令和3年3月17日 受け付け

ひとことの内容              

  

 

敬老会検討委員会の見直し案に納得がいかない。

見直しについては、市議会にかけて審議すべきものではないか。

新しい生活様式の取組の継続ではなく、高齢者を賄う新たな方法を見出す必要があるのではないか。

 

 

 

 

回答 

   

 「市長へひとこと」をお寄せいただき、ありがとうございました。

  

   お寄せいただきました敬老会の見直し案に対してのご意見につきまして、市長からの指示により担当部である保健福祉部から回答させていただきます。

   市の敬老会は、市町村合併前から各地域で行ってきた敬老会の開催形式を基本としながら、令和元年度には市内62会場で、市と一関市社会福祉協議会、地区住民団体の三者の主催により開催してました。近年、高齢化等による地域における敬老会のお世話役(以下では「従事者」と記載します。)の減少やご招待者の増加により会場の確保が難しくなるなどの課題が出てきたため、平成30年度に「敬老会開催に係る課題等に関する地区従事者調査」を各会場単位に実施したところ、約半数の実施団体から「当面は開催可能だが、従事者の不足などの理由により数年以内に開催できなくなるおそれがある。」との回答があったところです。

   このため、令和元年度から各地区の敬老会実施団体や関係機関の代表による敬老会検討委員会を開催したり、敬老会の従事者によるワークショップを開催するなどし、敬老会のあり方について検討を行ってきました。

   また、新型コロナウイルス感染症の全国的な感染拡大に伴い、これまで行ってきたように大きな会場で、飲食を伴う形式での敬老会の開催が難しい状況となり、これを踏まえて見直し案を取りまとめたところです。

   令和3年度以降の敬老会見直し案については、令和3年2月から3月にかけて市内53会場において、地区福祉活動推進協議会や行政区長、民生委員・児童委員等を対象に説明会を開催してまいりましたが、見直し案に対して、主催の考え方や開催の在り方、記念品の贈呈対象などに対して様々なご意見をいただきました。

   説明会での意見等を踏まえ、見直し案による敬老会の実施については、延期することといたしました。

   なお、敬老会の見直しについては今後も継続して検討を行ってまいります。

   ご意見としていただきました「敬老会の見直しについては市議会で審議すべき」という点につきましては、本年2月の市議会通常会議において、敬老会の見直しを行うことになった背景やこれまでの検討経過等を説明しているところであり、「敬老会の見直しについては、地域の意向などを十分踏まえたうえで、慎重に検討すること。」とのご意見をいただいております。

また、記念品についてもご提言をいただいておりますが、令和3年度においては、令和2年度と同様に80歳以上の対象者全員と88歳の米寿祝者に贈呈する方向で社会福祉協議会や実施団体と協議を進めてまいります。

 なお、「新しい生活様式の取組の継続ではなく、高齢者を賄う新たな方法を見出すことが必要と思う。」というご意見もいただいておりますが、感染を防ぐためには、まずは厚生労働省で示している「新しい生活様式」を確実に実施していくことが、必要と考えます。

   現在も新型コロナウイルス感染症の感染拡大が続いている状況であり、高齢者が感染した場合には重症化しやすい傾向があることから、令和2年度と同様に令和3年度においても、密集した状態での飲食を伴う敬老会の開催は、困難であると考えておりますのでご理解いただきますようお願いいたします。

   具体的な開催方法については、今後の新型コロナウイルスの感染状況やワクチン接種の状況を踏まえながら、一関市社会福祉協議会や地域の実施団体と協議をして決定していきたいと考えており、決まり次第お知らせいたします。今後とも市の敬老事業に対して、ご理解とご協力をいただきますようお願いいたします。

 

  

     令和3年4月7日

一関市保健福祉部長 鈴木 伸一