開始時刻 午前11時10分

 1.市長発表事項

1 いちのせき電子図書館サービスの開始について
【市長】 市では新たに一関電子図書館のサービスを開始することになります。いつでもどこでも利用可能。そういう電子書籍の貸し出しを可能とします。そして全ての人の情報の拠点施設として市民により頼りがいのある図書館を目指していきたいと考えています。視覚障害のある人、紙の資料の利用に困難がある人。図書館の来館が困難な人へのサービス、これらの向上が図られます。更には、現在図書館を利用していない人への読書のきっかけ作りにもなるのではないかと思います。新型コロナウイルスを想定した新しい生活様式に即した図書館利用を目指していきたいと思います。名称は一関電子図書館にします。開始は12月1日の午前10時から。利用方法については、一関市内に在住・在勤・在学中の人。そういう方々の図書館の利用者カードを持参して、電子図書館のID。パスワードを受け取ることで利用可能になります。11月17日火曜日から事前登録の受け付けを始める予定です。
貸し出しや予約、返却については、一関電子図書館のホームページから24時間いつでも利用が可能です。貸出期間は2週間。一人3点まで。期限をすぎた資料は自動的に返却される仕組みです。蔵書については、サービス開始時点では約400点の蔵書件数でありますが、利用状況を見ながら今年度は更に200点程度を購入していく予定です。
特色は、図書館への来館が困難な働く世帯や子育て中の世帯。電子書籍への興味 が高い中高生向けの資料等があります。電子書籍については、文字の拡大、読み上げ、画面の色の反転機能を備えています。視覚障害のある人や、紙の資料の利用に困難がある人にも利用しやすい、そういう環境を作っていきたいと思います。今回の電子図書館サービスの整備については、事業費はシステム導入経費。使用料。電子書籍購入の費用。これらを合わせておよそ300万円弱となっています。

○質問
【記者】今現在、図書館の利用に関しては市内在住に限らず利用者登録をできる仕組みになっています。今回、電子書籍の貸し出しについて、市に在住・在勤・在学の人が対象になると限定しているのはなぜなのか。
【一関図書館長】利用者の限定については、電子書籍の利用に関する事業者との利用規約に基づきます。その中で在住・在勤・在学と限定されています。

【記者】利用契約上そうなるということですね。
【一関図書館長】そうです。

【記者】県内での他の図書館の電子書籍の導入状況は。
また、将来的に紙の本より、電子書籍へ重点を多くしていくのか、将来的なビジョンについて聞きたい。
【市長】県内で同様のサービスを実施しているところは、矢巾町、久慈市。県内市町村で言えば3番目。
将来は、電子書籍利用の需要が高まってきている。そういうことを見据えながら、
今時点では申し上げられないが状況を見ながら対応していきたい。

【記者】利用する際には、何か特定のアプリをダウンロードして使うのか。
【一関図書館長】特には必要ありません。図書館ホームページにアクセスして利用してもらう。

【記者】利用する前に一度図書館で、電子図書館用のIDとパスワードの交付を受けるために、一度は来館しなければいけないのか。
【一関図書館長】はい。

【記者】その際に市内に在住、在学、在勤についても確認するという。年齢は何歳以上というのはあるのか。
【市長】ありません。

【記者】当面400冊ということですが、どういったジャンルになるのか。
【一関図書館長】現在、選定の作業を行っている。幅広いジャンルの中で多様性を持たせたラインナップを用意したいということで現在作業中です。具体的には、先ほど市長から説明があったとおり、働く世代、子育て世代、中高生、障がいをお持ちの方、こういった方々に利便性があり、利用をして頂けるものを中心に選んでいく。

