令和7年7月22日一関市長定例記者会見概要
開始時刻 午前11時
○市長発表事項
なし
○その他
【記者】
台湾出張の成果を聞かせてほしい。
【市長】
目的はこれまでと同様、インバウンド・誘客、企業誘致・事業誘致、市内産の農産物・特産品のセールスに加えて今回新たに教育機関同士の連携、一関市と台湾地方政府の連携協定に関することである。5日間の滞在期間中に設定した訪問、会談、懇談はトータルで24件となった。訪問先は高雄市、屏東県、台中市、台北市でそれぞれの目的に沿って先方と協議し、すべてから良い返事をいただいた。具体的には相手方があるので申し上げられないが、双方が一定水準の理解や合意に達したものが書面として取り交わす次元に至った。この秋から合意に達した台湾の企業や各種団体の関係者が一関市に来ることとなる。さらに今後先方と話を詰めていく中で形になっていくものが出てくると思う。
【記者】
具体的には話せないとのことだが、差し支えない範囲で聞かせてほしい。
【市長】
内部手続きが必要だが、教育機関同士の連携や一関市と台湾の県、市との連携は合意に至った。一関市において一定規模の投資を行う約束をいただいた企業もある。いずれは立地につながるとみている。
【記者】
投資とは新たな投資ということか。
【記者】
今回の訪問で新たに話があったものである。
【記者】
教育機関同士の連携や企業の立地について、どのような準備が必要となるか。
【市長】
教育機関同士の連携については市以外が主体となる。先方の技術系、化学系の教育機関を訪問し、一関高専には優秀な学生が多く、学校としても様々な取組をしていることを説明した。早速一関高専に話し合った内容を伝える予定だ。
企業の立地については、既存の用地として一関東第2工業団地、学校跡地がある。今後整備するものとしてはインターチェンジ付近に整備予定の産業用地、駅東工場跡地がある。既存の用地で適している案件か、新たな開発を要するかについて話を詰めていく中で決まっていくこととなる。
【記者】
一般廃棄物最終処分場の計画撤回を求める請願について、広域行政組合議会で不採択となったが、その受け止めについて伺う。
【市長】
印象とすれば請願自体が以前と同じ内容のものだという認識で、それについて組合議会として判断をしたものだと思う。当局側としては請願審査において説明を求められたが、訴訟の内容にも及んでくるので個別具体的なことを説明ができないということを組合議会として判断したものだと思う。
【記者】
昨日は参議院議員選挙の投開票があった。外国人に関する主張が注目され選挙結果に影響したと言われている。一関市でも外国人が多数おり、共生しているという印象だが、市として外国人に対する施策はどのように進めていくのか。
【市長】
新聞紙面に掲載された写真に「人間にファーストもセカンドもない」というメッセージボートを掲げた人が写っていたが、まさにその通りだと思う。今回なぜか急に争点化されてきた。前回の記者会見では消費税が争点化されたことについて話が及んだが、消費税や財政問題をどうするかということ以上に違和感を覚えるし、危機感も感じる。一関市の外国人支援には変わりはない。
この間の地方選挙、国政選挙を通じて感じるのは、SNSで関連情報が行き交い、ファクトとそれ以外が入り混じっていること、公約や訴えをワンフレーズで表現している現状が、果たしてどうなのか。歴史的にみても、社会が一定程度成熟すると、現状に対する不満が蓄積しポピュリズムに陥っていくことはあった。同じようなことがアメリカの大統領選挙やヨーロッパ、アジアでも起きている。今回の選挙でそのようなことが起きたと言えるかどうかはわからないが、見ようによっては見えなくもない。
【記者】
一関市における外国人は産業を支えているという認識でありこの地域では大切な人たちだと思うが市としてどのような接し方をしていくのか。
【市長】
市として様々な課題に対応するため外国人市民等支援本部を設置している。先般も今年度の取組方針を確認したところだ。外国人が一関市で生活していくうえで、仕事がしやすい、暮らしやすい、生きやすい状況を作っていくことに引き続き力を入れていきたい。
以上
終了時刻 午前11時20分