開始時刻 午前11時05

 

○市長発表事項

 〇新年度にあたって
【市長】
年度の初日に市役所前の桜が開花しました。今まで一番早い開花が4月2日。新記録となります。
コロナウイルスの関係は、先ほど年度初めの第1回目の庁議を開催し、庁議メンバーに対して新型コロナウイルス感染防止について、さらに危機感を持って徹底した対策を打っていきましょうと話した。共通認識を持っていきたい。
まん延防止等重点措置が大阪で適用になり、さらに国は、兵庫、宮城、山形での適用を検討中とニュースが流れていた。一関市は宮城県と人の行き来も多く、隣接する町でもあるので、宮城県が行っている対策を参考にして、感染拡大への対策を行っていきたい。具体的には、昨年一関市で開催した全国規模のバルーンフェスティバルとなる。グランプリが国内で5戦行われるが、第1戦と2戦が中止や延期となる中、第3戦の一関市は対策をしっかりと講じて開催し、無事にやり遂げた。その時の一関市がとった対策は全国からレースに参加するバルーンのパイロットたちに2週間前からの健康管理について、しっかりと自分で管理してもらい、レースに参加するにあたって管理表を提出してもらった。そして、離発着場には一般の観衆を入れないということ。それぐらいしないと多くの人が集まることになる。本日の庁議の場では、全てのイベントがバルーンフェスティバルと同等の内容ではないと思うが、参考になることが沢山あると思う。バルーンフェスティバルの時のガイドラインをしっかり見て、それぞれが対策を講じるように指示した。
そういう大きいイベント以外のものについては、個々の対策を行っている主催者が従来行っている基本的な感染防止対策の徹底につきる。これについては、しっかりとやってきた経緯があるので、これからも手を緩めることなく続けていくことにつきる。人事異動で庁議メンバーが変わったこともあるので改めて指示をした。

【記者】
県立高校の再編の件。県の教育委員会は後期計画の令和2年度内決定を見送ることにし、今後地域の理解を深めるための説明を行うことを判断した。このことに対する受け止めを聞きたい。
また、4月1日から市の組織が一部変更となった。その中に市長公室の中にプロジェクト推進室を設置している。市長が議会等で話しているNEC跡地やJR一ノ関駅東西連絡通路開設をテーマにすると思うが、今年度どのような目標を持って取り組むのか。

 

 

 

  閉会 午前11時30

 

 

 

  

 

                                                                              
 

 


【市長】
県立高校の再編の計画最終案について、令和2年度中の策定を見送ることが発表されました。ちょうどその日に盛岡に行っていて、県の教育長と接触する機会があった。地元の意見をよく聞きたいという姿勢については評価したい。地元で関係者の意見を聞いてもらえれば理解が進むと思う。今までに会議は何度か開催されているが、限られた範囲の関係者だけであった。今までよりも範囲を広げた方がいいと思うので、県教委に提言できればと思う。
再編計画の後期計画の決定を県教委が目指しているが、そこには最終案という言葉が出てこない。再編計画の決定をするために案を作成し関係者に説明する機会があったが、もう少し詳しく説明する機会があった方が良いとなった。
最終という文字にこだわる必要は無いと思う。再編計画の後期計画の決定について落ち着き場所があると思うが、将来的にその地域で産業人材が必要とされるのか、地域ニーズを重要視しなければいけないと思う。現時点において示された案は、県全体の県立高校の今おかれている生徒数の減少などの現状を見て作成したと思うので、ある程度理解しているつもり。中々理解が進まなかったところについては、見直ししてくれと言って、千厩高校を除外してもらった。新規の将来的な人材をポイントにして、一関地域の工業高校について、こうあるべきと提言したいと思っており、今、内容を詰めているところ。早いうちに提言したいと思う。
プロジェクト推進室の設置については、NEC跡地の活用、JR一ノ関駅の東西自由通路の開設、駅周辺の開発を担当することになる。かなり守備範囲が広い分野であり、3つの大きなテーマを一つの部署が行うのは大変である。したがって優先順位を付けて作業工程をしっかり整えたうえで取り組んでいかないと空中分解してしまう恐れがある。しっかり段取りをつけてやっていきたい。
まず、最初に取り組むのは、NECの土地建物。土地については、土壌汚染の問題が解決していないので、その見通しをつけることとNECから一関市が譲渡を受けるうえで条件を付けることから始まる。近々NEC本社を訪問し基本的なところを理解が得られるようにしたい。
東西自由通路については、JRと今も意見交換している段階。今後も継続するのはもちろん具体的な方法で進めていきたい。JR東日本の盛岡支社長さんにも理解してもらっている。今年度は、積極的に対応ができる環境が整ったと思っているので、しっかりやっていきたい。
駅周辺の開発計画は、これまでの二つと比べてやや遅れて進むと思う。一関商工会議所で独自に駅周辺の街づくりの検討を行ってきた経緯がある。ILCの動向が非常に大きな鍵をにぎっている。それを踏まえるとNEC跡地の問題、東西自由通路
の問題と比べると待ってから動くことになると思う。

【記者】
高校再編について、なるべく早い時期に市長の考えを県に提案したいということだが、県教委の後期計画の決定時期にこだわらないで提案するのか、決定前に提案するのか。
【市長】
どちらかというのであれば、後期計画の決定時期にはこだわらない。
但し、決定された後期計画のどこかに、将来地域において求める人材がどう変化していくかを踏まえてというあたりが書き込まれていることが望ましいと思っている。

【記者】
知事に対して提案したいとも話していたと思うが、県教委へのテーマと知事に対するテーマは同じか。
【市長】
知事に対して提案する時は、県教委に対してこういった内容で提案しているので、よろしくといったものになる。

【記者】
プロジェクト推進室について、跡地の利活用と自由通路の建設は、成功させたいということだが、NEC跡地の譲渡の目途は、今年度中ということか。
【市長】
今年度中のなるべく早い段階で譲渡の問題は決着を付けたい。

【記者】
NEC側と何らかの仮契約を行うということか。
【市長】
そのとおり。

【記者】
JRとの自由通路の協議は、どの程度まで進めるのか。
【市長】
なるべく急ぐつもりだが、JRでも色々なケースを扱っているので、色々お聞きしながら一ノ関駅にあったものにしなければいけない。一ノ関駅は東口と西口の距離が他の駅と比べて離れている。全国的にもないケースとなっている。JRとは率直に話し合いたいと思う。JRは地域の活性化のために、どう貢献できるのかを念頭に置いている。一緒に地域の課題について話し合いをする機会があればいいと思っている。

【記者】
ワクチン接種が今月12日から盛岡市と一関市でスタートしますが、それに向けての今の進捗状況を教えて欲しい。
【市長】
市の医師会と綿密に打ち合わせをして、12日に向けて準備を整えている。4月12日のスタートはしっかりやれると思う。但し、その後のワクチンの供給が想定したとおりの供給量が確保されるかに全てがかかってくる。スタートした後の1回目の接種が終わって3週間後に2回目の接種という決まりがあるが、供給が滞って接種が間延びすることを恐れている。そうならないように国へ伝えている。