市民の皆様へ

市民の皆さまには、新型コロナウイルス感染症の拡大防止にご理解とご協力をいただき、ありがとうございます。

市では、新型コロナワクチンについて、多くの市民が安全かつ速やかにワクチン接種を受けられるよう、万全の体制で準備を進めております。

国は、65歳以上の高齢者対象のワクチン接種を4月12日から開始する方針を表明し、各都道府県に配給するワクチン量を示しました。これを受け岩手県は、3月12日に各市町村への配給量を決定し、当市には4月の第1週と第4週にワクチンが配給されることになりましたが、配給量は975人分であり、当市の高齢者人口約42,000人の2.3%にしか満たない極めて少ない量となっております。

市では、限られたワクチンということもあり、高齢者の接種計画について一関市医師会と協議し、クラスター発生を抑止する観点から65歳以上の高齢者施設等入所者を対象としたワクチン接種を、4月12日から開始することとしました。
一関市と平泉町内にある高齢者施設等を対象に、接種準備が整った施設から、順次接種を開始する予定です。この施設入所者の2回目の接種が終了するのは、6月中旬ぐらいになると見込んでいます。

施設入所者以外の高齢者の接種時期については、施設入所者と並行しながら5月中旬から開始できればと考えております。ただし、予定どおり高齢者の2回目の接種に必要なワクチンが6月中に配給されたとしても、7月下旬ぐらいまではかかると見込んでおります。

4月下旬には、高齢者の方々に接種券を送付する予定としており、予診票や接種場所一覧、そのほかワクチン接種に関するお知らせなども同封しますので確認していただくようお願いいたします。

当市の個別接種については、一関市と平泉町にある68の医療機関のうち、50の医療機関で接種が可能となります。高齢者や基礎疾患のある方には、できるだけかかりつけ医で接種を受けられるようにしたいと考えております。
一関市総合体育館(ユードーム)での集団接種につきましては、ワクチンの配給量が安定してから実施することとしております。
また、64歳以下の基礎疾患を有する人や高齢者施設等の従事者、それ以外の方々の接種につきましては、6月中に接種券を送付し、7月には接種が開始できるよう準備を進めてまいります。

現時点において、全体のワクチンの配給量や配給時期が不透明な状況にありますが、今後接種スケジュールなど詳細が決まり次第、皆さまへお知らせしながら、少しでも準備状況が見えるように努めてまいります。

まずは高齢者接種を安全に着実に進めていくことが重要であり、できるだけ高齢者の方々の接種をサポートできるよう、タクシー・バス乗車券を交付し接種場所への移動支援を行うほか、職員一丸となって取り組んでまいります。市民の皆さまにおかれましては、不安も多いことかと思いますが、なにとぞご理解をお願いいたします。

また、年度末を迎え卒業や入学進学、職場の人事異動など人の動きが活発となる時期を迎えます。
さまざまな不自由をおかけしておりますが、新型コロナウイルス感染症は、誰もが感染する可能性のある感染症です。気を緩めることなく、いま一度、新型コロナウイルスに「感染しない、感染させない」ということを心掛けて、日常生活における基本的な感染対策を徹底し、みんなが笑顔でいられる輝く未来のために、ともに取り組んでいきましょう。

令和3年3月17日
一関市長 勝部 修(一関市新型コロナウイルス感染症対策本部長)