令和6年10月21日一関市長定例記者会見概要
開始時刻 午前11時00分
○市長発表事項
- 令和6年度市勢功労者表彰について
- 和歌山県新宮市との災害時相互応援に関する協定および和歌山県田辺市、新宮市とのふるさと納税による災害支援金代理受領に関する覚書の締結について
【市長】
令和6年度の市勢功労者として4人の方の表彰を決定した。
1人目は、産業功労の千葉秀子様。
主な功績については、農家レストランの代表として長年にわたり郷土の食文化「カニばっと」の伝承活動に尽力をされ、市の産業振興に多大な貢献をされた。
2人目は、教育文化功労の佐藤修蔵様。
一般社団法人一関市体育協会の会長としてスポーツ振興と発展に多大な貢献をされた。
3人目は、産業功労の須藤彌志正様。
一関市北上川治水地権者会会長として、一関遊水地事業の促進に多大な貢献をされた。
4人目は、産業功労の佐藤紘一様。
いわて平泉農業協同組合の代表理事組合長として、地域農業の発展に多大な貢献をされた。
産業功労が3人、教育文化功労が1人となった。
表彰式は、11月3日文化の日にベリーノホテル一関で行う。
市町村合併後の平成22年度から市勢功労者の表彰を行っており、年度ごとの受賞者一覧を添付している。
これまで77人の方を表彰した。内訳として個人が76人、団体が1組。
一関市では、市が直接関与しない個人としての活動であっても、一関市の特色や誇りとなるものを創造伝承する活動の功労が認められる方は表彰している。
平成29年の菅原正二様。ベイシーのマスター。
平成30年の岩渕一美様。餅つき隊。
令和元年の小野寺苓様。作家。
令和2年の蓬田稔様。神楽。小嶋喜久子様。書道。
令和3年の佐藤義光様。和菓子の製作。
令和4年のNSP。昨年は伊藤稔様。釣り名人。今年は千葉秀子様がそれに該当する。
市勢功労者の選考については、一関市表彰条例に基づいて行われている。表彰選考委員会からの答申を受け決定した。
※質疑無し
【市長】
和歌山県新宮市との災害時相互応援に関する協定および和歌山県田辺市新宮市とのふるさと納税による災害支援金の代理受領に関する覚書の締結について発表する。
10月25日金曜日に一関市と和歌山県新宮市との間で災害時相互応援に関する協定の締結式を行う。
新宮市長の田岡実千年様がお越しになる。
また、同じ10月25日に同じ場所で一関市と和歌山県田辺市、一関市と新宮市の災害支援金の代理受領に関する覚書の締結式を行う。田辺市からは副市長の木村晃和様がお越しになる。
室根神社の歴史的な由縁により、一関市と田辺市とは姉妹都市の提携をしており、新宮市とは友好都市の提携が結ばれている。
今般、和歌山県新宮市と協定を締結することになるが、これにより一関市は姉妹都市友好都市を提携している国内全ての自治体と災害時相互応援に関する協定を締結することとなる。
ふるさと納税制度による災害支援金の代理事業には、一関市としては初めての取組となる。
この災害時の災害支援金の代理受領は、災害によって支援金の受領を行うための受入体制が整わない時に、ふるさと納税制度を活用して、一関市が代理で受領するというシステム。
一関市は初めてだが、その他の姉妹都市や友好都市とも災害支援金の代理受領に関しては検討していきたい。
災害時の相互応援に関する協定の内容は4項目ほどある。
1項目は、食糧、飲料水及び生活必需物資並びにその供給に必要な資機材の提供
2項目は、被災者の救出、医療、防疫及び施設の応急復旧に必要な資機材の提供
3項目は、救援及び救助活動に必要な車両等の提供
4項目は、救援、救助及び応急復旧に必要な職員の派遣
となっている。
それから、ふるさと納税による災害支援金代理受領の内容は、被災自治体に代わって寄付を受領する仕組み。 被災地は被災直後、寄付金を受け付けている余裕がないため、被災自治体に代わり寄付金の受付事務や受領書などの発送事務などを担う。
【記者】
姉妹都市、友好都市提携をしている自治体はいくつあるのか。また、災害支援金の代理受領に関する提携は、姉妹都市や友好都市提携をしている自治体でないと制度的にできないのか。
