◆一関・平泉を中心としたこのエリアには、平泉の世界遺産を中心とした世界に誇れる数多くの地域資源(財産)があり、その財産を生かしたプロジェクトが今後のまちづくりの大きな柱となっていきます。
 そのような地域の財産を紹介するとともに、段階的にプロジェクトの進捗状況などをお知らせしていきます。


 1 国際リニアコライダー(ILC)の早期実現
 2 世界文化遺産「平泉」の拡張登録
 3 バイオマス産業都市構想の推進 
 4 食と農の景勝地「もち食文化」の取組 
 5 世界かんがい施設遺産「照井堰用水」の活用
 6 世界農業遺産への登録
 7 観光農業公園の検討
 8 日本版DMO の発足

 1 国際リニアコライダー(ILC)

    岩手県南部から宮城県北部にかけての北上山地は、国際リニアコライダー(ILC)の世界で唯一の建設候補地となっており、日本政府が日本への誘致の方針を早期に決定することが待ち望まれています。

 ILCは、全長20kmを超える直線の地下トンネルの中に設置される線形加速器で、トンネルの中央で電子と陽電子を衝突させる実験装置です。
 この装置で行う実験により、ビッグバン(宇宙誕生直後)の状態を再現させ、宇宙創生の謎、時間と空間の謎、質量の謎の解明などにつながることが期待されます。

 ILCは、この地域の未来を大きく変える可能性を持った国際プロジェクトであり、日本の発展にも、大きく寄与する重要なプロジェクトです。
 ILCが実現することにより、将来的には国内はもちろん、世界中から多くの研究者・技術者が周辺の地域に住むことが想定されます。


 『一関市ILC推進ホームページへのリンクはこちら

 2 世界文化遺産「平泉」(拡張登録)

  「平泉の文化遺産」は、平成23年6月に世界文化遺産登録されました。
 また、平成24年9月に「平泉-仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺産群―」(拡張)が世界遺産暫定一覧表に登載されており、世界遺産への拡張登録に向け県と一関市、奥州市、平泉町の関係市町が一体となって取り組んでいます。

 本市においては、骨寺村荘園遺跡の世界文化遺産「平泉」への拡張登録を目指しています。

 『世界遺産平泉の概要』へのリンクはこちら

 『骨寺村荘園遺跡』へのリンクはこちら

 3 バイオマス産業都市構想

   国の関係7府省(内閣府、総務省、文部科学省、農林水産省、経済産業省、国土交通省、環境省)が平成30年度までに全国で約100地区のバイオマス産業都市の構築を目指すため共同で選定するもので、平成28年10月一関市が認定を受けました。

 『一関市バイオマス産業都市構想』へのリンクはこちら

 関連リンク
○農林水産省
「バイオマス産業都市の取組」について
 http://www.maff.go.jp/j/shokusan/biomass/b_sangyo_toshi/b_sangyo_toshi.html

 4 食と農の景勝地「もち食文化」

 海外における日本食・食文化に対する関心は、「和食」のユネスコ無形文化遺産登録、ミラノ国際博覧会等を通じて近年大きく高まっており、日本を訪れて「本場の日本食」を体験したいという外国人のニーズも高まっています。また、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会も見据え、地域の食と、それを生み出す農林水産業を核として訪日外国人を中心とした観光客の誘致を図る地域での取組(「SAVOR JAPAN(農泊 食文化海外発信地域)」)認定する制度が平成28年度に創設されました。   

 その取組の一つとして、農林水産省がインバウンド需要を農山漁村に呼び込むための仕組みとして創設した「食と農の景勝地」の第1弾として、平成28年11月に一関市・平泉町が認定を受けました。

  

 関連リンク
○農林水産省
「SAVOR JAPAN(農泊 食文化海外発信地域)」について
 http://www.maff.go.jp/j/shokusan/gaisyoku/keisyoti_kentokai/index.html
『「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されました!』について
 http://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/ich/

○パンフレット「もちのまち」
 「もちのまち」.pdf [9435KB pdfファイル] 

 5 世界かんがい施設遺産「照井堰用水」 

 世界かんがい施設遺産とは、かんがいの歴史・発展を明らかにし、理解醸成を図るとともに、かんがい施設の適切な保全に資するために、歴史的なかんがい施設を国際かんがい排水委員会(ICID)が認定・登録する制度であり、平成26年に創設されました。

 平成28年11月、タイで開催された国際かんがい排水委員会・第67回国際執行理事会において、一関市と平泉町を流れる照井堰用水(てるいぜきようすい)が「世界かんがい施設遺産」に登録されました。
  
 照井堰用水は、照井土地改良区が管理するかんがい施設で、岩手県内では初、東北では2番目の登録となります。
 
 この登録を契機として、かんがい施設の持続的な活用・保全方法の蓄積、研究者・一般市民への教育機会の提供、かんがい施設の維持管理に関する意識向上に寄与するとともに、かんがい施設を核とした地域づくりに活用されることが期待されています。

 

 『照井堰用水「世界かんがい施設遺産」登録について』のホームページはこちら

 関連リンク
 ○国際かんがい排水委員会(ICID)

 ○農林水産省プレスリリース
 世界かんがい施設遺産の登録について
 http://www.maff.go.jp/j/press/nousin/kaigai/161108.html

 世界かんがい施設遺産登録証の伝達式の開催について(平成28年12月7日)
 http://www.maff.go.jp/j/press/nousin/kaigai/161207.html

 ○照井堰用水(てるいぜきようすい)
 施設管理者:照井土地改良区水土里ネットてるい(照井土地改良区)
 http://terui1170.com/

 ○疎水百選
   疎水名鑑
 http://midori.inakajin.or.jp/sosui_old/index.html

  6 世界農業遺産

  世界農業遺産は、国連食糧農業機関(FAO)が、社会や環境に適応しながら何世代にもわたり形づくられてきた伝統的な農林水産業とそれに関わって育まれた文化や生物多様性などが一体となった世界的に重要な農林水産業システムを認定する制度です。一関市、奥州市、平泉町と県南広域振興局では、束稲山麓地域の活性化のため認定を目指しています。

 関連リンク
○農林水産省「世界農業遺産・日本農業遺産」
 http://www.maff.go.jp/j/nousin/kantai/giahs_1.html

 7 観光農業公園

  農村地域の魅力ある資源を活用した農業体験や都市・農村交流の拠点として、体験用農地や農産物直売所、農園レストラン等を整備し、市民はもとより修学旅行生や一般の観光客に農業や食、環境の体験や学習などを提供する場として、観光農業公園構想の検討に着手しています。

 8 日本版DMO(観光地域づくり推進法人)

    一関市と平泉町では、両市町が持つ世界に誇れる財産を生かし、地域の「稼ぐ力」を引き出すための観光地域づくりの舵取り役となる法人(DMO)の設立に取り組んでおり、平成30年4月に発足する予定です。

 関連リンク
○観光庁「日本版DMOとは?」
 http://www.mlit.go.jp/kankocho/page04_000048.html