令和6年5月20日一関市長定例記者会見概要
開始時刻 午前11時00分
○市長発表事項
なし
○その他
【記者】
2つ伺う。まずはクマに関して、最近では一ノ関駅の敷地内や住宅が比較的多い地域でもクマが目撃されている。このような中、先週、県知事会見の中で知事が市街地での猟銃使用について、認められる必要があるという趣旨で話し、国に対して要望するという考え方を示した。こういった考え方について、市長はどのように考えるか。
もう一つは、今週、県立高校のあり方に関する懇談会が奥州市で開かれるが、どういったことについて市長として発言を求められているのか。また、市長として県教委に対して話したいということがあれば伺いたい。
【市長】
まずは、県立高校の在り方に関する懇談会についてだが、先週から始まったと報道で確認している。今週は江刺で開催されるが、当日の資料が送付されてきたので、今読み始めたところ、当日何を申し上げるかは、その中で話をしようと思っている。
その資料は、今の計画ではなく、次の計画のたたき台みたいなもので、それに対しての意見を聞きたいという出席要請だと承知をしている。
それから、懇談会でどういったことについて発言を求められているかということについては、特にそういった依頼はない。出席者から一通り意見をもらうと聞いている。
最初のクマに関する質問について、先週、一関市では一ノ関駅や一関中学校で目撃情報があった。市農林部では警戒のため、地元の皆さん方と子供たちの登下校の見守りを行った。非常に心配する声も寄せられている。
知事が記者会見で市街地での発砲許可について話したことは新聞記事で知った。そういった考えもあるんだということを思ったぐらい。一関市では、猟友会の方に補助金を支出させていただき、猟友会の活動を支援している。
市街地での発砲と聞いたときは、どのような許可条件があり、どういった場所が緩和や解除になるのか分からなかった。今後勉強していきたい。
【記者】
県立高校のあり方の懇談会について、今回は次の高校再編に向けての中間案に対する懇談会ということだが、市長は2月通常会議で、工業高校の再編は千厩、一関工業、水沢工業高等学校が当初は対象になったが、最終案では一関工業高等学校と水沢工業高等学校の2校になったと説明した。ただし、統合の望ましいあり方に対して、千厩も含められるべきだと発言されている。こういったことに対して何か県教委に対して話す機会を設けたことはあるのか。また、今度の懇談会の中で、その考え方について話すことは考えているのか。
【市長】
県南地区に新設される工業高等学校に対しての考えを質問された時は、従来から県南地区においては、力強い実業高校が欲しいと話をしてきた。また、千厩高校の産業技術科についても言及した。
県教育委員会の現計画案は、県南地区に新設される工業高等学校は、一関と胆江のブロックを越えた統合が新しい部分。ブロックを越えるという意味合いからすれば、その中には工業系の高等学校が3校ある。一つはそのままで、あとの二つで統合というのは、そのままの一つの高等学校の子供さんはどうするのかという話になる。等しく学べる機会があってしかるべきという考えから、議会で答弁した。
なお、そのことを県教委には伝えていない。懇談会は、次の計画に対しての中間とりまとめに対する話を聞く場だと承知している。
【記者】
市街地でのクマの目撃情報が相次いでいることで、市の対策として何か取り組んでることがあれば聞きたい。
【市長】
有害鳥獣対策として、わな、銃、電気柵などがあり、それぞれに支援策がある。市街地でのクマ目撃に対して、市で何かすることはなかなか難しい。トータルとして対策をどう作っていくかという部分に関しては、明確な答えはない。
【記者】
農地法違反関連で、見通しが立ってきたか聞きたい。
【市長】
調査特別委員会は市議会が設置したものなので、開催日程は分からない。
市では、前回、前々回の調査特別委員会で出た追加的な質問に対して、資料を作成し議会の皆さん方に渡すことになっている。
【記者】
その資料は作成済なのか。
【市長】
先週末か今週中に送る段取りになっていると思う。
その資料を見たうえで、特別委員会の開催日が決まってくると思う。
【記者】
TGC teenまであと2週間前。去年は一関にワクワク感や若い方々に楽しんでいただき、住みやすくなるようなまちづくりのきっかけにしたいという話があった。
2年目に関してはどんな思いでいるのか。
【市長】
ワクワク感、ドキドキ感は同じ。
前回は行政や市民の皆さん方も初めてのものだった。今年は経験値があるので、それを踏まえて準備を進めている。
先日、屋外イベントに関する推進委員会が開催され、その中で私から、いろいろな準備はしっかりと進めてきたので、当日はティーンの方たちが安全に家に帰るまで、きちんとやりましょうということを挨拶で申し上げた。
今回の特色として、屋外イベントの部分に関して、若い方たちでプロジェクトチームを立ち上げている。屋内イベントの分は運営元の東京ガールズコレクション実行委員会で準備をしている。着々と進んでいると思う。
【記者】
花巻市ではクマ対策として、AIを用いたカメラを今年度導入した。
一関市では新たにこういったものを導入する考えはあるのか。
【市長】
現時点では、具体的なプランはない。野生の動物が相手なので、対処療法的にしかならない。
出没情報を速やかに共有でき、実際の対処策として、猟銃発砲許可を含めてトータルで考えないといけない。
いずれ、今の時点では、これをやっていきましょうといったものはない。
【記者】
先日、新規学校卒業・修了者の雇用に関する共同宣言の中で、市長からものづくり人材に特化した協定を結びたいという提案があったが、改めてその協定を結びたいと思った意図とどの範囲での枠組みでの協定になるのか、そして、いつを目処にその協定を結ぼうと考えているのか聞きたい。
【市長】
意図に関しては、共同宣言式で発言した内容のとおり。共同宣言に関しては業種も業態も問わない。いろいろな分野で求人をしても応募が無いという現状を踏まえて共同宣言に切り替えたが、特に技術人材やものづくり人材に関しては人材不足だ。
工業高等学校卒業生の進路レポートを見た。一関市は県境にある自治体なので、かなり県外が多いと話を聞いた。
今の岩手県・宮城県での自動車半導体工場の立地状況を踏まえれば、やはり技術人材、ものづくり人材に特化した取組が欲しいが、共同宣言の取組とは違うものが欲しいと思ったのが意図。
それから、枠組みの範囲については、人材の育成、確保、活躍の3段階だと思っている。育成場所として、一関市には工業高等学校、工業高等専門学校がある。さらに技術専門学校もある。
これにきちんと入っていただくということが欲しいですから、これは小学校や中学校の話になってくると思うので、教育委員会や学校長と話をしないといけない。
それから、産業団体と各学校には、入ってもらいたいと思っている。
具体的には、工業高等専門学校、工業高等学校、千厩高等学校の産業技術科になる。
それから、技術を身につけるといった分野では、一関と千厩に職業訓練校があるので、両校にも声掛けはしたいと思っている
あとは産業団体、経済団体。商工会議所や両磐インダストリアルプラザなど。
それから、自治体の範囲については、先日の共同声明は一関、平泉町であるので、まずは一関市と平泉町を範囲として考えている。
時期については、できるだけ早くと思っている。
育成、確保、活躍もとなれば、協定自体はできるだけ早く結べば、協定の参加主体ごとにいろいろとやっていくことが出てくると思う。できれば夏前には何とかしたいと思っている。
そうすれば、今年の後半からは具体的なアクションに持っていけるし、予算を伴うものであれば、予算立てを考えないといけない。
以上
閉会時刻 午前11時20分