新宮市が被災した時の災害支援金を一関市がふるさと納税制度で代理受領するということだと思うが、逆に一関市が被災した場合は、新宮市が代理受領するという内容も含まれているのか。
【市長】
他に福島県三春町と姉妹都市提携を結んでいる。昭和62年8月8日に姉妹都市提携し、災害応援協定を平成8年8月2日に提携した。
和歌山県田辺市とは、旧本宮町と旧室根村が昭和58年に友好都市提携。平成30年に姉妹都市提携を結んだ。
友好都市については、気仙沼市と埼玉県吉川市と和歌山県新宮市。
【交流推進課松谷補佐】
制度について説明する。姉妹都市や友好都市以外でも代理受領ができる形になっている。ただし、ポータルサイトで取り組めるサイトとできないサイトがある。
【記者】
一関市が代理受領するのと同じように、一関市が被災した場合、新宮市が代理受領することを含めての覚書なのか。
【交流推進課松谷補佐】
そのとおり。田辺市、新宮市もそれぞれ一関市のために対応していただける覚書となっている。
【記者】
以前から友好都市や姉妹都市と関係を築いてきた中で、今のタイミングで締結する理由を聞きたい。
【市長】
室根大祭の度に、先方からお越しいただいていた。また、一昨日、昨日開催した産業まつりにも和歌山県田辺市、新宮市からも来ていただいた。一関市民号の際には、田辺市と新宮市へ行ったこともある。
市議会、商工会議所といろいろと懇談した中で、こういった話が出たので、事務方で進めてきた。
【記者】
室根大祭がきっかけの一つなのか。
【市長】
そのとおり。
【記者】
友好都市と姉妹都市の位置付けをどのように捉えているのか。
【市長】
田辺市は友好都市から姉妹都市になった。
三春町の場合、伊達田村藩が復興して、最初が三春、次に岩沼に行って一関市に来た経過から、親族関係みたいなものだということで姉妹都市提携を結んでいる。
【記者】
姉妹都市の方が友好都市より格が上ということか。
【市長】
格というより、歴史的な繋がりがあるかないかということ。友好都市の気仙沼市や吉川市は、今の話であって、三春町や田辺市は歴史的な繋がりがある。
○その他
【記者】
衆議院議員総選挙について、岩手3区には、藤原候補と小沢候補が立候補しているが、対応について、どちらを支持するのか、あるいは中立なのか、その理由も含めて伺う。
【市長】
中立になる。これまでも国政選挙の際には、そのような対応をしてきた。理由は、一関市の課題に対して、どのように国政の場から対処していただくのかが、大きな関心なので、どこか一つの党派に対してということではなく、あくまでも市民党的な立場から中立としている。
【記者】
昨日も街頭演説が行われ、立候補者本人が来ていた。その際に市長からのメッセージが会場で読み上げられていた。ご案内があった上で、そのメッセージを出されたという理解で良いか。
【市長】
そのとおり。先週、藤原崇さんが演説した際も要請を頂戴したので、メッセージを出させていただいた。昨日の小沢さんの一関市での第一声でも要請をいただいたので、メッセージ対応をさせていただいた。
その時間帯は、他の用務があったので、お邪魔することができなかった。
【記者】
今回の衆議院議員総選挙は総理就任から戦後最短となる8日間での解散総選挙となる。市長の立場として、今回の衆議院議員総選挙の争点はどのように捉えているのか。
【市長】
それぞれ候補者や党は政策を打ち出しているので、それはそれで何をポイントとするかは、それぞれの政策によるものだと理解をしている。
ただし、私どもからすると、両候補にお送りしたメッセージの中にも示しているが、人口減少問題への対処やILC国際リニアコライダーの日本における実現に国政の場からコンタクトしていただくことが、私どもとしては大きい。政見放送やテレビ報道で拝見すると地方創生や政治と金について、いろいろな主張をされているが、それは皆さん方が国民の皆さんから判断をいただく部分。一関市としては、人口の減少やILCなど、そういったところが大きいと私としては思っている。
【記者】
期日前投票はされたのか。
【市長】
期日前投票はしていない。投票日当日に室根大祭へ行く用務があるので、室根大祭が終わった後に投票したいと思っている。
以上
閉会時刻 午前11時25分