【記者】子供向けの絵本もあるのか。
【一関図書館長】現在選出中ですが、そういった本も用意したい。

【記者】事前登録の際に必要な書類等はあるのか。
【一関図書館長】本人確認が出来るものとして、運転免許証、健康保険証を想定しています。

【記者】在勤の場合は。
【一関図書館長】事業所の社員証、事業者が発行する書類など事実が確認できるものであればいいです。

【記者】市長もSNSで情報発信していますが、いわゆるスマホを使った市民向けサービスが提供されるということで、新型コロナの影響で直接行くというやり方を出来るだけ避けて。家に居ながら何かできるのであれば、そういうサービスを受けたいという方々も多いと思う。今回の図書館サービスに限らず、スマートフォンやタブレット端末、パソコンへ利用できる行政サービスの充実はどのように考えているのか。
【市長】極端に偏りすぎてスマートフォンなどに軸足を移していくというのは今現在では踏み出せない。高校生や大学生は就職活動を盛んと今SNSで行っている。対面で色々話を聞いたり、自分の足で現地へ行き、どういう事業所なのかを自分の目で確認する。そういうところが一番大事です。何でも情報機器に頼ることは私は違うかなと思っています。時代の流れで情報機器を活用していくことになると思います。今特にコロナ禍の中で求職者の方々が困っている。そういう時であればこそ、真剣に情報機器の活用は慎重に検討していくべきだと思います。いま直ちにそういうSNSを中心とした方法に大きく方向転換していくことは、今時点ではなかなか言い出せないという思いです。

【記者】議会で光ファイバーを整備する事業を予算化し、これから整備事業に入っていく流れとなっていますが、議会の議論の中でも行政サービスへの活用を検討した方がいいのではないかという議論があったと思います。今後検討するのか。
【市長】その情報機器の持っている特色を生かしてサービスは提供できる用意はしておく必要がある。光ファイバーについても整備するので、後は使う側がどう活用していくかということになる。行政が光ファイバーを強制的に使うようにとは言えない。
市民の方が自分に合った情報収集の仕方を選択してもらえるようにその条件を幅広く用意するのが行政サービスだと思う。

2.その他

【記者】広域行政組合について、6日から4巡目の住民説明会が始まる。今回は整備候補地を絞るために評価項目結果を全て示して有力候補が見えてくることになる。住民説明会を開催後、年内に副管理者である平泉町長等と正副管理者会議を開催し検討するのか。
【市長】そのとおり。今度4巡目となるが、今まで検討してきたことの評価、数字が示される。生の数字で比較した状況を説明する。それが直ちに最終候補地決定になる訳ではない。それの一つ手前の段階での報告となる。検討してきた結果、こういった数字になったということ。受け取る側の受け取り方にもよるが、ある程度の姿が見えてくると思う。組合としても最終的な意思決定をして、住民の方々にお知らせするということが必要。

【市長】新型コロナウイルスに関して、先月末に国の内閣官房から各県に対し、年末年始の在り方について連絡があった。新型コロナウイルス感染症対策分科会から政府への提言というかたちで10月23日に出されている。その中に感染リスクが高まる5つの場面と感染リスクを下げながら会食を楽しむ工夫が示してある。
感染リスクが高まる5つの場面として、飲食を伴う懇親会等、大人数、長時間の会食、マスクなしでの会食、狭い空間での共同生活、休憩時間に場所を移動する居場所の切り替わりは感染リスクが高いので注意しましょうということ。
感染リスクを下げながら会食を楽しむ工夫として、飲酒をするのであれば少人数で短時間。深酒、はしご酒は控えましょう。適度な酒量にしましょう。箸やコップは使いまわさず、一人ひとりに。席の配置は斜め向かいに。会話する時はなるべくマスクをつけて。換気に気を付けましょう。換気に配慮しているお店で飲みましょう。体調が悪い人は参加しない。このように年末年始に注意するべきことが教示された
それを受けて、新型コロナウイルス感染症対策本部長として、春夏のイベントを中止したが、秋に市民の皆さんが参加できる場を設けたいと思い、感染防止対策を十分に講じたうえで秋まつりを開催した。昨日で大きな山を越えた。無事に終えることができたのは関係者の方々、市民の方々の協力に感謝したい。ただ、いつ感染者が確認されるのか予断をゆるさない状況。この先油断することなく、しっかりと対策をとりながら感染予防の意識を一人ひとりが高める必要があると思うので、今日付けで市長として、新型コロナウイルス感染症対策本部長として市民向けのメッセージを出したいと思う。通算12回目となる。
  以上

 閉会 午前11時35分

 

 20201102 定例記者会見資料 [170KB pdfファイル]