開始時刻 午前11時02分

 

○市長発表事項

なし

 

 

○その他


 【記者】

大船渡線の関係。先日、首長会議が開催された。以前、利用促進について尋ねた時に、観光利用の促進が主だと話していた。今回の首長会議では、マイレールという言葉を話していた。考えの転身と思われるが。

【市長】

利用促進と一口に言っても、いろいろな観点からのものがあると思う。一番の利用促進は、観光よりも普段使いだと思っている。

通勤、通学、買い物などの時に、大船渡線を普段使いすることが、利用促進の本題であり、観光は側面。観光は、外からの方々が主であるので、一時的にイベントなどを仕掛けていくところがある。毎日観光客の皆さんに乗っていただくという話よりも、マイレールの意識を高めていき、普段使いしてもらうものにしていかなければという話を事務局として提案させていただいた。

ただし、方法論を考えるのは難しい。

 

【記者】

普段使いであれば、一関市内というより、BRTの区間である沿岸エリアの話だと思っている。一関市内での普段使いはどの程度あるのか。

【市長】

一番多いのは通学。通勤で使っている方もいる。

 

【記者】

どの程度使っているのか数値として調べているのか。

【市長】

乗客者数は分かる。また、全数ではないが、アンケートを行い高校生がどの程度なのかを調査した。

利用促進という意味はないかもしれないが、例えば、JR一ノ関駅東口の交流センターは市の施設だが、そこには机、椅子を設置してあるので、高校生などが乗車時間まで勉強をしている。

大船渡線沿いにも学校があるので、そういった部分で使いやすさをプラスしていければと思っている。

【記者】

先日、JR北上線の沿線にある自治体が、JR東日本盛岡支社への要望を行った。スイカ(Suica)の導入を早くして欲しいというのがあったが、大船渡線沿線自治体でも要望する考えはあるのか。

【市長】

出てくるかもしれない。実際、14駅のうち13駅は一関市内にある。ほとんどが無人駅となっている。要望していくことはいいかもしれないが、現実的な要望としてはハードルが高いと思う。

 

【記者】

先週の月曜日に栗原市で4市町連携の意見交換会が開催された。今までと違って商工団体、観光団体も含めた意見交換会という形だった。

宮城県の自治体は、半導体の工場、自動車産業を意識した仕事作りに力を入れているという感じで聞いていた。産業圏の形成や仕事づくりは鍵になってくると捉えているのか、そうであれば一関の場合はどう関連させていくと考えているのか。

【市長】

平泉町、宮城県登米市、栗原市の皆さんにはこちらから声掛けをしたが、特に宮城県側の自治体は、自動車半導体を意識した産業振興をやっていく考えだと思った。報道の皆さん方が退室された後の非公開の協議の場においても、その通りだった。

また、呼び掛けた側としてどうなのかという話で申し上げれば、まさにそういった現状認識があり、他の3市町に呼びかけた次第。通勤、通学を含めて日常生活圏が同じで、いろいろな課題を共有してやっていこうという考えで進んではいるが、4市町の県域で仕事作りをしていくということ。

一関市で言えば、人口減少への対策として、まち・ひと・しごとを逆にして仕事づくり、人づくりと言っているが、宮城県の自治体の方にも話をして、その通りだという反応があったので、呼びかけ側の思いは通じている。そして、同じ認識で組み立てていこうという結論になった。

 

【記者】

自動車半導体に限らずもの作り産業では、人材不足や人手不足が課題としてあると思っている。

人材不足、人手不足の課題解決のために4市町で連携していくのか。例えば、一関市はベトナムとの学生人材交流を行うなど、地元の産業活動に生かしてもらうという流れがある。今回の4市町の連携で出ているのか、あるいは今後出していく形になるのか。

【市長】

当日は、会議形式と、その後に懇親会的な感じで行ったが、そういった話はあった。

ただし、会議の部分では、これから先共通してやっていく事柄について、課題認識を同じくし、意見交換の場を単発ではなく、ある程度継続的、定例的に行う仕掛けにしたいということになったので、事務方で集まり、どういった流れでいけばいいのかを詰めましょうというのが会議での結論。

私の方からは、現実として岩手では人材不足がものすごく起きていると紹介した。

宮城県においても、自動車などの製造の現場がいっぱいあり、人手不足が起きていると思うが、さらにこれから、半導体の製造拠点が整備されていくことになるので、もっと人材不足が深刻になってくるという話をした。

 

【記者】

逆に同じ生活圏ということで、人材の取り合いになることも考えられると思う。相乗効果で増やせれば良いことだが、半導体の製造拠点に人材が引っ張られるという事になると、逆に今度一関の産業を支える人材が極端に減ってしまうというデメリットともあるのではないかと思う。

【市長】

我々が今何もしなければ、人は4市町のエリアからの人口流出がもっと進むと思う。

これから先も4市町の圏域の中に住み、暮らして行くための生業があればいいと思う。

一つの方法とすれば、自動車関係、半導体関係で工場の立地を促進していく、あるいは農業も含めたその他の既存の分野でも人が足りないとなっているので、4市町が一緒になって人が定着をするような政策をやっていく。具体的に何をチョイスしていくかは、これから意見交換の場で話し合っていく。

 

【記者】

先週末、台湾の方々がツアーで来られたが、改めて感じたことと今後の誘客の戦略があれば聞きたい。

【市長】

観光関連の事業者をお迎えして現地を案内するというファムツアーを開催した。

観光の素材として、いいものがいっぱいあると評価をいただいた。

ツアーを開催したきっかけは、12月に台湾を訪問した際に、台湾の方に大原水かけ祭りの画像を見せたらすごい反響だった。2月に開催するので、ぜひ来てほしいという話になって開催することとなった。

ツアーに参加した事業者からは、観光客を増やせる素材なので、頑張りたいと話をいただいた。一関は水かけ祭りだけでなく、1年中いろいろなものがあるので、まずは冬バージョンをご覧いただいた。これから春、夏、秋のものを追加したら説明しに行く、または来ていただいてご覧になっていただく方向で組み立てていきたいと思う。

また、画像、動画で発信していく方法は今算段している途中。

 

【記者】

大原水かけ祭りに自ら出られたが、経緯、思い、感想を聞きたい。

【市長】

4年ぶりに水かけが復活したが、私自身も市長になる以前に3回ぐらい出たことがある。

それまで現職の副市長の参加は初めてだったが、市長がやるのもいいのかなと思った。

そんな話を忘年会や新年会のときに市議会議長や商工会議所の会頭に話したら、いいねとなったので、3人で参加することとなった。

それは決して台湾からのツアー参加者のためにやったわけではなく、4年ぶりの復活を皆さんでお祝いをするために首長と議長と会頭が参加してもいいと思った。

 

 

 
以上


閉会時刻 午前11時21分