開始時刻 午前11時00分

 

○市長発表事項

なし

○その他

 【記者】
今回の知事選に現職と新人が立候補しているが、争点をどのように捉えているのか。
また、本日の新聞に知事選に係る支持について中立と掲載しているが、その理由を改めて聞きたい。
【市長】
二つ目質問について、中立という考えは変わらない。理由は、市民の代表という立場なので、特定の候補者を支援はしない。
今朝の地元紙に各首長の考えが掲載されていたが、「中立」や「公表しない」など掲載されているのを見た。
一つ目の質問について、争点はおそらく二つほど解釈がある。
一関市として、何をポイントとして考えているかということになる。もう一つは、争点は立候補する側が取り上げることだと思う。
私どもとしては、一関市にはこのような課題があり、市内のもの、全県的なものがあれば、県政の場でどうして欲しい、県という立場で国に対しどうして欲しいというもの。
市長として、知事選の争点となって欲しいものはある。例えば、ILCを巡って両候補の議論があればありがたい。また、市が県に対し要望しているものがあるので、そうしたものが両候補者の争点になれば、市民の皆さんの判断材料になる。
もう一方、立候補者側が取り上げることだと話したが、両候補者がそれぞれ何を訴えているのかを表明し、そこに違いがあれば争点になる。
一関市の最大の課題として、人口減少があり、私は「しごと、ひと、まち」と言っているが、それを取り上げてもらえるとうれしい。

 

【記者】
先週の土曜日に新人の候補者が市内を回っているが、立候補者が市内で個人演説会のような集会を開催するので市長に出席して欲しいという案内は来ているのか。
【市長】
案内は来ているが、特定の候補者支援はしないので、出席はできない旨お伝えしている。

【記者】
県議会議員選挙についても、特定の候補を支援する形はとらないのか。
【市長】
私自身の後援会と相談することになるが、案内があり、時間が取れれば事務所開きに出席するとしている。

【記者】
千厩の最終処分場について、今年度の予算に基づき現場での作業が行われていると思うが、予算執行の内容やここまでの進捗状況を教えて欲しい。
【市長】
一般廃棄物処理の基本計画の詰めを行っている状況。また、リサイクル施設のあり様について、案の説明を始めたところ。
最終処分場については、アセスメント調査を予定しているが、事前準備を行っている。
詳細については、副管理者である副市長から説明させる。
【副市長】
アセスに限らず、施設整備に関わる何らかの広域行政組合側で事務を進めようとするときは、地域の人たちに相談しながら進めてきた。
そういうスタンスは今も変わらない。これからアセスを進める上で、どういう項目を拾い上げて、アセスをしたいという情報を示して、住民のご意見を聞く会を9月に行いたいと思っている。
そこで意見交換しながら、項目を定めていき、落ち着いたらアセスを実施したい。

【記者】
本日、総理大臣が、福島第一原発処理水の問題について全漁連の会長と会談し、一定の納得を得るところまで行きたいと内々に話しているが、最終処分場の関係と似ていると思う。
ここまでの市民への説明、市民からの質問や疑念というキャッチボール。
そういうものを見て、市長として満足できるところまで来ているのか。
【市長】
基本的に私どもとして、やろうと思っていることを広く説明する。そして、次のステップにいくことにしている。4年半前になるが、以前の最終処理施設整備候補地は狐禅寺1本に決めて進めていたが、途中で計画の見直しをしている。
それ以降は、こういったことを「考えている」「やろうと思っている」「始めます」を
それぞれの段階で説明し、次のステップに進めることにしている。
今回の話は、一般廃棄物の中間処理であり、リサイクルであり、一般廃棄物の最終処分であるため、日本全国どこでもやっていること。技術的な部分や安全性に関しても、心配するものではないと考える。それでも説明を行い、次のステップに進むことを繰り返してきた。
原発事故の処理水を海洋放出以外の方法論がある。他の国では海洋放出以外の方法で対応している事例もある。量や規模が比較できるほど事例がないので、それと一緒にして話するような次元ではないと思う。

【記者】
9月に説明するのは、環境アセスに関するもので、現状をどれだけ現状のまま維持できるのか具体的な数値の説明まですると思う。そういうしっかりしたバックボーンがないと、一方通行の会話になってしまう。具体的な数的根拠を明らかにした上で、予定通り進めていくのか。
【市長】
環境アセスには数的根拠があり、数値をキープするために何をしたらいいのかが背景にあるので、そういうことも含めて説明することになる。
原発事故の処理水の処理に係る放出する側と住民の考えにはギャップがあるようだが、今回の一般廃棄物、最終処分場に関しては、次元が違うと思う。客観的な情報を淡々と説明するだけ。

【記者】
JRローカル線に関して、鉄路を存続して欲しいという住民の考えを行政としては尊重することになると思うが、大船渡線を存続するにはどういった取り組みが大事だと思うか。
【市長】
JRや国交省の議論を見ていると必要なのは二つ。一つは人の数。もう一つは貨物。
そういったことが具体的な物差しと捉えていると感じる。
大船渡線には貨物がない。人の数については、比較の話になるが、示された物差しを満たしていない。今のところ、私どもとしては利用促進という観点から各自治体と連携し、JRと相談しながらメニューを考えているところ。
一方で貨物に関しては、2024年問題など輸送を取り巻く課題がある。また、気仙沼駅以外は一関市内にある駅。産業振興を図る観点からどこまで踏み込めるのか考えないといけない。

【記者】
利用促進は観光分野なのか、普段の足としての利用促進のことか。
【市長】
観光はプラスの話になるので、入りやすい題材。一方、普段の足となれば通勤・通学・通院が考えられる。利用する方が、バス、車、鉄路の中から選択することになる。鉄路がいいと思ってもらうための対策を考えるのは大変なことだと思う。
私案として、人口の1%は市職員なので、月に1回程度は鉄路を利用しましょうという取り組みはいいのかなぁと考えていた。
当座とすれは観光面の方が取り組みやすい題材だと思う。
【記者】
昨日、西和賀町で「JR北上線とまちづくりを考えるシンポジウム」が町民を対象にしたイベントが開催された。北上線が廃止されるかもしれないということを知ってもらいたかったのが目的だった。
残したいのであれば、住民の意識を変える必要があると思うが、何か取り組みは考えているのか。
【市長】
協議会として活動する中で出てくると思う。危機感を持ってもらうことは必要。
危機感を訴えること、利用促進を進めること、どちらも協議会の取り組みの案の中で出てくるものと思う。

以上

閉会時刻 午前11時22分