令和6年9月25日一関市長定例記者会見概要
開始時刻 午前11時00分
○市長発表事項
なし
○その他
【記者】
TCG teenについて、今年の経済効果額が昨年を上回る結果だったということに対しての受け止めと来年以降はどの様に考えているのか。それから、来年の10月8日で市長の1期目の期間が満了するが、来年度の市長選については現段階でどのように考えているのか。
【市長】
まず、来年の市長選への対応については、ノープランな状態。それ以上は説明のしようがない。
それから、TGC Teenの経済効果に対する受け止めついては、数字的に来場した方、体感をした方の人数と経済効果額が1回目を上回った。そのこと自体は大変いいことだと思う。特に来場・体感した方の人数が増えたのは良い。
経済効果額について、若い方たちがワクワク感を感じてもらうために開催したものであって、主目的ではない。経済効果を目的としたものではないが、大きなお金を使うイベントなので、それに見合うようなものは何か無いのかと考える人もいる。1億円を寄付していただき、それに一般財源を足してイベントを開催することに対して、経済的な側面はどうなのかという声に対しては、数字で答えないといけないと思い、発表させていただいた。
よって、受け止めとすれば、少ないよりは多い方が良い。
来年の開催については、ノープラン。大きなお金を伴うものであり、他の地域でやっていないことをやるといった特性もあるので、評価がわかれる。主目的は市内の方、若い方たちに対するワクワクドキドキ感がどうだったのか、これは測定のしようがない。もう一つは、市民の理解。これも測定のしようがないが、予算という形で議会に提案するので、それに対する賛否をいただくしかない。これまで2回開催したが、いろいろな場で声を聞くことがある。そこでは否定的な話をいただいていない。財源という条件と市民の理解という条件、その二つが揃えばという気はある。
【記者】
次期総合計画の策定に向けた作業に入っていて、将来像を実現するための基本目標が、今の計画では5つあるが、今度は市長が市長選に掲げた政策的な部分にフォーカスしたような形で作り変える方向性になっている。
3年間、市長をやられて次も取り組むつもりでいるからだろうという見方が多い。そのことについては、どう思うか。
【市長】
総合計画は市が策定する計画の中では、比較的長期のものである。基本構想は10年、基本計画は前期5年、後期5年で策定した。
その中で、いわゆる執行者と市長との関係については、二つの側面があり、一つは首長が誰であっても、総合計画が持つ普遍性みたいなものがあると思う。総合計画審議会において、ゼロベースから議論をいただいて練り上げていくというプロセスが一つある。
もう一方で、基本構想、基本計画を議決要件として定めていて、提案者としての立ち位置がある。
提案者である市長としての考え、思いを投影させていくというロジックはある。市長が誰でもということと提案者としての二つが混在しているが、総合計画が議決されたとしても、別の方が市長として選ばれ、総合計画を変えるということはあり得る。
【記者】
TGC teenについて、6月1日に開催した際にはW TOKYOの村上社長が来られて、次に向けて頑張りましょうというようなことを話したと聞いたが、来年の開催についてもやりましょうというサインと理解される。市長は、昨年も来年はどうするのかと聞いたら、財源と市民の理解と話していたので、やるかどうかを考えるにはこの二つのポイントで判断すると言うことで良いか。
【市長】
そのとおり。実施主体は東京ガールズコレクション実行委員会だが、その実施主体の核となっているW TOKYOからは非常に前向きな話を頂戴している。
TGC teenは10代向けではあるが、北海道、東北で初めて開催し、2回目は1回目を上回るものとなった。彼らにしてみれば成功という評価になる。
2回目の開催が終わってからW TOKYOの方と話をする機会があり、経済効果や様々な数値的な報告を頂戴する場面があったが、そういった席においても非常に高い評価をいただいた。
【記者】
2年連続で、それぞれ1日ずつ開催しているが、せっかくあれだけの大がかりなセットを用いて開催するのであれば、2日間開催することを時と場合によっては提案することもあり得るのか。
【市長】
TGCの方ではなく、屋外イベントを手がけている推進委員会があるが、そちらの方では話題になったことはある。せっかくあれだけのものがあっても1日だけで終わらせるのか、例えば1週間、複数日といった話はあります。
私どもの主目的は、市内の若い方たちに対するものだが、お父さんお母さん世代、おじいちゃんおばあちゃん世代にも楽しんでほしいという考えから屋外イベントを開催した。
しかし、そういった世代が思ったほど来場していないという反省がある。また、会場に来た人数だけじゃなく、広く一関市全体に効果があるような組み立てにできないかという話はでている。
