令和4年6月13日一関市長定例記者会見概要
開始時刻 午前11時00分
○市長発表事項
なし
○その他
■NEC工場跡地について
【記者】
16日から市議会定例会6月通常会議が始まるが、質問内容を見るとNEC工場跡地取得関係、コロナ関連支援策などがある。一般質問は何でも質問出来る場であり、9月の議案提出前の一般質問となることから、NEC工場跡地取得に関する議論が行われると思う。そんな中、土地活用構想がどういった関係で出てくるのか見えてこない。議会の理解を得るためにどういった説明をするのか聞きたい。
【市長】
9月議会での取得議案提出の前に土地開発基金を増額するための議決が必要になってくる。この2、3カ月の間にいろいろな作業が進むので、進捗状況に応じてしっかりと議会に説明したい。議会でも特別委員会が設置されているので、特別委員会が開催される中で私どもが説明するのはありだと思う。むしろ委員会の開催、招集のお願いをして、説明することで理解を得たい。
■中里市民センター復旧関係などについて
【記者】
先週までは定例記者会見の市長発表事項として中里市民センターの復旧方針案についてと知らされていたが、急遽発表しないとなった理由を聞きたい。
【市長】
中里市民センターが福島県沖地震で大きな被害を受けたことによる、大まかな復旧方針案を作成したので、記者会見で説明しようと思ったが、地元の方の意見を聞いたうえで説明しようという考えになったため、キャンセルした。
市民センターは地域の方の利用を第1に考えるものなので、復旧方法、場所、規模をどうするのかを地域の方に意見を聞くことだと思っている。
また、指定管理施設でもあり、地元の団体に管理をお願いしているので、その方々にも話を聞かなくてはいけない。中身を深くやり取りして方針を固めてから発表した方が良いと思った。
【記者】
先週末に地元のまちづくり協議会に説明したのか。
【市長】
役員の方に説明をしたが、役員の方以外のさらに広い範囲に説明したいと思っている。
【記者】
どういった話をしたのか。
【市長】
修繕するか建て替えをするのか検討してきた。大まかな数字が分かったので、工期も含めて検討した結果、建て替えをする方針とした。場所は現在地とするもの。
【記者】
案として説明したので決定事項ではないと言うことか。
【市長】
そのとおり。
【記者】
役員から反対意見は出たのか。
【市長】
その場にいなかったので詳しくは分からないが、恐らく一番興味があるのが、場所、平屋建てか2階建てにするのかなどの規模についてなどであり、色々な考えはあると思う。
【記者】
修繕する場合、5億円程度かかると聞いたが、建て替えとなった場合の費用は見えてきたのか。
【市長】
細かい部分までは確定していないが、修繕か建て替えかの方針を決めるために概算額を出した。また、一般財源の持ち出しがいくらになるのかを算出した。
修繕の場合、調査、設計を含めて5億4千万円。建て替えの場合、6億6千万円となった。補助制度利用により、建て替えが持ち出しは少なくなるし、工期も建て替えの方が短くなる見込み。
【記者】
これからいろいろな方に説明するということだが、いつ頃までに方針決定するのか。
【市長】
夏ごろまでに決定したい。
【記者】
指定避難所の取り扱いはどうするのか。
【市長】
災害の種別によって避難場所をどうするのか違ってくる。水害を想定すると、堤防決壊まで考えると平場のほぼ全域が避難所として利用は難しい。垂直避難となる。
建物の高い場所を避難場所とするか、遠い場所を避難場所として選択することを検討することになると思う。
【記者】
地震被害の最新情報は出たのか。
【副市長】
6月10日午前8時30分現在、被害の総額は18億2,641万円。
【市長】
この数字は中里市民センターの被害額を5億円で算定したもの。
【記者】
3月の地震から3カ月が経過し、被害額が固まりつつあるが、今回の地震に対する所感と地震に対する市の対応について聞きたい。
【市長】
公共の分は市が修繕などを行い復旧していくが、民間の被害については、グループ補助金が適用になったので、市は中間的な立ち位置にはなるが、皆さんに活用してもらうように周知などを行いたい。
【記者】
今後は、補正予算を計上し、徐々に復旧を行っていくのか。
【市長】
そのとおり。
【記者】
東日本大震災に比べれば、被害額が少ないと思うが、被害額についてどう思うか。
【市長】
概ね確定したと思っている。全体額をいつまで確認するのかについては、中里市民センターが固まれば終了になると思っている。
【記者】
中里市民センターは現在地に建て替えとしたいのは持ち出しが少ないということか。
【市長】
集まりやすく市民センターとして利用しやすい場所として一番の適地は現在地だと思っている。
【記者】
地元の方々の意見を聞いて方針を決定するのは夏までということか。
【市長】
遅くても8月までにはと思っている。
【記者】
明日で岩手宮城内陸地震の発生から14年になる。改めて受け止めを聞きたい。
【市長】
明日はシェイクアウト訓練を行う。水害も含めると気候変動により災害が激甚化していると感じている。
福島県沖地震による被害支援を市として市長会を通して要望したが、民間支援に着目した。従来は民間被害に対しては、自分で保険に加入してくださいというものだった。
【記者】
岩手宮城内陸地震や東日本大震災を知らない世代も増えており、伝承が弱いと感じている。伝承のあり方について思うことはあるか。
【市長】
岩手宮城内陸地震は私たちにとって大きなインパクトがあった。その後の東日本大震災も千年に一度という規模のものだった。若い人たちへの災害の教訓を伝えるのは大事だと思う。
今年は一関遊水地事業が始まって50年。カスリン台風から75年の年。国交省で何か企画するのではないかと思う。それに併せて災害に対する考えを見直すことになると思う。
【記者】
修繕の方が工期は長いと言っていたが、建て替えとどのぐらい違うのか。
【市長】
建て替えだと1年半ぐらい。修繕だと2年ぐらい。
【記者】
建て替えの方が国の補助金が活用できると言っていたが、持ち出しが半分に減るということか。
【市長】
一般財源ベースでは、修繕だと2億5千万円。建て替えだと2億円の見込み。
地方債を発行して地方交付税で戻ってくるのを含めている。
中里市民センターは昭和54年度に建設。昭和55年度から供用開始し、42年経過している。市の公共施設総合管理計画では箱物は60年使用することにしており、30年経過したら大規模修繕し後半の30年間を頑張るとしているが、すでに42年経過している。
■参議院議員通常選挙における応援について
【記者】
間もなく参議院議員通常選挙の公示となる見込みだが、特定候補を応援する考えはあるのか。
【市長】
ない。首長として、一関市のために頑張っていただきたいと思うが、特定の人を応援する予定はない。
【記者】
応援要請があった場合は、どうするのか。
【市長】
分からない。
【記者】
参議院議員通常選挙で応援要請があった場合、行かないのか、都合が良ければ行くのか決めているのか。
【市長】
決めていない。応援要請があったら、その時に考える。
以上
閉会時刻 11時30分