令和6年11月18日一関市長定例記者会見概要
開始時刻 午前10時30分
○市長発表事項
企業版ふるさと納税(地方創生応援税制)を活用した寄附の受領および充当予定事業について
【市長】
ふるさと納税の寄附者は株式会社SHOEI様です。
国内には、茨城と一関市の藤沢町に岩手工場がある。同社の事業内容はオートバイ用ヘルメットの製造販売です。
寄附額は1億円。受領日は9月20日。
寄附対象事業は、一関市がこの企業版ふるさと納税を頂戴する際に、三つの項目を設けていてその中の一つです。
充当予定事業は、TGC Teen ICHINOSEKI 2025の開催負担金。来年、TGC Teenの3回目を開催させていただきたいと考えている。
株式会社SHOEI様からの企業版ふるさと納税を活用した寄附は今回で4回目となる。
この企業版ふるさと納税の活用については、一関市から株式会社SHOEI様に、こういった制度があるということをご紹介して、企業版ふるさと納税の活用に至った。
一関市では令和3年度から企業版ふるさと納税を受領している。一関市への企業版ふるさと納税の受領実績は、令和3年度は3件受領し、総額で1億1,200万円。このうち1億円が株式会社SHOEI様となる。学校用コンピュータの整備事業に充当させていただいた。1,200万円は違う会社となる。令和4年度は2件の受領で総額は1億500万円。このうち1億円が株式会社SHOEI様で、第1回目のTGC Teenの開催負担金に充当させていただいた。令和5年度は6件受領し、総額が1億1,530万円。このうち1億円が株式会社SHOEI様からで、2回目のTGC Teen開催負担金に充当させていただいた。令和6年度は11月で5件の受領となり、総額が1億840万円となる。このうち1億円が今回の株式会社SHOEI様から寄附となる。
株式会社SHOEI様からの1億円の受領、TGC Teenの開催負担金への充当にかかる関連予算は、12月通常会議に提案する予定。
3回目となるTGC Teen ICHINOSEKI 2025の開催に向けて、地元の推進委員会を立ち上げて準備を進める予定。寄附金の充当先は、この推進委員会に対してのものとなる。
それから、TGC teen ICHINOSEKI 2025の主催団体は、東京ガールズコレクション実行委員会だが、運営母体となっている株式会社W TOKYO様から賛同をいただいている。一緒に頑張りましょうと株式会社W TOKYO様からもお話を頂戴しており、その旨を株式会社SHOEI様にお伝えしている。
【記者】
3年連続でTGC teen ICHINOSEKIを開催することに決めた理由と、それに向けた意気込みを聞きたい。
【市長】
1回目の開催の際は、一関の若い方たちに自分のまちを「いいね」と思ってもらえるものとして、開催させていただいた。若者活躍や女性活躍といった文脈がそこにはある。
開催する際には、二つの要素が必要だと話してきた。一つは財源。これは、株式会社SHOEI様の寄附によって大体満たされた。もう一つは、市民の方々の理解。
TGC teenの開催が、東北・北海道で未だに一関市だけであり、大きなお金を使うものなので、市民の方々の理解が必要だと思う。それをはかる物差しはない。しかし、いろいろな方にお会いするたびに3回目の開催はどうなるのか、ぜひという話は頂戴している。
私どもとしては、財源、市民の理解が両方成立していると受け止めており、3回目を開催したいと思った。
株式会社SHOEI様に対しては、こういった事業に充てることの意味合いについて話をしている。そういったお金があり開催できることがいいと思っている。普通に一般財源化するのではなく、この方がいいと思っている。東京ガールズコレクション実行委員会にとっても、東北・北海道でこのような規模で、地元の皆さん方と一緒に、屋内と屋外も一緒に開催したのは、いろいろな意味で初めてだった。
そんな中で1回目、2回目が成功し、また一緒に頑張りましょうということになって、3回目をどのような組み立てで展開しようかと話をしている状況。
【記者】