ただし、メインターゲットは10代の若い方たち、特に女性が圧倒的に多い。
実際は、来場するのは一関の方だけではない。お父さんお母さん、おじいちゃんおばあちゃんが一関市内に広く訪れてもらうための技術的な課題はあると思っている。
【記者】
盛り土農地の関係について伺う。盛り土当事者からの請願が採択され、関連の補正予算を撤回したが、返還の期限は来年の3月末と決まってるので、今後どのように組み立てていく考えか。
【市長】
一連の違反転用に絡む中山間地域等直接支払交付金の返還が生じた件で、補正予算を撤回した。
一番の核の部分は、請願者の方たちが言う全容究明とは、何をどのぐらい究明するのかという部分。
もう一つは、その請願を受け、採択した市議会とすれば、請願者の願意を聞き取り、紹介議員からも話を聞き、それで良しとし採択したと思うが、議会として請願書にある究明をどこまで行うのか考えて、採択したのかが関係してくると思う。
調査特別委員会や協定集落の皆さん方に対する説明会の中でも、一連の違反転用に関して、誰がなぜどういうことをしてきたかなど、細かい分析や調査はまだ途中と説明している。そこから得られる結論づけもまだ先。
一旦は補正予算案の撤回をしたが、中山間地域等直接支払交付金の実施要領では、国県に返還しないといけないし、協定の代表者に返還を求めなければならないことは変わらないので、再提案の時期がいずれ来ると思っている。議会における理解がどの程度進むかになると思っている。
おそらく、議会が調査特別委員会を設置し、議会としての調査を行う中で、市当局も調査対象になると思うので、そうした機会があれば、話をしたいと思っている。
【記者】
再提案のタイミングについて、究明が終わるまで待っていたら間に合わなくなると思う。
それを待つことなく提案することになるかと思うが、いつ頃と考えているのか。
【市長】
いつという着地点を考えるのではなく、まずはご理解いただくといった事務が優先されると思う。今までも特別委員会の場で申し上げてきたところではあるし、一般質問の中でも答弁として申し上げている。市議会の中でどのように議論が醸成されていくのかということだと思う。
どういった条件が揃った時とか、予断を持って話をする状況ではないと思っている。
【記者】
交付金返還の納付書を渡す時期については、来月中を当初予定していたと思う。それは、返還期限までの期間を考慮しての設定だったと思う。これも後ろ倒しになるのか。
【市長】
行政では、予算、決算は年度が一つの区切りとしているので、納付書を渡す時期が遅れたので、納付期限もずれるというのは多分無いと思っている。
期限の利益は失われていくことになると思う。補正予算を再提案させていただく時期とも関係はしてくると思うが、納付期限が後ろ倒しになり、年度を越えるのはなかなか考えにくいことだと思う。
【記者】
納付書を渡すリミットは考えているのか。
【市長】
リミットというものは考えていないが、納付書をお渡しする時期が遅れている状況ではある。
【記者】
石川県の大雨災害について、市として何か支援の動きはあるのか。
【市長】
1月の地震に関して、いろいろ具体的なオーダーはある。かなり専門性の高い分野に関する職員派遣の要請があり、かつ派遣期間が長期にわたるものなので、一関市としては、要請に応えるのは厳しいと判断することを今日の庁議で確認した。
【記者】
いつ頃までに具体的な支援のアクションを起こすという目途はあるのか。
【市長】
1月の地震や先日の大雨被害に対する支援要請が市長会を通じて届くことが多い。
私どもとしては、東日本大震災を経験しているので、1月の地震の際は、罹災証明書の発行事務の支援ため、職員派遣を行った。
期間や職種を限定したものになると、なかなかお応えできない状況が続いている。
先日の大雨に関する支援要請は今のところ無いが、地震関係の要請が先日あった。
【記者】
先日開催された農業委員会総会で新しい会長が決まった。その時の取材で委員会として行政や議会の調査特別委員会と連携を深めていきたいという趣旨の話をしていた。
何か農業委員会と市がこれまでと違った連携の動きは出てきているのか。
【市長】
農業委員会の委員の方を任命するのは私だが、会長に関しては農業委員の中で互選されることになっている。
農業委員会の会長、農地専門委員会の委員長、農政専門委員会の委員長とは個別に話をして、この件に関してやり取りをしていない。会長から連携を深めていきたいということについて、それぞれ独立した権限があって対処していくわけだが、農業委員会として、このたびの案件に対してどのようにアプローチをされていくのかをきちんと話を聞きたいと思っている。
これは、入口としては必要なことだと思う。その上で連携という言葉がどういったところを意味していくのか話をしたい。
以上
閉会時刻 午前11時25分