令和7年9月8日一関市長定例記者会見概要
開始時刻 午前11時2分
○市長発表事項
なし
○その他
【記者】
一関市高温・渇水対策本部の会議内容について教えてほしい。
【市長公室長】
令和7年一関市高温・渇水対策本部の会議内容について報告をする。
前回8月27日に第4回会議を行い、本日9月8日第5回会議を開催した。
はじめに、降水量と8月27日の報告時点から増加分を観測地点ごとに申し上げる。一関77.0ミリメートルで、27.5ミリメートル増加、祭畤135.0ミリメートルで、49.5ミリメートル増加、大東102.0ミリメートルで、32.5ミリメートル増加、千厩77.0ミリメートルで、22.5ミリメートル増加となっている。
8月の累計降水量と前年8月の累計降水量を観測地点ごとに申し上げる。一関55.0ミリメートル、前年114.5ミリメートル、祭畤95.0ミリメートル、前年281.0ミリメートル、大東75.0ミリメートル、前年187.0ミリメートル、千厩56.5ミリメートル、前年119.5ミリメートルであった。
次に上下水道部からの報告で、7月24日と7月29日に実施した脇田郷浄水場と前堀浄水場の給水エリアの切り替えについては、9月9日に従来の給水エリアに戻すという報告があった。脇田郷浄水場の取水口の管理水位が20センチメートルを下回らないように、土のうを積む作業を行った結果、9月7日時点では40センチメートル前後まで回復しているということで、土のうの撤去について検討を始めるとのことである。
次に農林部からの報告で、農作物、特に園芸の分野について、販売実績の中間とりまとめを行ったとのこと。販売数量は前年同月の74%程度となっている。販売数量は減少となったが、販売金額は前年と同程度との報告があった。また、水不足による掛かり増し経費分の取りまとめを行っているとのこと。
最後に熱中症による患者搬送者について、9月7日現在135人で、令和6年度の合計が118人だったので、すでに17人増加となっている。8月末時点は128人だった。内訳は少年が13人、成人が40人、老人が75人となっている。
【記者】
今日も市LINE公式アカウントで節水の呼びかけがなされたが、節水の呼びかけは継続となるか。
【市長公室長】
先ほどの説明は、脇田郷浄水場と前堀浄水場の水源についてであり、市内の他の水源については改善傾向ではあるが、まだ十分ではないとのことで、節水の呼びかけは継続となる。
【記者】
市長選挙に関連して見解を伺いたい。
1つ目は、人口減少の要因として若者、特に高卒者が市外に就職してしまうということがあるが、産業面から人口減少対策はどのように考えているかお聞きしたい。
2つ目は、一ノ関駅東口工場跡地を含めた駅の東西の活性化についてお聞きしたい。
3つ目は、公共施設を3割削減という目標にしていたが、公共施設を減らしていく中でどのように住民サービスを維持していくかについてお聞きしたい。
【市長】
若年層の流失についてはこの4年間で一番に考えてやってきたところだ。人口減少の状況を自然減と社会減に分けると、一関市は自然減が多い。自然減に対処するすべはないので、市町村とすれば社会減にどう対処するかということになる。これまで取り組んできたことを象徴的なワードで示せば「若者活躍」「女性活躍」「外国人支援」である。これからの4年間は高校生年代や大学生年代などに働きかけるようなものができないかと考えている。明確な言葉にはまだできていないが、その年代の若者が一関市で勉強や課題解決に取り組むなど、いろいろなことに挑戦していくフィールドや仕掛けを用意したい。ただそれが産業面での対策にストレートに結びつかないので、もっと手前の所から掘り起こしたい。課題解決に挑戦し、活躍するといったステージに進めば、いずれ産業面でも主たる人材になってくれるものと思う。
一ノ関駅の東西エリアの振興策について、一ノ関駅東口工場跡地は先般の特別委員会で説明したようにステップを踏んでいく。この場での説明は割愛する。東側地域の振興という質問の趣旨だとすれば、産業政策と地域政策をどのようにリンクさせるかだと思っている。例えば先般の一般質問でも議論したが、農業振興と農村振興という2つをどうリンクさせるかだと思う。人によってはこの2つが一緒になっているので、切り分けることが必要であり、戦略を明確にしていきたいと思っている。一関市全体の活力を高めていくには都市インフラを含めて中山間地域や農村部の振興と中心市街地の振興の両方を同時にやっていかなくてはならない。
公共施設等総合管理計画で、施設削減と住民サービスの維持をどう両立させるのかという点だが、これまであったものが無くなっていく喪失感と施設を維持するためにどのくらいのコストをかけてやっていくのかということは、実は違う。我々としては喪失感に対してはしっかり説明して理解をいただくことが必要になる。サービスの質を落とさないためには集約化や効率化を図るためDXの手法を取り入れるなど様々な工夫を凝らしていく。
【記者】
9月20日で市町村合併から20年となるが、記念式典の開催はしないのか。
【市長】
一関市は9月20日で市町村合併から20年になる。20周年の記念式典は開催しないこととした。議論はあったが、記念式典の開催に要する時間と労力を、様々な市政課題に対処して答えを出していくことが本筋だと考えた。記念式典を開催する趣旨は、過去を振り返り、これから未来への思いを新たにしていくことだと思うが、それは市民の皆さんが様々な行事やイベントの中で行っていただければよいと思う。
以上
終了時刻 午前11時30分