ⇒市民サークルの合唱団の数は県内で1番多く、東日本合唱祭を継続して開催している。
 ⇒「まちづくり」も合唱やオーケストラと同じで、市民一人ひとりの役割を生かした掛け算の結果で美しいハーモニーを出すことだと考えている。
・娯楽施設(ROUND1のような)がほしい。
 ⇒民間企業との連携が必要なことなので、すぐにできるとは言えないが、ILCの実現や現在進めている雇用対策や移住定住の促進の成果が出れば実現される日も来ると思う。
・通学のための公共交通の増便をしてほしい
 ⇒JRなど運行する側でも採算が合わなければ実現できない問題であるが、将来的に可能性が無い訳ではないと思っている。
・学生を中心とした活性化策はありますか。
 ⇒今日の場を設けたのも一つであるが、若者の感性や発想は大切にしていきたいと考えている。若者からの提案をたくさん受け入れたいと考えているので、ぜひ提案をしてほしい。
・まち歩きをして、道路(街灯など)の課題を集約したことがあるが、気づきが大事だと思った。自分達で見つけた課題を解決するための方法はありますか。
 ⇒集約したその結果を発信すること。自分達でできないところは、誰かにお願いする。
  役割を分担することで、まちづくりは進んで行く。
 ⇒移動市長室を実施しているのも、自ら現場に足を運んで確認する(気づきを得る)ためでもある。
・教育機関を増やせないか(地元進学の選択肢が増えるとよい)。
 ⇒若者には地元に残ってほしいと思っている。
 ⇒学校の先生にも地元企業への理解や大学卒業後を見越した進路指導をお願いしたいと思っている。
 ⇒市内の空き校舎を利用した専門学校が1校(国際医療福祉専門学校2学部)開設している。
  学部の増設や4年制の検討も今後あるかもしれない。

 




「市長と話(しゃべ)リング」アンケート集計(19人参加で回答18人)

Q 1 市長と話リングに参加した感想は。
    ⇒大変良かった(大変面白かった) 18/18人
Q 2 市長と話リングに参加して、新しい気づきや学び(市のこと、行政のこと、市長のこと、個人的なことなど何でも可)はありましたか。
 ⇒ あった 18/18人
Q3「あったと答えた方は、どんな気づきや学びですか。※主な内容の抜粋
 ●市長が面白くて話しやすかった。市長はかわいい。 この人になら一関を任せられると思った。
 ●市長という職務の大きな責任を感じた。市長の仕事内容を知ることができた。
 ●市の政策や今後の将来像を知ることができた。
 ●一関市を再発見することができた。学校での課題研究の参考になった。
 ●交通機関の増便が難しい理由を理解できた。
 ●自分達にしか気づかないこと、自分達にできることがたくさんあるということがわかったので、自分達で積極的に行動していきたいと思った。
 ●他の人の意見をたくさん聞けたのでよかった。
 ●自分から積極的に意見を伝えること、意見交換することで自分の視野が広がった。
 ●合唱を盛んな町にするためには自分から声を出していかなければならないと感じた。
 ●「一番大事なことは話を聴くこと」が心に残った。
 ●考え方を変えていくことが大事だと思った。
 ●「人間だれでも辛いことはあるが、理解してくれる人がいるから、がんばれる」に共感した。
Q4 今後また、このような機会があったら参加したい(または後輩に参加してもらいたい)ですか。
  ⇒ 参加したい(してもらいたい) 18人/18人
Q 5 その他感想や意見、自由記載。
 ●とても良い機会になった、またこのような会を設けてほしい
 ●面白かったのでまた参加したい。
 ●緊張して参加したが、皆がたくさん意見を言い、市長アニキが答えてくれるという流れで少し和んだ。後輩たちには積極的に参加してほしいし、このような機会は多く設けてほしい。