以前、市長は、2回目は1回目より難しいと話していた。今度3回目になる訳だが、1回目、2回目より欲が出てくると思う。地域経済活動に何か寄与するものにしていきたいという思いが出てくる。そういった部分について、何か対策を指示されたのか。
【市長】
TGC teenは、10代の女性を主なターゲットとしている。具体的な対策については、簡単に出るものではない。1日限りの開催であり、会場もこれまで2回同じ場所。
時間的な広がり、空間的な広がり、年代的な広がりをもう少し広げていき、いろいろな意味での訴求力があるものにしたいと思っている。
そうした認識で、どのようなことをやっていくか、株式会社W TOKYOと話をしている状況なので、具体的なものはこれからになる。
【記者】
決まってない部分もあると思うが、会場はこれまでと同じ一関ヒロセユードームとなるのか。
【市長】
会場と日時は全てゼロからになる。時期、場所は決まった段階であらためて発表させていただく。
【記者】
地元の推進委員会の立ち上げは、いつ頃になるのか。
【市長】
歳入・歳出関連予算を12月通常会議に提案をさせていただきたいと思っているので、その可決後になると思う。年内だと思う。
【記者】
日程や会場は、推進委員会の中で、具体化されるのか。
【市長】
これまでは、屋内会場の本体イベントに屋外も連動させて、同じ日にやっていた。先ほど時間的な広がり、空間的な広がり、年代的な広がりについて話をしたが、推進委員会は本体イベントに合わせることで、相乗効果が発生するので、地元としてやっていこうというのがある。その枠組みの中で、地元の推進委員会を通じて開催に必要な経費を出す流れとなっているので、まずは推進委員会の方と話をして、年内には株式会社W TOKYOとおおまかな時期や場所について、共通理解ができれば、それをベースにしながら推進委員会で議論していくことになると思う。
○その他
【記者】
21日から台湾の大学生が、株式会社SHOEIを訪問する。同時期に台湾企業の経営者が市内の視察に来るが、この二つは関わってる関係性があるのか。または、異なる性格のものなのか。
【市長】
まず一関市が台湾の方と関係性を深めたいため、各分野でアプローチをしている。そういう意味で言えば、共通している。ただし、たまたま同じ日になったというだけのこと。
企業の視察団に関しては、個別の交渉ごとの延長線上で一関市に来られる。これまで台湾に3回行って個別に企業の方とお話をしてきた。その中の一つが今回来られる企業の方。今年の夏に行って、その後に1回一関市に来ている。
台湾の大学生の訪問については、担当部長から説明させる。
【商工労働部長】
台湾国立師範大学の学生が市内の工場を見学することについて、台湾の企業に向けて市内の冬のコンテンツを見て頂こうと思い、今年の2月11日、数社に来ていただいた。そのうちの1社が市内に株式会社SHOEI様の工場があることを知って工場見学するツアーを企画してみたいということとなった。
その後、調整した結果、20日から22日までの行程で、21日に工場見学を行うことになった。そういった経過があるので、市の主催ではないが、市長がご挨拶に行く予定としている。
【記者】
株式会社SHOEIの工場を見学するツアーの目的は何なのか。普通だと観光地を案内すると思う。
【商工労働部長】
目的とすれば、2月11日のものと同じような内容で観光をしていただきたいと案内してはいたが、懇談する中で市内にはいろいろな工場があるという話をした。株式会社SHOEIの工場があるのであれば、工場見学するツアーを組みたいとなった。
主催する櫻雪旅行社様は、東京都区内で台湾の大学生を招いて工場見学を視察するツアーを元々やっていた会社になる。それで、一関を組み入れたツアーを企画した。
【記者】
視察されるのが学生なので、この先就職など社会に出るための準備期間だと思う。今後の就職活動にも関連してくると捉えることができるのか、あるいは単純に見に来るだけなのか。
【商工労働部長】
ツアーでは就職先として想定はしていない。ただし、台湾において株式会社SHOEI様はそれなりのステータスを持っているので、そこを視察に組み入れたと伺っています。
以上
閉会時刻 午前10時53分